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「2羽」#99話

第一部からのキャラが再登場、大変面白かった…。



以下チェンソーマン99話までの感想、妄想など。
ネタバレ含みますので『チェンソーマン』、『庭には二羽ニワトリがいた』を読んでいない方は読んでからお越しください。
あくまで個人的な感想であり、これと断言するものではありません。
あとテンションうるさめ、一人称がばらばらになってます。よろしくな。









#99話  2羽

1、感想

前回は戦争の悪魔がアサの体をのっとったまま終わったので、今回アサが生きていることがわかって安心した。戦争の悪魔は嫌いじゃないけど、三鷹アサにも生きていて欲しいと思っていたから本当に良かった。
あと物騒な感じではじまるかと思ったけどアサの部屋で平和だったのも良かった。(平和?)
なんというか、自分にしか見えないナニカと一緒に行動する、みたいなストーリー、
例えばタコピーの原罪もタコピーは他の人には見えない存在だったりしたのだが、
なのに“よくある設定だな”と思わせないから本当に作者は不思議な人だなぁと思う。

戦争の悪魔に「夢じゃないぞ」と話しかけられて驚いた声が「きゃあ」じゃなかったのも良かった。なぁお前ら、女の子だからってみんながみんな「きゃあ」って叫ぶ訳じゃねーんだぞ(誰に言ってんだ)
戦争の悪魔がアサにあれしろこれしろって指図するのがなんか良い。ファイアパンチのトガタみたいで好き。
体はのっとられたけど、やるかやらないかを決めるのはアサなんだよなぁ。

戦争の悪魔が「お前の学校にチェンソーマンがいる」と言ったので

ついにデンジがとうじょうするのか!!!

と思ったらなんと登場したのは吉田だった。
……?
吉田ああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ??!!!
「大丈夫?」のあとの🤗の破壊力。吉田そのポジションでいいん???第二部チェンソーマンはラブコメ路線なん???
女子に優しいチェンソーマンことデンジくんが「保健室まで連れていこうか」ならわかるよ(いや、そんなこと言わないな)でも吉田が来たよ。
吉田は第一部から岸部とダベってる時点でデンジの後釜か?(後釜は語弊がある)と一瞬思いはしたが…………………………………はいそうですか、理解しました。私は!理解しましたよ!!(嘘)
そんなことより吉田が爽やかイケメン過ぎてやっべえな!おい読者、生きてるか!!!!?
吉田は第一部では人を殺した後でも不気味な笑顔でいるような殺人狂かつ戦闘狂みたいなやつだったのにこの登場は笑う。
「この男にチェンソーマンの正体を知っているか聞け!」と言った戦争の悪魔、まじでナイスだった。吉田の登場シーンをどんどん増やしてくれ。
戦争の悪魔が意識をのっとってぶっきらぼうに尋ねるシーンも良い。なんか爽快。
っていうか「あれっ顔にキズが」って言ってる時点で吉田、アサがただの人間じゃないって気付いたっぽいよな。そんでテキトーな感じでうやむやに答えてたのも良かったァ~~吉田ァ~~~~~(無駄に名前を呼びたくなる)
吉田の話だとデンジの登場まだまだ先って感じがする。

吟味するように吉田を見てから「お前を私の彼氏にしてやろうか」と言い出す戦争の悪魔面白すぎる。なんじゃこの展開。吉田のほうが背が高いから戦争の悪魔は見上げてるのにめっちゃ上から目線で物申してて面白いし、クソ偉そうな首の角度とか最高なんだが。

ここまで笑い要素満載だったのに「私は私のものを武器に変える力がある」から突然シリアスに突入していて凄かった。落差が激しすぎて戦争の悪魔の言うことがこれまでより100万倍説得力増してるしなんか格好良い。自信満々に告白してフラれて超ダサかったのにそれが帳消しになるくらい格好良い。
藤本タツキ氏の何が異端かって、表現がドストレートな所なんじゃないだろうか。“戦争とは人間を武器に変換することである”ってことをこんなにハッキリ描く作家が他にいただろうか。いるのかもしれないけど少なくとも俺は藤本タツキ氏以外に知らんぞ。
「協力してくれるよな?」と戦争の悪魔は微笑むがこれじゃ協力ではなく強制であることにアサは気付いているのかいないのか…。だから…恐怖で服従させるのは…ダメだよ…。だけど、そうやって脅すけど、もし本当に殺す気があるならとっくに殺していると思うし、殺さないということはやっぱりアサでないとダメな理由があるんじゃないだろうかと思った。
そんなこんなでデビルハンター部に入ることになったアサは再び吉田と顔を合わせることに。

………面白すぎんか…?




