見出し画像

創業の想い

私が初めて転職したのは、今から15年前の25歳当時です。新卒で入社した高島屋を辞め、転職相談のため登録したインテリジェンス(現パーソルキャリア)からお誘い頂き、そのまま転職しました。その頃から、将来は起業したいという想いがありましたが、15年経ち、ようやくその夢は実現しました。しかし、あくまでスタートラインに立っただけ。これから、しっかりと自分の足で地を踏みしめ、これまでお世話になった方々への恩返しも含めて、事業展開していきたいと思います。

自己紹介を含めて、創業の想いを長文ですがまとめてみました。


『創業の想い』

平成から令和に時代が変わり、「終身雇用」・「年功序列」・「新卒一括採用」などの日本型雇用が制度疲労を起こしています。日本を代表する大企業のトップでさえも、日本型雇用の限界を口にする時代です。

政府は「働き方改革」のもと、「残業時間の短縮」のほか、「副業・兼業の拡大」・「就職氷河期世代の就労支援」・「リモートワークの推奨」・「定年延長/撤廃」などの改革を企業へ求めるとともに、「年金受給年齢の引き上げ」や「60歳以降の継続就労」などを個人にも求め始めています。
そして、その根底には、「人口減少」と「少子高齢化」が引き起こす「労働力人口の減少」という、最大の課題が横たわっています。

また、AI(人工知能)や5G、ブロックチェーンなどの新しいテクノロジーの加速度的な進化は、確実に私達の生活や仕事を変え、前述の「労働力人口の減少」に対しても一定の効果を発揮すると思われます。テクノロジーによる仕事の代替が進み、働き方や働く場所の自由度が増す世の中になり、個人個人の価値観の多様化もさらに進んでいくと思います。

確実に訪れる環境変化の中で、我々は何を準備し、どう取り組むべきか。
新卒で入社した会社が、定年まで自分のキャリアを約束してくれる時代が終わり、個人個人が自分のキャリアを自ら設計し、切り開いていく時代になっていきます。労働力が減り、個が際立つ時代だからこそ、「一人が複数の仕事ができる社会」と「定年後も自分らしく働ける社会」が、今後の日本経済の維持・拡大には必要だと考えています。
そのための第一歩は、自らが主体的に自律的キャリア設計を進めることです。横並びではない、他者とは異なる自分だけのキャリアとは何かを考える機会を創出し、その実現のために取りうる選択肢を提供し続けていくことが、今の日本には必要だと考えています。

私はこれまで20年近くに渡って人材サービスに携わらせて頂き、1,000人以上のビジネスパーソンの転職サポートを実現し、800社以上の企業様の採用のお手伝いを行って参りました。
当然ながら時代の変化とともに、個人ごと・個社ごとにニーズや課題が異なり、その内容は多種多様化する中で、従来の人材サービスだけではクライアント満足度を最大化することができなくなってきてもいます。
この変化への解決策として、「人生100年時代の新しい働き方の創出」と、「個人と組織の新しい関係にフォーカスした新サービス創出」を目的とし、この度の起業に至りました。

正社員・契約社員・派遣社員・アルバイトといった従来型の雇用形態だけではなく、フリーランスやギグワーカー、副業などの雇用に縛られない新しい働き方が急速に広まっています。
デジタル技術の進化によって、リモートワークやワーケーションなど、働き方や働く場所が多種多様化し、私達の仕事内容も変化していきます。

一つの価値観に縛られない、新しい働き方。
一人ひとりが主役になり、生き生きと自分らしい人生を送ること。
変化する時代にあって一人ひとりのニーズに即した仕事ライフの実現こそが、しいては日本全体の生産性向上にも繋がっていきます。

では、AI(人工知能)が飛躍的に進化し、様々な分野でデジタル化が加速度的に進む変化の時代に、私達はどういう能力・経験を開発していくべきか。

2020年度から全国の小学校に導入される新学習指導要領は、戦後最大の教育改革と言われ、中学校・高等学校へと順次導入が続き、大学入試改革も進んでいます。学校教育の在り方も、新しい時代に向けて変化していきます。

また、学校教育を終えた社会人の学び直し(リカレント教育)についても、注目が集まっています。MBA取得に留まらず、昨今ではリベラルアーツの分野での学び直しが盛んになり、教養や美意識の習得こそが必要だと言われてもいます。

グローバル化が進み、テクノロジーが飛躍的に進化を遂げる現代は、人の価値観も多様化し、年齢・性別・国籍問わず、様々な人と関わりながら、ともに生きていく社会。一度習得したスキルも、即座に陳腐化してしまう変化の時代です。

目まぐるしい変化の時代に求められる能力は、これまでの競争を前提とした論理的思考で正解を導き出す能力ではなく、自らの頭で考え、主体的に社会と関わり、問いを立て、数ある正解の中から自らの正解を導き出す力。まさに生きるための本当の力が求められていると考えています。

これまでのように、偏差値至上主義・学歴主義に偏った知識詰込型の教育、効率的に物事を処理する論理的思考力だけではなく、様々な知識・経験・体験をもとに、他者との違いを理解し、自分の頭で考え決断する能力、さらには幅広い教養や美的感覚などの感性や直感の習熟こそが本当に必要となってきます。

言い方を変えれば、今置かれた環境で世の中の変化を自分事ととらえ、自らの能力や知識・経験量を高め続けられる人こそが、今後の社会では必要となり、活躍できる人材になっていくのではないでしょうか。

私達は自社のサービスを通して、前述の「深い思考力」・「生きるための力」の習得のお手伝いをしていきたいと考えています。

皆様が現在置かれた環境であっても、見方を変え、取り組み姿勢を変えることで、新しい学びを得ることができます。
・価値観の異なる人たちとともに働く環境を作ること。
・日々の業務から少しだけ逸脱し、他部署の仕事を引き受けてみること。
・日々接する人たちとは違う世代の人たちとともに働いてみること。
転職が一般化した現代においても、このように自分の安全地帯から少しだけ足を踏み出し越境してみるだけでも、得られる経験や知識がたくさんあり、それらは今後のキャリア自律に大きく繋がります。

私達が手掛ける「組織越境型キャリア開発支援サービス」では、慣れ親しんだ組織を越境することで、これまで培った長所をさらに高めながらも、短所部分を克服し第二・第三のキャリア開発をサポートします。
「パラレルキャリア支援サービス」でも同様に、異なる複数の仕事(会社)を通して能力開発の最大化を図り、自らの可能性を広げ続ける機会の創出をサポートします。

また、「採用・キャリアマネジメント支援サービス」においては、“はたらく”と“人づくり”を事業ドメインとする企業様に特化して、採用から育成・評価までのHRM全般をフルカスタマイズにてサポートして参ります。キャリア自律を促進するための一助となりたいと考えています。

今後も、常に時代の変化を見極めながら、時代に求められるサービスを順次リリースしていく予定です。
一人ひとりが主役になり、自分らしい人生をイキイキと送るためのサポートを実現することで、日本社会へ貢献していきたいと考えています。

                            2020年2月
                             中浦 洋平


『はたらくを、自分らしく』。自律的キャリアマネジメントにご興味ある方は、お気軽にご連絡下さい。  www.careerization.co.jp


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?