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ストレス内容によって対処法が選べるようになるとより生きやすいという話

ストレス対処法って世の中に沢山あると思うのですが、何からやればいいの!?と困ったり、闇雲に色々やってみて逆にストレスを感じた、という経験ありませんか?

ストレスは、完全に無くすことは難しいですが、「知識」「行動」を組み合わせることで上手に付き合うことが出来るようになります。

私自身、社会人2年目で環境の変化や、職場での強いストレスから適応障害を発症し、3か月間休職していた経験があります。

それから2年弱、障害者の就労支援員として働き、メンタルヘルスやストレスマネジメントについて学び、様々な手法を自分でも試してきました。

このように「知識」「行動」を組み合わせてきたことで、ここ最近はストレスとうまく付き合えるようになってきたり、自己肯定感も上がってきたな~!と言う実感が沸いています。

今日はそんな私が、より効果的なストレス対処法の選び方をご紹介したいと思います。

①ご自愛する

ストレス源の種類
・普段は気にならないような小さいストレスが積み重なっている場合
・特に原因はないんだけどなんとなく最近もやもやするー!!!という方
・仕事や家事で忙しく、自分の時間が取れていない方

上記に当てはまる方は、まずはご自愛系の対処法に取り組んでみると良いかもしれません。

皆さんは普段、「ご自愛」出来ていますか?

ご自愛とは文字の通り、自分自身を愛すること。
もっと簡単に言うと自分を大切に扱ってあげるということです。

忙しい毎日の中で、考えることの主語が自分から仕事や家族に移っていたり、なかなか自分を大切にする時間が取れてない人も多いのではないでしょうか。

このような場合、ちりつもでストレスが溜まり、気がつかないうちに心身に影響が出ている場合があります。

そんな時には一日5分、10分でも、ご自愛するという時間をとってリフレッシュすることが大切です

ご自愛系の対処法の例
・好きなアロマを炊く
・美味しいスイーツを食べる
・趣味の時間を確保する
・目覚ましかけずに寝る
・好きなパン屋さんのパンを食べる
・瞑想をする

元気な時に上記のようなご自愛リストを作成しておくと、疲れたなぁ~と言う時に行動に移しやすいです。

また、ここで大事なのは「何か行動をした」ということももちろんですが、自分の好きなこと、心地良いこと、やりたいことなど「自分自身に目を向けられた」ということも大きいのかもしれませんね。

②自分の思考を見直す

ストレス源の種類
・ストレス要因がはっきりとしている
・いつも同じようなことでぐるぐると悩んでしまう
・色々悩みはあるけど、何から取り掛かればいいか分からない

上記に当てはまる方は、自分の頭の中で起こっていることを、一度分解して頭の外に出してみる作業が効果的です。

ストレスとは、起こった出来事そのものにあるのではなく、出来事に対してその人がどのように認知したかによってストレスになるかどうかが変わります。

例えば、「狙っていたラーメン屋さんが1時間待ちの大行列だった」と言う出来事に対して、
・それほど美味しいお店なんだ!!とワクワクする人
・お腹が空いて行列にイライラしてしまう人
・待つくらいなら他の店に変更する人

など、人によって様々な捉え方があり、その後の行動も変わります。

これらの認知はこれまでの経験から無意識に形成されているものであり、自分ではなかなか気づけません。

特に、自分がストレスを感じやすいなと思うことを分解してみると、完璧主義な一面があったり、やっぱり自分なんて、という風に自己否定するクセがあったりと、いわゆる認知のゆがみと呼ばれる思考のクセが見えてきます。

また、思考が整理出来ていない状態で悩み続けると、必要以上に不安が大きくなってしまったり、関係のないことまで悩み始めてしまったりなど、悩みが散らかってしまうこともありますよね。

このような場合は、自分の思考を見直すという対処法を試してみると、ストレス源そのものは変わらなくても、ストレスが解消された!と思えることが多いでしょう。

自分の思考を見直すための例
・箇条書きで悩んでいることを紙に書き出す
・マインドマップの作成
・認知行動療法で悩みを分解する

③他者に相談する

ストレス源の種類
・もやもやしているけど、自分だけだと整理出来ない
・解決は出来ないけど誰かに聞いてほしい
・悩みに対して他の人の意見を聞きたい

上記に当てはまる方は、家族、友人、職場の人、SNSの繋がりなど、他者に相談するという対処法を取ってみましょう。

相談はストレス対処法としてとても有効的です。
ですが、相談したら余計にこじれたり、ストレスが大きくなってしまった、相手にイライラをぶつけてしまった、そんな経験もありませんか?

自分も相手も嫌な気持ちになってしまう、そんな状況を避けるためには以下の点に注意してみると良いでしょう。

相談する際の注意点
・アドバイスが欲しいのか、共感してほしいのか、自分の立場を明確にする
・相談内容に応じて、相談する相手を選ぶ
・相手が相談を受けられる状況かどうか確認する
・自分に割いてもらった時間に感謝を忘れない

私は上記の注意点を意識するようになってから、特に夫とのケンカ?八つ当たり?笑 が減った気がします。

身近な人であればあるほど気軽に相談してしまいがちですが、相談は受ける相手にとっても大きな負担になることが多いです。

日本ではまだあまり馴染みはないですが、欧米では「相談すること」にお金を払うのは当たり前という文化があるそうです。

一人で抱え込まず、相談することでストレスと上手く付き合える人が増えていくといいなと思います!

④ストレス源そのものを改善する

ストレス源の種類
・上記3つの対処法を試したけど一向に解決できない方

上記の通りです!
ストレスの種類によっては、自分だけではどうにもならないこともあると思います。

そんな時はストレス源そのものの改善に向けて行動するというのが一番のストレス対処法になります。

ストレス源そのものを改善することの例
・仕事量の見直し
・家事分担の見直し
・家事の外注、機械化(便利家電を使うなど)
・転職活動
・引っ越し  など

上記の行動をするためには、時間もお金も労力も必要なことが多いため、なかなか働きかけるのが難しいことが多いですよね。

ただ、「健康が全てではないが、健康を失うと全てを失う」という言葉があるように、ストレスを溜め続けると心身に影響が出て、元気な状態まで復活するのに想像以上に長引いてしまうこともあります。

現在ストレスに感じていることを一つ一つ洗い出し、どんなに小さいことでもいいのでストレス源が改善できるよう行動してみてくださいね。

さいごに

ストレス対処法の4つのパターンをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

闇雲にストレス対処をするのではなく、ストレス源に応じて、正しい対処法が選択できていると、より早くより効果的にストレスを緩和することができます

皆さんの抱えているストレスが、少しでも和らいで、生きやすくなりますよう願っています!

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