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【ケアマネ日記】つながる…のか?

前回のnoteで不思議な出会いの話をしました。
一度しか会っていない人を好きになり、ずっとメールしていました。
でも、彼の感情を失ったメールが苦しくなってお別れをしたのです。

1/1の彼のあけおめメールに腹を立て、
1/2に怒りのメールを送り、
1/3に告白し、
1/4にお別れのメールをしたのです。

今思えば、「お前、中2かよ!?」ってツッコミたくなります。
何度も言いますが、アラフィフです、すみません。

はー、でも終わってしまった。
悲しい…

友人に話しました。
彼女もケアマネです。
彼女は、とても残念がって、またすごく呆れていました。
「みーしゃさあ、彼からのメールがおかしくなったのってどうしてだと思う?」
「?わかんない。こっちが知りたいよー。」と、言うと、彼女は、
「よーく思い出して。いつから?みーしゃ言ってたよ。」と。

???

彼女は、「みーしゃは、メールの返事が遅い!って言ってた。」

!!そっか、私、めっちゃ急かしていたんだ。

彼女は、「彼の思いは彼の物」と。

そうだ!
なんで私、こんな行動に?
相手の気持ちは相手のもの。
相手の行動も相手のもの。
そんなこと、ケアマネやってたら、当たり前なのに…
普段仕事で実践していたことを、なぜ彼には行うことができなかったんだろう?

彼は私にとって、「特別枠」なんです。だから知りたい!共有したい思いが強くなってしまったんですね。
ここはもう少し内観する必要があります。

まぁ、私のスピードには着いてこられなかったでしょう。
今頃、呆れてるだろうな。

はぁ…

話がズレるのですが、
職場では、今週からiPadの導入が始まりました。
ケアマネ事業所も、ペーパーレス、ICT化です。
事業所を、より良いものにするために少しずつ変革中です。

先日、職場のみんなで新しいiPadを箱から出し、設定をしました。
私、恥ずかしいですけど、まともに触ったのが初めてで電源すらどこかも分からず、大変でした。

その日は、利用者の愚痴が多い彼女と私が設定をするために、社長である彼女の娘さんに手伝ってもらっていました。
私と、彼女は、たどたどしく設定。「あー、なんでこうなるー?」なんて言いながら(笑)
それを見て、社長が、
「何やってるの〜?!」って言いながら笑いました。
あ、別に嫌味のない笑ですよ。笑い話になるような一コマです。

でも、その時、何故だか、彼女(愚痴の多い彼女)の心が私の中に入って来たような気がしました。

彼女は、もしかしたら、毎日こうした環境に浸かっているのでは?と。

彼女は、私より一回り近く年上。
「年齢には勝てない」が口癖です。
腕が痛い、腰が痛い、だるい、集中力が低下した、覚えられない…などなど、毎日のように話します。

これ、事実なんでしょう。彼女がそうなのだと言えば、周りが「いやいや、まだ若いじゃないですかー」って言ったところでそうなんですよね。
彼女は、日々の体や内面と対話し、年齢とともに低下する心身の状態に辛い気持ちを感じているんだって思いました。もちろん、常に、と言うわけではないでしょうけどね…

その時、私、何か合点がいった気がしました。
彼女から毎日繰り出される利用者に対する愚痴悪口は、自分が何か満たされない思いをぶつける物だったのかもしれない。
満たされていたら、他人に対する不満もないはず。
きっと満たされていないのだ、体や心の不調と闘ったり、諦めたり、不安になったりしているのだと。

彼女の心の内側をようやく少しだけ覗くことができたような気がして、私は「大丈夫、一緒にやりましょうね。私も同じ道ですよ」と心の中で思ったのです。

iPadの設定を終えて、二人でタバコを吸っていた時、彼女が
「覚えられるかなぁ」って言いました。
私は、「慣れちゃえば大丈夫ですよー」って答えました。

とはいえ、仕事中に利用者の愚痴を頻繁に言われても、シカトです。ごめんなさい(笑)


…と、こんなこと思っていた矢先、終わったと思っていた彼からメールが来たのです!!
びっくりしました。

なんてことない、いつものメール、今日は、こんなことした、明日は母と出かけるんだ、と言ったもの。

なんか、分からない感謝の気持ちが湧き上がりました。
ごめん、ありがとうって何度も思いました。

素直に嬉しくて嬉しくて。

この先どうなっていくかは分からない。でも、見届けたい。
そして結果はどうであれ、最後は、「あー、面白かった!」って笑いたい。


それにしても、もしかして、あのメール、読まなかったのかなぁ?

どっちでもいいや。

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