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鬼滅の刃 最終回について② カナタ と 燈子 と 青葉 の性格

こんにちは。

鬼滅の刃完結後、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回はカナタと燈子と青葉について思ったことをまとめたいと思います。

(断定口調で進めますが今までのnoteも含め全て超個人的な見解なので、さらっと読んでいただければと思います。あくまで個人的な考察です)

カナタの性格について

以前のnoteにてカナタの「寝汚い(いぎたない)」が珠世の「生き汚い(いきぎたない)」と関連つけられているという話をしました。
鬼舞辻無惨が死ぬ直前、炭治郎は無惨の“すべて”を注入されています。その無惨は珠世の細胞も取り込んでいますから、無惨の細胞と一緒に、珠世の細胞も炭治郎に注入されたことになります。
もしかしたら珠世の細胞はカナタに残っているのかもしれません。

「カナタ=珠世」の構図は「初恋」という単語によって強化されています。
カナタは「初恋ドロボウ」と紹介されていますし、善照の「初恋」は(絵の)珠世です。

そして「初恋ドロボウ」は炭治郎にも当てはまります。

鬼滅ラヂヲにて声優の花江夏樹さんが「炭治郎は蝶屋敷で女性たちを次々と口説いている」というニュアンスの話をしていました。
これにはびっくりしましたし、鋭い指摘だと思いました。
そして本当にその通りだと思いました。

蝶屋敷ではアオイとカナヲも心を盗まれてますし(きよちゃんなほちゃんすみちゃんも)、しのぶも戦いの最中で炭治郎の「怒ってますか?」という言葉を思い出すくらい、炭治郎の存在はしのぶの中で大きいです。
蜜璃も刀鍛冶の村で最大級の「キュン!」してますね…。(ただ蜜璃の場合“初”ではないと思いますが)

それから禰豆子もね…(これについては長くなるので機会があったら)

珠世はどうなんでしょうか…というよりむしろ炭治郎が初恋を盗まれた感じがしますね。多分、表向き(?)では炭治郎の初恋は珠世だと思います。(個人的な意見です)

ただ炭治郎自身は女性達の心を盗んでいる自覚ゼロですね、きっと。
カナタはこの辺りの炭治郎の性格を受け継いでしまったと思います。

それから「おばあちゃんに対して素直になれなかったことを悔やんでおり思ったことはすぐ伝えるようにしている」とあるように、例えば燈子が「かわいい」と思ったらすぐに言ってしまうなど、相手を勘違いさせてしまうという性格をさらに助長する結果となっています。
思ったことを言ってしまうのは珠世の血鬼術「白日の魔香」とも結び付きますよね。

燈子と仲が良いのに紹介ページでは「彼女はいない」と書かれているので燈子とカナタの関係はこれからどうなっていくのやら…。

ともあれ、カナヲは炭治郎いわく「心の声が小さい」ので、思ったことを口に出すのが得意ではないという印象でした。
カナタはカナヲとは性格が真逆になっています。

燈子の性格について

燈子には善逸の要素も受け継がれている
燈子は気の強さが目立ちますが、カナタ(好きな人)を前にするとリアクションが大きくなったり(善逸ほどではありませんが)ちょっとだけ善逸を受け継いでいるかもしれません。
それから善逸伝を“嘘”小説と言い切るのも善逸っぽいですね。

②伊之助とアオイ説
突拍子もないですが、ネットでもそう考察している人は結構いますよね。
蝶屋敷ではアオイはずっと善逸をガミガミ怒り、機能回復訓練でも善逸が「俺は女の子にお茶をぶっかけたりしないぜ」と格好つけてもアオイは善逸に軽蔑の眼差しを向けていました。
燈子も善照のことを「あんたって常に気持ち悪いよね」と軽蔑しています。
極めつけはオマケページの善照の紹介に「トラックにはねられたことがある 燈子の適切な手当てで後遺症が残らず助かった」とあるように、燈子は傷の手当てができるアオイとカブります。

それから燈子は「善逸伝」を読んでいた善照の背中を蹴っ飛ばしています。
禰豆子が鬼だった頃、禰豆子は堕姫に「蹴るしか能がないのか」と言われているように「蹴る」という動作は禰豆子の代名詞とも言えるのですが、伊之助も戦闘のときは「蹴り」が結構出てくるんですよね。

