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ミドルエイジのキャリアチェンジなんて絶対無理!? コーチングができること

こんにちは。me:Riseキャリアコーチの小平です。(コーチ紹介インタビュー

今から6年前、ロンドンビジネススクールの教授であるリンダ・グラットン氏が書いた「Life Shift」という本をきっかけに、人生100年時代、という言葉が注目されるようになりました。
引退時期をただ単に先延ばすのではなく、想定よりももっと長く働くのであれば、これからの人生はどんな仕事をしたら、自分が満たされ、そして毎日が充実したものになるのか、そんなことを考える時代がやってきたわけです。
私たちはちょうどその過渡期のなかにいて、その変化に直面せざるを得なくなっています。

あがり(引退)まであとちょっとだから、今までやってきたことをとりあえず続けて、会社や社会に貢献していこう、という考え方でOKだったのに、
「本当にそれでよかったんだっけ?」
「この先、思ったよりも長く、あと20年とか働き続けることを考えると、今までやってきたことの延長線で考えて良かったんだっけ?」
という、ちょっと考えるのが面倒な問題に、正にぶち当たっているわけです。

私はそんなことを、40代半ばのタイミングで考え、結果としてキャリアチェンジを選択しました。

まずは私のストーリーからお話したいと思います。

私は17年ほど働いた転職エージェントを辞め、転職をしたのが45歳のとき。
大きな決断をしたのにも関わらず、結果的に転職した先を早期に退職することを決意したのが、私にとってセカンドキャリアを考え始めるきっかけとなりました。

退職を決めた後、前々職であるエージェントに出戻るという選択肢をありがたくも頂けたのですが、戻りたいと素直に思えなかった自分がいました。
それよりも、せっかく長くやってきたことを辞めたんだから、これを機に別のことをしたい。その時は「別のこと」が何かわからないけど、戻るのは違う、ということははっきりと感じていました。
早期退職に至った理由も含め、自分にはクールダウンの期間が必要だと感じ、それから約2-3か月の間は、いままで無頓着であった自分自身にフォーカスをあてて向き合ってみたり、興味のあった心理学の本を読んだりして過ごしていました。

その間にやった内省のひとつとして、今まで経験してきた業務のなかで、
 自分自身が楽しいと感じていたことは何だろう? 
 自分が好きだった業務って?
 
と考えてみました。
私は親の影響もあり、雇われている身分であれば、仕事は選ばず、与えられたものを一生懸命やる、という信念(ビリーフ)を持っていました。それゆえ、今まで経験した業務のなかで好き嫌いは少しながら肌身で感じてはいたものの、しっかりと向き合ったことがありませんでした。

まず、自分の今まで経験してきた業務内容を細分化して書き出し、それぞれの業務を、
 〇 好き。だから、誰かに渡すよりも、自分がぜひやりたい。
 △ 好きでも嫌いでもないので、別に他の人に任せても構わない。
 ✕ 本当は嫌い。できるだけ、他の人に任せたい。

と、この3つのカテゴリーに分けていったところ、9割がたの業務が△と✕を占めました。
正直、愕然としました。
あんなに長くやってきたのに…って。

ここでバイアスが存在しているのにも気付きました。
人間誰しも、投下してきた時間が長ければ長いほど、そこにサンクコスト(埋没費用)が発生し、今までやってきたことを美化したり、意義があると信じながら続けてしまいます。
確かに、決して嫌いな仕事ではなかったし、面白味があったからあれだけ長く続けられたわけですが、分かったこととしては、一部の 〇 に属する仕事をモチベーションに、更に親から受け継いだ信念でもって発破をかけながら、仕事を続けていたということです。

ちなみにですが、〇 のカテゴリーに入った業務内容は何かと言うと、「面談をする」でした。
実は、面談が好きだということも、恥ずかしながら、しっかりと認識したことがそれまでありませんでした。
転職エージェントの仕事の一部なので、業務だと思ってやっていたことが、実は「ぜひやりたい」仕事だったなんて。

それが解ると、今後は自分が好きな仕事内容に、なるべく多くの時間を割きたい、と考えるようになりました。人と面談をする仕事、面談をすることで相手の人が解決法を見出したり、一歩先に進めるような仕事、…と考えて、コーチングだ!と思いました。
実は若かりしときに、新任管理職に向けた一日コーチング講座を受けたことがあったので、コーチングのコンセプトは何となく理解はしていて、それが十数年の時を経て自分の目の前に戻ってきたわけです。

