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コーチングが有効なケース:目標が明確でも動けない、続かない時

me:Riseキャリアコーチの重次泰子です。(コーチ紹介インタビュー
私はストレングスファインダーを使ったストレングス・コーチングを行っています。

みなさん、こんな経験ありませんか?

  • 仕事に追われて残業ばかりしている今の生活を何とかしたい

  • 権限を部下に委譲したいけれどなかなか進められない

  • 自分の考えをもっとはっきり主張したいと思っているのに、意見されると引いてしまう

  • 目指したい姿は明確なのに、なぜか一歩が踏み出せない、または始めたけれど途中で挫折してしまう

そうした時、例えば「今週は仕事を一つだけ部下に任せてみよう」とアクションプランを立ててみたとしても、結果が伴わなかったり、期待通りにいかなかったりで、「任せなければよかった」と後悔してしまうことも。
ダイエットをしてリバウンドを繰り返すように、なかなか前に進めないことがありますよね。このような時は、自分一人でぐるぐると考えるよりも、コーチングを受けることをお勧めします。

背景としては、2つの要因があるのではないかと私は考えます。

1.できない、踏み出せないのは、自分でも気づかない欲求や思い込みがあり、それに蓋をしてアクションを考えても、根本的な解決にならないこと。

2.ゴールにたどり着く方法は一つではないので、自分の欲求を受け入れつつ、自分に合ったやりやすい方法を探せばよいこと

これらは自分一人でもできるかもしれませんが、コーチや信頼できる他者からの視点があった方が楽で、ポジティブな気持ちで進められると思います。

自分の奥底にある無意識の欲求を探求する旅に踏み出してみると、「もっと早く気付けばよかった」、「言語化できると対処できそう」などの感想とともに、晴れ晴れとした表情を浮かべる方が多い気がします。

1.  本当の欲求や思いに気づく

仕事に追われて残業ばかりしている今の生活を何とかしたい
仕事に追われて平日夜も仕事、週末も気が付くと仕事をしている
家族から、もっと家族との時間をとってほしいと言われるし、このままではまずいと思いつつ変えられずにイライラが募っている

このケースを考えてみましょう。
この場合、単に「部下からの相談や打ち合わせの時間を削減して残業時間を減らす」、「週末は家で仕事しない」という、物理的な解決策を実行しても、しばらくやってみたら、
「部下からもっと相談に乗ってほしいという要望が出てきた」
「週末仕事をしないと決めても、落ち着かなくてイライラがなくならなかった」
など、うまく行かず、結局元に戻る、というパターンが多いようです。

「仕事ばかりしている」という現象面だけを捉えて、「仕事を減らす」というアクションを起こしても、その背景にある本来の欲求を認識し、「ああ、自分は本当はこう思っているのだな」と受け入れなければ、揺り戻しが起きてしまうのは自然な現象だと思います。

「仮にあなたのところに来る前にメンバー同士で相談し合える体制を作るとどうなるでしょう?」
「何も制約がないとすると、本当はどうしたいですか?」
など質問を投げかけながら、一緒に探求を続けると、
「本当は自分の所に相談に来て欲しい、相談に乗るのが好きだし、自分が関わりたい」とか、
「制約がないなら、本当は週末も思いっきり仕事がしたい」
など、揺り戻しを起こす原因となる本来の欲求が見えてきます。

今まで無自覚だった欲求を、言葉にして「見える化」してみると
「自分が選択して部下の相談を優先していたのだな」
「部下を育成するのが自分の喜びであり、仕事の目的でもあるのだな」とか、
「イライラしていた原因は、本当は思いっきり仕事したいのに、できないことだったのだな」と気づき、やめようとしてもうまく行かなかったからくりがわかり、すっきり腹落ちするという具合です。

自分の本来の欲求を意識できると、それを受け入れたうえで、これからどうしようか、という思考に変わっていきます。
「部下の相談や打ち合わせを優先するが、答えを言わずに考えてもらう頻度を増やす、時間を決めるなど、かかわり方を少し変えてみよう」とか、
「家族に自分の思いを伝えたうえで、週末の時間の使い方を相談し、家族との時間を確保した後で思う存分仕事をする」など、無理のない解決策が出てくるのではないでしょうか。

2.自分らしいやり方でチャレンジする

部下に権限を委譲し、自分はこれからの戦略を考えたいが、うまく進められない。

これは多くの管理職の皆さんが抱える悩みでもあるのではないでしょうか?

探求していくと、以下のような欲求が見えてきたりします。
「本当は自分が影響力を持っていることを実感したい」
「自分のおかげで上手くいっていることを部下に示したい」


自分の奥底から湧き出るこの欲求は、言葉にしてしまうとエゴの塊のように感じ、自分がそんな人間だとは思いたくない、と蓋をして普段は見ないようにしても、目標に向かう行動を阻止するファクターとしては働き続けます。

コーチと一緒に探求して、改めて言語化してみると、
「この欲求があるからここまで頑張れた」
「言葉にすると、そこまでひどいことはない」などと、ほっとされる方も多いように思います。
無意識、無自覚だったものが意識できるようになるだけで、阻害要因が減り、アクションが変わるのですが、どんなやり方をするのか、が次の工夫のしどころになります。

ここからはクリフトンストレングス(※)の資質が役に立ちます。
例えば、人や仕事の組み合わせを考えて効率的に仕事アサインできるアレンジや、人の才能がわかる個別化の資質があれば、自分よりも得意な人を割り当てて、より良い成果が上がることそのものを楽しむことができるかもしれません。

場づくりの才能である社交性や、言語化の才能であるコミュニケーションなどを持っていれば、権限移譲をどう進めるとうまく行くのか、心配なことをいつでも相談し合える情報交換の場をセットする、部下に効果的なフィードバックをしながら応援する、などで影響力を発揮し続けることもできます。

クリフトンストレングスを受けていなければ、過去の経験からうまく行くパターンを探ることもできます。
阻害要因を意識すること、自分の才能を活かした楽なやり方を複数試してみることで、目標を達成することができれば、自信につながり、また次の挑戦にも前向きになれますよね。

※クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)とは、米国ギャラップ社の開発したオンライン「才能診断」ツール です。Webサイト上で200個の質問に答えることで、自分の才能(=強みの元)が導き出されます。

まとめ

自分の深い欲求や思いに気づき、それに基づいて自分らしい方法でチャレンジしてみる。このプロセスを通じて、自己実現に向けて大きな一歩を踏み出すことができるようになります。

人間の脳は無意識領域が圧倒的に大きいと言われています。
自分の見たくないところを見に行く、というよりも、無意識領域を開発しに行く、と考えると、少しワクワクしませんか?


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