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転職活動前の準備について

<まとめ>

  • 何のために転職するのかを明確に

  • 自分の強みを突き詰める

  • +αのアピールポイントを

転職を検討する際に、自分はどんな会社に行ったらフィットするのか悩むところですよね。

転職を決意する要因としては、極論すれば①給料を上げたい、②職場の人間関係が嫌だの2点に集約されると思います。

もちろん個別にみればそれぞれ事情はあると思いますが、わざわざ面倒な転職活動をする原動力は、お金と人間関係が主な要因だと思います。私も基本はそうでした。

ここで、一旦立ち止まっていただきたいのですが、仮に新しい職場で給料が上がっても最初は嬉しいですが、徐々に慣れて満足度が低下していきます。一方で、人間関係も、最初は新しい人と出会うので新鮮ですが、必ず自分にとって嫌な人間は現れます。

そうすると、転職は一種のカンフル剤であり、また転職したくなります。または、元の職場が恋しくなります。前の会社に戻るのも手ですが、結局同じ不満にぶつかります。

それではどうしたらいいかというと、金銭と人間関係以外に転職することで自分にどんなメリットがあるのか考えることです。よくいわれる自分の軸または価値観というものです。

私の場合は、海外で働きたいという目標を持っていたので、それが実現できる会社を中心に転職活動をしました。

実際、新しい会社に転職した後、化石のような企業文化でハラスメントが横行していました。私は「こんな会社がいまでもあるんだ…」という感じでカルチャーショックを受けましたが、特に人間関係ではかなり苦い思いをしました。

でも、何とかそこに踏みとどまれたのは、「海外で働くんだ!」という強い意志があったからで、これがなかったらまた別の会社に転職していたかもしれません。

なので、みなさんも、金銭、人間関係に加え、何故自分は転職したいのかを考える必要があると思います。スキルアップや、自分の特徴を活かして別フィールドで働いてみたいなど、ご自身の腑に落ちるものであればなんでもいいと思います。

ポイントとしては、金銭のような現物的なものや、人間関係のように自分のコントロールがきかないものは軸として設定しないことです。むしろ、自分でコントロールできることの中で、大切にしたい価値観を転職理由に据えるのが重要です。

次に、転職にあたっては、ご自身の強みを徹底的に探究してください。面接では、あなたが新しい会社でどのように貢献してくれるか、これを主に聞いてきます。

ご自身が面接官だと仮定して、強みを明確に語れない人が応募してきたとしたら、その応募者をどう自社で活かしていいか分からないですよね。会社の理念に共感したなどというのはあまりメインの志望動機にならず、あなたの話すストーリーは「私は▲▲の経験やスキルを活かして、〇〇に貢献できます」というのが、全て一本筋で通っていなければなりません

では、強みはどう探したらいいでしょうか?

恐らくエージェントなどを通して強みを探す支援を得ることができますし、インターネットにも数多くの強みを探すツール、サービスがありますので、まずはこれらを使ってみるのがいいと思います。

そのうえで、ご自身を振り返っていただき、特に重視して欲しいのが、小学校から高校生くらいまでのあなたの行動や思考です。

社会人になると、社会に順応するためにある種の我慢や自己犠牲を重ねていくうち、本来のあなたらしさを見失うことがあります。むしろ、そういった社会的制約が少ない学生時代に、あなたがどんな風に考え、どんな行動をしてきたのかをよく思い返してみてください

例えば、小学校の時にクラスの小さなグループの班長を自ら進んでやったことがあれば、リーダーシップや人との調整力について、無意識レベルで好きや得意な可能性があります。

それを今働いている会社に当てはめて、どんな小さなエピソードだとしても、学生のころのあなたの志向が現在どういう形で活かされているか紐づけてみてください。例えば、給湯室がいつも汚れていたので、有志を募って掃除活動を始めたといっても、立派なリーダーシップの発揮です。

これをエントリーシートに書いたり、面接で言うかどうかはご自身の判断ですが、少なくともあなたがリーダーシップについて語るときに確かな実績があなたの言葉に説得力と自信を持たせます。決して物事の大小には関係なく、あなた自身に納得感があれば、それは必ず言葉に乗ってきます。

是非とも過去と現在をつなげて、あなたのオリジナルで素敵な強みを見つけてください。

最後に+αのポイントです。

ここまでで、あなたは軸を持ちオリジナルな強みを携え、転職活動を開始する準備は整いました。しかしながら、あなたと同じく他の応募者も個性あふれる方々かもしれません。競争は熾烈です。

そんなときに、面接官は「どれほど当社に貢献したいのだろう」という熱意の部分を聞きたくなります。ここで語りたいのは、あなたがその会社を応募するにあたりどんな努力をしてきたかということです。

私の場合は、「海外で経営に携わりたい」という目標を持っていたので、思い切ってMBAを取得することにしました。そして、面接時に志望企業で活躍するために勉強したことをアピールしましたが、やはり感触は良かったです。

ここで重要なのはMBAなどの特定のジャンルというよりは、その新しい知識やスキルを使って、新しい会社でどう貢献できるかという視点です。

例えば、経理の仕事をされている場合、簿記2級を持っていたけれど、新しい会社の経理部門で活躍したいので、一念発起して簿記1級を取ったと言えれば、あなたの熱意や成長意欲を感じ取ることができます。ここでは簿記の例を出しましたが、応募先にフィットするものであればなんでも構いません。また等級の高低も本質的な問題ではありません。大事なのはその会社のために努力したかどうかです。

ここまですると、競争相手に一歩も二歩も差をつけることができます。またそれにより、転職の候補先が思っている以上に広がるかもしれません。私の場合はそうでした。

ぜひみなさんも、自分の競争力を高めて転職に臨んでください!

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