2、妄想、考察


2ー1、吉田ヒロフミについて


まさかの登場だった。デンジくんは一体いつ登場するんでしょうーか!?めちゃくちゃ待っているのに。
“吉田は第一部で高校生であることが判明している”というような記事を見たが、それ、まじでどこ情報なんだろう。
ぼくが見落としているんだろうか。
第一部で岸部に「そういやお前高校生だったな」とは言っているが吉田は「バカですか」と答えただけで高校生であることを肯定も否定もしていないから吉田は年齢不詳のはず。ただ「テスト」という単語が出てきていたので学生であることは間違いない。
学生、というと小学生~大学生まで範囲はかなり広いがクァンシと渡り合える実力はあるので、16~22歳に絞れそう。さらに吉田が“民間”に所属していることもわかっている。吉田が民間にいるのは公安には年齢制限があるからだと個人的には推察していて(よかったらコベニちゃんの記事ご参照)“公安”で働けるのは18歳からだと思われる。まぁ、もちろん吉田が年齢うんぬんではなく民間がいいから民間で働いている可能性もなくはないが、クァンシに戦いを挑むくらいの度胸があるのに民間を選ぶ理由があるとしたらやっぱり年齢制限くらいじゃないだろうか、と思うので16~18歳くらいに絞れると思う。
で、根拠はないけどデンジと同じ歳だと思います。なぜならそうあって欲しいからです。以上です。(急に雑)

さて、第一部と第二部で吉田の雰囲気がガラリと変わったなぁと思った。第一部ではチャラ男という印象だったし不気味な笑顔しか見たことなかったのに第二部では不気味さはちょっと残っているけどイケメン用の笑顔を張り付けたような……。
このミステリアスな感じがコベニちゃんに重なると感じるのはぼくだけだろうか。
ぼくは吉田は最後まで生き残ると思う。というか生き残ってくれまじで。
マキマさんが「日本の諜報員は優秀」と言っていたけど、コベニちゃんと吉田はもしかしたら諜報員だったんじゃないだろうかと思っていて(?)吉田はマキマさんが下等生物の耳を使うことを知っていた辺り、あと自分のことを「三流」と言っている辺りなんかは自分が戦闘員ではなく諜報員だったからかもしれない。この諜報員は第一部ではむしろ利用された感があったようななかったような(?)感じだったけどたぶん情報戦に勝つ奴が勝つ気がするので吉田が死んだらデンジも死ぬんじゃないか???めっちゃテキトーなことしか書いていないな???ここはテキトーすぎるので聞かなかったことにしてくれ。

2ー2、アサの意識について


アサは戦争の悪魔と契約は交わしていないように見える。デンジのようにポチタに血を与えたわけでも心臓を貰ったわけでもなく、死亡したため身体を乗っ取られてしまった、という感じだ。「協力してくれるよな?」という”言葉自体”は対等な感じがするので契約にはならない気がする。
改めて98話を読んでみると戦争の悪魔は「生きたいなら身体を貰うぞ」と言っており、アサが生きたいかどうかなんて意識を読めない限り知りようがないのにアサが生きたがっていることを戦争の悪魔は読み取ったのがかなり不自然だ。戦争の悪魔はアサがどう思っていようと乗っ取る気だったのではないか?
それか99話でアサが戦争の悪魔の幻覚を見ているように、すでに98話で幻覚を見させられていたのだとしたら府に落ちる……………っってどういうこと??

コケピーが死んでからのアサはなんだか別人のようではなかっただろうか。むしろ序盤からコケピーに名前を呼ばれる前までのアサの表情とか攻撃的な感じが戦争の悪魔に似ている。実はアサは既に戦争の悪魔に既にのっとられていた、あるいはアサ自身が戦争の悪魔だった、のだとしたら、「チェンソーマンもコケピーも早く死ねばいいのに」と思っていたのはアサであると同時に戦争の悪魔でもあり、コケピーは、、、……………………………妄想がブッ飛びすぎてるな…。
……とにかく、今回わかったことは、戦争の悪魔はアサに対してめちゃくちゃ偉そうに振る舞うけど、実のところアサがいないと人間を自分の物に出来ないってことだ。
戦争の悪魔が突然吉田に告白したように戦争の悪魔は相手との距離感を計って言葉を選ぶことが出来ない。これは98話の感想でも出した言葉だが、言い換えれば戦争の悪魔は“演技が出来ない”ということだ。そうなると、戦争の悪魔との約束、(約束といって良いのか不明)チェンソーマンに勝つためにはたくさんの人間をアサのものにする必要があり、アサが皆に好かれるための“演技”をしなければならない、と思うんだけど、アサがそれを出来るとは思えないので全く違う展開で進んでいくんだろうなぁ。


2ー3、タイトル「2羽」について


99話のタイトル「2羽」もかなり意味深だ。
単純に第二部の“2話”に掛けているだけのようにも思えるが、アサの名字の三鷹とコケピーや戦争の悪魔が鳥であったことを加味すると、どのキャラクターを指して「2羽」と言っているのか否が応にも考えさせられてしまう。
また、作中の風景には鳥が飛んでいる描写もありネットではナユタの監視であるとかとにかく妄想を掻き立てることこの上ない演出である。ほんと楽しい。

個人的には藤本タツキ氏の短編『庭には二羽ニワトリがいた』の呪縛からどうしても逃れることが出来ないため、この短編をもとにいろいろ考えてしまうのだが、読者の想像力を見越して裏切ってくることは間違いないので、今後どうなっていくのか本当に楽しみで仕方ない。




また気付いたことがあったら追加更新します。

お読みいただきありがとうございました。



note更新の活力にします‼️