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中途採用:職場にマッチする再雇用世代の見極め方

再雇用世代は、ビジネススキルの点でも人間関係の点でも経験豊富ですから、職場にうまくマッチすれば、積極的に活用していくべきだと思います。

いっぽう、職場の中心は現役世代ですから、ビジネスを推し進めていくために必要なチームワークのようなものを乱す方は、どんなにスキルと経験があっても、その職場には必要ない方です。

でも、応募書類や1回程度の面接で、職場にマッチする人材かどうかを見極めるのは難しいですね。そんなときは、面接でのコミュニケーションで「1往復半」ができる方かどうか & 「問いかけに応えることができるかどうか」を試すことをお勧めします。

「1往復半」のコミュニケーションとは?


「**さん、この仕事をお願いできますか?」
「わかりました」

これは1往復のコミュニケーション。

「**さん、この仕事をお願いできますか?」
「わかりました」
「ありがとうございます(あるいは、よろしく)」

これが1往復半のコミュニケーション。
この「ありがとう」「よろしく」が言い合える職場は、確実に仕事が円滑にまわります。

問いかけに応じない人って意外といます

「問いかけに応えることができるかどうか」
そんなこと、社会人なら基本でしょ! と思われるでしょうが、意外とそうではありません。

与えられた仕事はやっているんだけど、なんか違和感がある、なんとなーく他のメンバーとうまくいっていないような気がする
管理職の方は、そんな場面に出くわしたら、その人はたぶん「問いかけに応えていない」のだと思います。

問いかけに応じないとは

例えば
「**さん、この仕事、〇〇まで進んだら教えてください」
「(無言)(うなずくだけ)」

「**さん、この部分、〇〇になっています。△△に修正してください」
「すみません」
「前も同じ間違えがありましたよね。マニュアルでわかりにくい点がありますか?」
「すみません」

こんな感じです。

うなずいている、あるいは すみません と言っているので応答しているように思いますが、特に後者の例では「わかりにくい点がありますか?」の問いには答えていないですよね。

おそらくですが、こういう方は、態度や意識を変えることはないと思われます。癖のようなものなので、こういう方は面接で見極めることができます。

面接で応答できない人を見極める方法

例えば
「残業は少ない職場ですが、残業はできますか? 何か配慮することはありますか?」という問いに対して、
「残業はできます。問題ありません。」
と答えたら、
「いまのお仕事ではどのくらい残業していますか? 残業についてはどうお考えですか?」
と続けて質問してみましょう。

応答ができない人は、心のなかで「できるといってるじゃないか」と思いつつ、採用面接なので何か答えようとします。が、その回答は、ちょっと場当たり的なものになるでしょう。

例えば
「パソコンを使う細かい仕事が多いのですが、大丈夫ですか?」という問いに対して、
「いまの仕事もパソコンを使いますので問題ありません」
と答えたら、
「細かい仕事をするときにはどんな工夫をしていますか?」
等、少し具体的な場面について質問してみましょう。

応答ができない人は、心のなかで「パソコン大丈夫だよ」と思っているので、「なんでそこまで聞かれなきゃいけないんだ」と心の中で思います、特に再雇用世代は。やはり、場当たり的というか会話になっていないような空気が流れると思われます。(そもそも応答がないということはコミュ力が低いということなので)

応答できない人は職場を乱す

スキルではなく、現場で実務を担う職、つまり肩書もなにもない「マンパワー」が期待される職に限っての話ですが、応答できない人は職場を乱します。

そのくらい・・・
と思うかもしれませんが、何名かのメンバーで実務を回す職場は、チームワークが大切。
欠員も困りますが、職場を乱す人が一人でも入ると、チームを乱すだけでなく、チーム内の有能な職員の離職を招くこともあります。いわゆるクラッシャー人材ですね。

人手不足ですが、働きたい再雇用世代は多数います。
採用担当者や管理職は、応募書類を読み込む力、面接で見極める力をつけて、自らの職場のマッチする再雇用世代を見つけ出しましょう。

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