エージェントを選ぶ5つのポイント
忘れてはいけない!実績より人への思いやり
昔の話だと思っていたのですが、最近でもやっているというので、業界全体が進歩していないんだなぁ〜って思うことがよくあります。
それは、自分の数字を確保するために、候補者のことを思いっきり忘れてしまった行動をとっている人が多いということ。
私は昔、業界の大先輩に「いいか!よく覚えておけよ!お前がもっと上に行きたい、この業界で仕事をしたいと思うなら、1つだけやってはいけないことがある!それは、候補者のことをしっかりと思いやること」
最初は何が何だかわからなかったけど、とある企業でエージェントをやっていた時のこと。
20日から月末の営業日までは地獄だった。
内定をもらうと月末入社をさせるために候補者のことを鑑みず、企業へ交渉をした後、候補者に交渉をしていた。
それを上司がイヤフォンで聞いていて、ホワイトボード片手に交渉を有利にしようとしてカンペを出していた。
交渉がうまくいけばヒーローになるけど、失敗すると説教部屋行きになる。
なぜこういうことが起きているのかというと、数字の確保、利益の確保をしたいという上層部の考えであり、数字が未達だから達成させるための方法としてやっていたことに気づいた。
この時の心理としては、企業も候補者も1日か16日の入社であれば問題はありませんが、月末1日だけ正社員で入社をさせてください。という交渉ほどこじれる要素があり、ハイリスクハイリターンだった。
候補者についても自分の都合で1日ずらすことで大きな弊害が発生することについては、人事の仕事をしていたため、しょっちゅう上司に対して噛みついていたことがあった。
社会保険は月末に所属していた先が払うことになるため、1日や16日の入社であれば問題はありませんが、月末入社は社会保険の赤字になる。
しかも受け入れ企業としては支払いが1ヶ月ずれることになるわけですから、予算確保もできません。
こういうことがリーマンショック以降も続いていたと思うと、末恐ろしいことになっている。
数字を追っていることはわからないでもないけれど、月末入社のために交渉をしたことによって、信頼関係が崩れていくのは見ていてわかること。
売り上げを上げているエージェントの特徴は、ゴールを常に共有しておくことを忘れず、スケジュール管理をしっかりとしている。
交渉はするけど、無理強いはしないし、あくまでもクライアントファースト、キャンディデートファーストで着地をさせることがうまい。
こういうエージェントが多くなるから、拝金主義のハゲタカと言われてしまうことが当たり前になってしまう。
エージェントは転職をさせて終わりではありません。
その人が企業に入社をしてくれたことによって、活躍してくれることが一番です。
転職を任せたいアドバイザーとは!?
個人的な見解・意見もあるので、個人差があります。
ご自身の中で何を優先として選ぶのかを考える手段として考えていただくことをおすすめします。
・経歴、考え方、思考性などパーソナリティを理解してくれるアドバイザー
・耳が痛いこともしっかりといってくれるアドバイザー
・いっていることが一貫性があること
・人材ビジネスは商売として動いてくれるアドバイザー
・3〜5社に絞って求人案内をしてくれるアドバイザー
案件がなくなると連絡をしてこないエージェントが9割いますが、案件の有無にかかわらず現状の確認であったり、転職の意思確認などをするために定期的に連絡をくれるエージェントの特徴が上の5つのうち3つ以上満たしています。
相性があうな、この人に任せたいなぁというエージェントがいたら定期的に連絡を取っておくことをオススメします。
転職をすることがゴールになっているエージェントで拝金主義、自分の数字のために右から左へ流しているエージェントは今後廃れていくでしょう。
今すぐそこにある危機感を持っているエージェントであれば、少しずつですが変化をしていくことになるでしょう。
企業側にしか立てないエージェントが9割。
キャンディーデート側に立てるエージェントが1割。
前者と後者の違いは、転職したあとも付き合えるかどうか。
前者は入社をさせて、企業からお金を貰えればそれにて終了。
いわゆる一発屋に近く、儲かればまたゼロリセットすればいいという考え方。
後者は入社をしてもらったあとも関係を良好に築ける人。
入社後の活躍などを聞きながら、いろいろな情報交換をする。
そうすることで信頼度がアップしていき、次の転職時にまた相談が来る。
友人が転職をしたいと言うなら相談にのってもらうなど好循環が発生する。
耳が痛いことをいう人は長い付き合いになる人もいますが、そうでない人も多くなっているのが現状です。
マウンティングしたいだけということもあるので、表面的にいっているのか、具体的に腹落ちをしていくのかで運命の分かれ道になるでしょう。
「期待せずに情報屋として使ってください」というエージェントはいません。
なぜなら、KPIをクリアするためには自社の案件を右から左へ受け流すのが基本ですから、他社を勧めることは9割ありません。
たまにいるのが、うちは専門外だけど◯◯という会社であれば希望している業界にも精通しているし、☓☓という人がいるので、連絡を取ってみてというエージェント。
転職をしたいという気持ちがあることが前提にはなりますが、早く転職活動を終焉させるためには、うちだけじゃなく、他の会社と協業してハッピーな転職をしてもらいたいのと、専門外で案件なし、時間の無駄ということをなくすためでもある。
面談時に面談をしているアドバイザーの手元をしっかり見てほしい。
案件紹介の際に持ってきているものをすべて出すのか、絞って出してくるのかということはすごく重要。
成績が悪くて余裕がないアドバイザーに当たると、KPIをクリアするために1件でも多く紹介をしたがる傾向がある。
よくあるのが「私のチームで上司が担当している案件なんですけど‥」とか、「私のチームで同期が担当をしている案件なんですけど‥」といいながら、手元に持ってきた案件を右から左へ提案してくるアドバイザー。
上司の指示なのか、チームで目標達成をしようとしているのかわかりませんが、そういうアドバイザーが出てくることは会社に取ってマイナスになることは間違いありません。
逆に手元に持ってきたのはいいけれど話をしていて違うなぁ、この人はAの部分がいいと思いこんでいるけど、Bの部分がいいなって感じることができるアドバイザーなら、絞って話をすることができたり、メールで新しい求人を紹介することもできる。