伊之助は鼓屋敷で炭治郎やてる子を踏みつけにしてましたし、炭治郎と喧嘩したときも蹴り技で一発食らわせてます。
他にも刀を蹴って掴み直したり、童磨の扇子を蹴って弾いたりと、「蹴り」は伊之助の得意技でもあるんじゃないかと個人的には思っています。

それから善照の「輪廻転生って信じるかよ」の質問を燈子は無視しています。これは妄想ですが、善照の「鬼と戦った人たちは」という言葉は、戦いに行けなかったアオイにとっては耳が痛い話だったかもしれません。

炭治郎説
みなさん思い出して欲しい。
炭治郎が善逸と初めて出会った時は炭治郎は善逸をめちゃくちゃ叱っているんです。
それから「正一くんは嫌がっているだろう」と手刀で叩いたりしていて炭治郎は善逸に厳しく(?)接していました。
善照は燈子が「突然変異した」と思っているようですが、禰豆子は炭治郎と兄妹なので炭治郎と似ていてもおかしくないと思います。

あと燈子と善照の最初のやりとりは炭治郎と善逸のやりとりを彷彿とさせますよね…。

あの…ここは妄想なんですけど…

「あんな怖がりのひいおじいちゃんが一緒に闘ってるわけない」という、「闘っている姿を“知らない”」という意味では、
3巻での炭治郎の「お前みたいなやつは知人にいない 知らん」の台詞とカブります。

そしてここで善逸は「お前の問題だよ記憶力のさ」と言い返すんですが炭治郎は完全無視しています。

本当にここはめちゃくちゃ妄想なんですけど

「記憶の遺伝」があり得る鬼滅の刃の世界観をふまえての「お前の問題だよ記憶力のさ」だとしたらすごいと思うんです。

燈子は禰豆子の子孫なので、もしかしたら記憶の遺伝によって「善逸が鬼と闘ったことは知っている」“かもしれない”わけですが、でも燈子は思い出していないです。

善照も本当は燈子に「お前の問題だよ記憶力のさ」と言い返すのも面白いんじゃないかと思いましたが、

そもそも記憶の遺伝を思い出す特殊能力(?)は炭治郎(竈門家)に受け継がれており、それは禰豆子にも受け継がれていたと思われるのですが、燈子は思い出していません。
しかし炭治郎も“死の淵”を経験していなかったら記憶を思い出すこともなかったと思われるので、平和な現代に生きている燈子が思い出していないのは当たり前と言えば当たり前です。

そんなわけで(?)善照は「記憶力の問題だ」と言う代わりに「輪廻転生って信じるかよ」と燈子に聞きます。つまり「記憶力」と「輪廻転生」は結び付いていると思うんです。

ここでちょっとカナタの話をさせてください。
カナタは小さい頃、おばあちゃんの話を聞いているときに泣いていました。
カナタが泣いていた理由については語られていませんが、個人的には鬼と戦って死んでしまったカナエとしのぶのことで泣いたのだと思っています。
ですが「だってぼくには前世の記憶なんてないから おばあちゃんは嘘ついてる」とカナタが言う通り、カナタは思い出していません。

ここも妄想なのですが
おばあちゃんの言う「鬼と戦って死んでしまった人たちは大好きな人と幸せに暮らしている」という話が本当なら、カナタにとっての前世(前世という言葉が適切なのかはわかりませんが)であるカナヲの大好きな人はカナエとしのぶなので現代のカナタはカナエとしのぶと一緒に幸せに暮らしているはずです。
でもカナタはカナエとしのぶとは一緒に暮らしていません。だから「おばあちゃんは嘘ついてる」と言ったのだと個人的には思っています。
しかしそうだとすると、カナタは「ぼくには前世の記憶なんてないから」という言葉と矛盾します。だってカナタには前世の記憶がないので、おばあちゃんは嘘ついてる、と怒る必要もないはずです。

妄想ばかりで申し訳ないですが、ちょっと千と千尋の神隠しの名言を引用させてください。
銭婆の言葉です。
「あったことは忘れないものさ。思い出せないだけで」

何が言いたいかと申しますと、“カナタは記憶を遺伝しているけど思い出せないだけ”なんじゃないか、ということです。
カナタが怒ったり泣いたりした理由はたぶんカナタ自身もわかっていなかったのではないか、と思います。ただ“思い出せていないだけ”だと思うんです。
蜜璃と小芭内が“現代”で結ばれていたり、悲鳴嶼が保育士という職業を選ぶこと、義一が真菰と錆兎と友達になることは偶然ではなく、“思い出せないだけ”で、みんなに記憶の遺伝が起こっているからだと思うんです。