それがはっきりしたので、その後の行動はスモールステップの積み重ねだけでした。
例えば、自分にとっては新しいことになるので、ちゃんとしたメソドロジーを得る必要があると感じ、それなりの費用はかかろうとも、スクールに通うことを決めました。
どのスクールがいいか、前職で人事をしていた友人から情報を集めました。
また、プロでコーチをやっている方を知人に紹介してもらい、直接話も聞きに行きました。
こうして、私のセカンドキャリアが段々とカタチになり始めていったわけです。

少し私自身の話が長くなりましたが、今はキャリアコーチとして、クライアントのあらゆるキャリアにおけるテーマでセッションをしていますが、一部にはキャリアチェンジを含む、セカンドキャリアに関連したテーマも扱っています。

ちなみにですが、エージェント時代には、キャリアチェンジはリスクと捉えていましたので、キャリアチェンジを後押しすることはしていませんでした。というのも、そもそもエージェントのビジネスモデルは、業務経験者で即戦力の方に、他の企業での機会を提供することで成り立っていますので、キャリアチェンジを希望されてる方への支援は難しいのです。
さらに、エージェントの基本的な考え方としては、転職希望者をよりいい条件に導いたり、ジョブマーケットで競争力を発揮してもらう(つまりマーケットニーズの高い人材になってもらう)ことが良しとされていますから、キャリアを変えることは、転職希望者にとって不利と考えるからです。

そのような自身の経験から、転職をしたい人には頼ったり、相談する先が多々あるのに、難易度「高」のキャリアチェンジをしたい人には頼れる先がない!と気付き、今では、以前とは全く違う立ち位置で、そんなクライアントをコーチとして応援しています。

とは言え、実際、コーチングでどんなことをするの? と疑問に思う方もいらっしゃるかと思いますので、今日は、いくつかのセッション例をご紹介していきますので、参考にしていただければと思います。

テーマ①:今やっていることは「なにか違う」と分かっているが、とは言え何をしたらいいのか、そもそも自分は何が出来るのかわからない。
そんな時は、まず自身のリソース、そして得意なことを発見することから始めていきます。また、自分の価値観や大切にしていることを認識し、言語化していきます。
それらをベースに、クライアントと一緒に理想の未来を描いていきます。

上記とは反対に、
テーマ②:大枠のありたい姿、目指している方向性は描けているが、具体的にどうそれに近づいていくのかが分からず、なかなか行動に移せない。
そんな時には、例えば、
今年の終わりまでにはどんな状態になっていたい?
その2年後には?
など、もっと手前のサブゴールを設定し、それに向かうための具体的行動を考えてみたりします。また、具体的な目標が描けることで、障害となりうることもはっきりしてきますので、その障害をどう回避するか、といった問題解決型のセッションを行うこともあります。

また、テーマ②と少し似ているのですが、
テーマ③:実はやりたい事、興味があることはあるのに、自信がなくて、なかなか一歩を踏み出せない。
そんな時には、ストッパーになっていることに向き合っていきます。
よくあるのが、「出来っこない」と思っているもう一人の自分が実は存在していて、やりたいと思っている自分と葛藤しているパターンです。また、きっと家族が反対するだろうとか、あたかも問題は自分の外にあって、そのせいで進めない!というようなケースもありますが、実はここを深掘りしてみると、周りを理由に(言い訳に)しているだけで、やっぱり自分の内側で葛藤していたりすることがあります。そういった、自分の中の不安や恐れの正体(もう一人の自分の目的は何か?)を理解することを試みます。
 また、私の例のように、誰にも育った環境やかけられてきた言葉から、信念というものが存在しています。時に、その信念がブロックとなっていることもあるので、まずはその存在を認知して、その信念を今後も自分の人生で採用していくべきなのか、検討をすることもあります。

人によって、置かれている環境(年齢、現職の状況、家族構成、ファイナンス状況、居住地など)、思考の仕方、ストッパーになること、リスクの中身は実に様々です。つまりは、どんなところでつまずいたり、困ったりするのかも様々です。
ですので、それぞれのクライアントの状況に応じて、上記のようなテーマに、ひとつひとつ向き合い、まずは出来うる行動を一緒に考えていきます。

いかがでしたでしょうか?
ミドルエイジのキャリアチェンジは、決して簡単ではありません。
現状持っている何かを手放すことだってあります。
さらに実現まで相当の時間がかかるかもしれません。
でも、決して不可能な話ではないので、これからの自分の人生について、まずは向き合ってみるのはいかがでしょうか。


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