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自分の弱みとは?

me:Riseキャリアコーチの重次泰子です。(コーチ紹介インタビュー
私はストレングスファインダーを使ったストレングス・コーチングを行っています。

34資質の順位をすべて出した方から、「自分の強みはわかったけれど、弱みにはどう対処すればよいでしょうか?」、「上位に持っていない資質は、無視してもよいのでしょうか?」
などの質問をよくいただきます。

自分の「弱み」を知り、対処できることは、「強み」を活かすうえでも大切ですので、今回は「弱み」とは何か、そしてどう向き合えばよいかについて、考えてみましょう。

「弱み」は大きく分けて2種類あります。

1つ目の「弱み」は、下位(25番目~34番目くらい)の資質です。上位(1番目~10番目くらい)の資質が無意識に使ってしまう道具なら、下位資質は、家の物置に鍵をかけてしまいこんでいる、めったに使わない道具です。頑張って使おうとしてもうまく使えないので成果にも結び付きにくい、そんな存在です。

例えば、習慣化の才能といわれる「規律性」という資質があります。私にとっては26番目で、下位の資質になります。果たして、私は「毎日同じことをやり続ける」ことが大の苦手で、これまでの人生で、途中でやらなくなったことは数知れず、です。「規律性」は私にとって使いこなせない道具であり、習慣化が苦手なことは私にとっての「弱み」の一つでもあります。

2つ目の「弱み」は、上位の資質(主に1位から10位)が無意識に暴走するパターンです。下位の資質は、めったに使わず、ほとんど持ち合わせていないことがわかっているので、弱みであることが自覚できますが、上位の資質は、無意識に発動してしまい、その頻度も高いので、暴走するとタチが悪い、とも言えます。

例えば、私は3番目に「コミュニケーション」という言語化の才能を持っています。うまく使うと「人を引き付けるプレゼンができる」、「短くコンパクトに話すことができる」など、「強み」になりますが、暴走させると、「人の話を遮って、自分がべらべらとしゃべり続けてしまう」迷惑な人になってしまいます。私も過去、何度も失敗しましたし、もしかしたら今でも誰かに迷惑をかけているかもしれません。「しゃべりすぎ」にすぐに気づき、しっかり人の話を聞くことができれば、「コミュニケーション」の資質は私の最大の「強み」になると言えるでしょう。

このように、上位の資質を活かすためには、「弱み」になってしまうパターンを自覚することが重要です。特に管理職の方は、自分だけでなく部下の方への影響も大きいので、マネジメントする中で、ご自身が陥りがちなパターンを具体的に言語化しておく必要があるでしょう。


苦手なことに対処するには

まず、1つ目の「弱み」である、下位の資質、つまり「苦手なこと」に対処する方法を考えてみましょう。ビジネスマンである以上、仕事の中に「苦手なこと」は必ずありますし、得意なことだけやればよい訳ではありません。

お勧めは、「苦手なこと」をできるだけ具体的なアクションに落とし、「自分の上位の資質を使って、自分の得意なやり方でやってみる」という方法です。

先ほどの例で考えると、私の「苦手なこと」は「習慣化、つまり同じことを繰り返すこと」です。運動の習慣も、ただ走る、筋トレをする、というやり方では長続きしません。しかし、上位資質(社交性、着想、コミュニケーション、収集心、個別化)を使うと、別のアプローチを試すことができそうです。

私の場合、人と話をしたり、知識を得ることができたりすると長続きできるかもしれない、と考えました。そして近所のジムで、気の合う、専門知識の豊富なトレーナーさんについてトレーニングすることで、週に2回、定期的に運動する習慣をつけることができました。

ほかにも、「職種転換でシステムエンジニアから営業職になったが、「社交性」が下位なので、新しい人とすぐに親しくなるのは苦手だ、どうすればよいですか?」というご質問もよくいただきます。

「社交性」の資質は、無意識に相手を喜ばせる、ホスピタリティの才能なので、営業には必須と考えがちですが、他の資質を使って成果を上げている方も沢山います。

この方の「苦手なこと」は「新しい人と親しくなること」です。「社交性」が無くても、上位に持っている、「学習欲」、「収集心」を使い、知的好奇心のアンテナを人に向けると、顧客の関心、趣味、今最も必要としていること、などの情報を、顧客ごとにデータベース化する、というやり方ができます。人は自分に関心を持ってくれる人に好感を持ちますので、商談の中で、「○○さんは以前釣りがお好きだとおっしゃっていましたね」などの話を挟んだり、顧客のニーズを提案に落とし込んだりすることで、顧客は「この人は自分たちのことをしっかり覚えていてくれているな」と感じ、信頼を寄せてくれるはずです。

うまくいくやり方は、人によって様々です。「苦手なこと」をできるだけ具体的なアクションに落とし、自分の持っている上位の資質でどんなやり方ができるかを考え、トライ&エラーで試しながら、一番いい方法を探求してみてください。


自分の資質の暴走を防ぐには

次に2つ目の「弱み」、上位の資質の暴走への対処法を考えてみましょう。
上位の資質は、時としてほかの人には真似できない「強み」になりますが、場面や、使う相手が変わることで、「弱み」になってしまうことが良くあります。

そういう点では、「強み」と「弱み」は厳密に区別することはできません。例えば、ストレングスファインダーを受検した日本人が最も多くトップ5に持つ「最上志向」の場合を考えてみましょう。仕事でより良いものを追求し、もっとよくするためにどうすればよいか?を自分や周りに問いかけ、質の高い成果を出すことができれば、「強み」になります。しかし、時として、「まだこんなこともできていない、まだまだレベルが低すぎる」と自分や部下に対して厳しく要求しすぎてしまい、自分自身や部下を苦しめる程になると、生産的とはいえず、「弱み」になってしまいます。

この場合の対処法は2つあります。

まず一つ目は、「意識する」ことです。

先ほどの「最上志向」の例の場合、自分を責め始めたときに、「ああ、自分の最上志向がまた自分にダメ出しをしているな」と意識できると、必要以上に責めることが少なくなります。

「意識する」ということは、自身を「客観視」して見ることを意味します。ただ、客観視できるようになるためには、具体的に自分が陥りやすいパターンを知る必要があります。日々の生活の中で、自身を観察し、周りにフィードバックを求めながら、弱みになりやすいパターンを言語化しておくことをお勧めします。

対処法の2つ目は、「持っている別の資質を意識して発動する」ことです。

先ほどの例で、部下のできないところを責めてしまいそうになった時、例えば「達成欲」、「責任感」、「目標志向」、「規律性」など実行力の資質を持っていたら、「部下の今できているところ、強みをまずはしっかり伝える」ことをタスクにしてみる、というアイディアもありです。

「責めたくなる」感情は、押さえつけようとしても出てきます。自然な感情として受け止めたうえで、持っている別の資質を意識し「相手や自分のできているところを伝える」と、暴走しそうな資質を相対的に弱めることができます

自分自身の「弱み」に向き合うのは、なかなかハードルが高いですが、上位の資質を使っていろいろなアイディアを考え、試しながら楽しくチャレンジしてみてください。



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