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新卒向け「コミュニケーション能力を勘違いしていませんか」
新卒向け「コミュニケーション能力を勘違いしていませんか」
1.就職活動におけるコミュニケーション能力
現在社会において、コミュニケーション能力は、あらゆる分野で必要不可欠な能力とされています。
特に就職活動においては、多くの企業で集団面接やグループディスカッションが導入されており、多面的にコミュニケーション能力が評価されています。
なぜなら、公務員や民間企業問わず、組織のなかで働く以上、チームワークが求められており、いかに周囲と協力しながら目標達成できるかが求められているからです。
あなたも、これまでの学生生活を振り返ると、他者との関わりが欠かせなかったはずです。
学校という集団のなかで円滑に物事を進めるためには、他者の理解や協力は不可欠であり、そのためにコミュニケーション能力が求められるからです。
教室の掃除をするにしても、役割分担を決めて、決められた時間内に終わらせる必要がある。
ましてや、これが仕事であれば、お互いにフォローし合うことが必須になります。
そのため、企業は採用時にコミュニケーション能力を重視するわけです。
2.ミュニケーション能力が高い芸能人とは
ところで、企業が求めるコミュニケーション能力とはなんでしょうか。
就職ガイダンスなどで、学生に「あなたがコミュニケーション能力が高い人と思う人を、芸能人で選んで下さい」という質問をします。
対象は高校生から大学生まで、理系・文系、男女問わず質問すると、多くの学生がMCを務める芸人さんをあげます。
さて、あなたなら「コミュニケーション能力が高いと思う芸能人は誰ですか」と質問されたら誰を選びますか。
一番多いのが「明石家さんま」さんです。
さんまさんは、ダントツの第一位です。
あとは、くりーむしちゅーの上田さん、元猿岩石の有吉さん、マツコ・デラックスさんが続きます。
理由は「話が面白くて、場を盛り上げるのが得意」とか「仕切るのがうまい」があげられます。
3.企業が求めるコミュニケーション能力とは
ここから、学生が考えるコミュニケーション能力と企業が求めるコミュニケーション能力に、大きな乖離があることがわかります。
コミュニケーション能力が高い人、といわれると多くの学生は情報を発信する力、特に話す力を重視します。
しかしコミュニケーション能力には、4種類あります。
それは、情報を発信する力の話す力と書く力、そして、情報を受けとる力の聞く力と読む力です。
話す力・書く力・聞く力・読む力
この4つがコミュニケーション能力であり、4つ全部大切な能力です。
なぜなら、この4つの力を使うことで初めて、他者とコミュニケーションが取れるからです。
4.特に聞く力や読む力が大切
このうち、新入社員には、聞く力と読む力が重視されます。
理由は仕事の指示を理解することや、マニュアルを読んで理解することが求められるからです。
仕事を覚える段階では、まず上司や先輩から言われたことを理解することが大切です。
話していることがわからなければ、仕事そのものが覚えられません。
また、指示書や工程表などマニュアルを読んで理解する力も必要です。
書かれた文章を理解し、それに従って仕事を進める。
そのためのマニュアルですから、仕事を覚える初期には読解力も求められる。
つまり、新しく職場に配属されて一通りの仕事を覚えるためには、聞く力と読む力が非常に重要になるわけです。
しかし学生は、コミュニケーション能力を「話が面白くて、場を盛り上げるのが得意」とか「仕切るのがうまい」と勘違いしている。
ここに、おおきなギャップがあります。
採用担当者の立場や視点で物事を考えてみると、見える世界が変わってきます。
この相手の立場や視点で物事を考えることも、より良いコミュニケーションには不可欠ですね。
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