余談ですが燈子は検事を目指しているらしいですね。検事は警察とも接点がありますから、もしかしたら燈子と実弘はいつか出会うかもしれません…。

長くなりましたがぼくが言いたいのは、善照の「輪廻転生って信じるかよ」を無視する燈子はアオイっぽくもあるし、「お前の問題だよ記憶力のさ」を完全無視する炭治郎っぽくもあるな、という妄想でした。はい。

とにもかくにも、人間に戻った禰豆子は穏やかで優しい女の子だったので、燈子とは似ても似つかないです



青葉の性格について

義勇説
うっかり者な感じが琴葉っぽいという考察を多く見かけますが、個人的には義勇を推します。
青葉は扉絵で遠くはなれた場所にひとりぼっちですし、弁当もひとりで食べていてなんとなく義勇っぽさがあります。

あと青葉は研究所をクビになりそうになっています。
義勇も禰豆子を庇ったことで鬼殺隊をクビになりそうになっていますよね。しかも義勇もクビになりそうになっても慌てる感じがなかったので、「平和だなぁ」と全然焦っていない青葉に似ている気がします。
さらに5巻のおまけページで胡蝶しのぶは義勇のことを「天然ドジッ子だと思っている」とあり、うっかり花を枯らせてしまうという青葉とカブります。

そして「青い彼岸花」は現代で発見されました。

大正時代では鬼舞辻は青い彼岸花を見つけることはできませんでした。しかし禰豆子が太陽を克服したことによってある意味、「禰豆子が青い彼岸花になった」とも言えます。
人間の主食は米(植物)ですが、鬼にとっての主食は人間であり、人間を喰うことによって鬼は生き永らえているので薬=人間であると解釈することもできます。
鬼舞辻を治そうとしていた医者は恐らく鬼ではなく人間に処方する薬を作っていたと思われるので、「青い彼岸花」は鬼ではなく人間用ではないかと個人的には思っていますが、どうなんでしょうね…。
青い彼岸花についてはまたの機会に考察したいです。

とりあえず今は青い彼岸花は禰豆子である、と仮定して考察を進めます。

義勇は禰豆子が鬼だと知りながら殺さずに見逃してくれました。
たぶん義勇がいなかったら禰豆子は太陽を克服してなかったんじゃないか、と個人的には思っています。

また妄想になりますが。

1話で禰豆子は義勇に肩を日輪刀で刺されています。
そして炭治郎が鬼になったときも義勇が炭治郎を日輪刀で刺しています。刺された後に炭治郎は太陽を克服しました。
それから197話で鬼舞辻の衝撃波を受けたとき、炭治郎は「血鬼術で神経系を狂わされているなら日輪刀が有効なんじゃないか」と言って日輪刀で自分の肩を刺しています。
もしかしたら鬼舞辻の血鬼術は日輪刀で浄化できるのかもしれません。
鬼舞辻は人間を鬼にするために血の注入をしますが、“血鬼術”という名の通り、鬼の“血”によって術が発動するのだとすれば、血を浄化できれば血鬼術を解くことが出来るとも考えられますし、鬼化を防ぐこともできるかもしれません。“鬼になってすぐ”の方が効果がありそうです。

大正時代では「青い彼岸花(禰豆子)」を庇ったために義勇は鬼殺隊をクビになりかけましたが、クビにならずに柱として鬼殺隊に残ります。
しかし現代では「青い彼岸花」を枯らせてしまったので青葉は研究所をクビになってしまいました。

山を知り尽くしている伊之助と、薬草(薬)に詳しいアオイとの子孫なら「青い彼岸花」を発見しても、まぁ確かに不思議ではないです。
ですがやはり青葉も伊之助とアオイとは全然似ていません

このように、

なぜかカナタも燈子も青葉も先祖とは性格が真逆に描かれています。

同じに見えるのは「姿形」だけです。

これは前回のnote「那田蜘蛛山編が凄すぎる」でも書きましたが、「鏡」が関係しているのではないかと個人的には思っています。
詳しくはこちらを読んでいただければと思います。↓

https://note.com/care03mi_turalna/n/nbd1bc15c0451

鬼がいた大正時代を「月」、鬼がいない現代を「太陽」だとすると、「月」の世界(鏡の中に映っている大正時代)は「太陽」(現代)を反射した世界なので、月の世界(大正時代)とは全てが逆になるのだと個人的には解釈しています。

鬼がいた時代を「鬼なんていないよ」といったり「嘘小説」と言うのは、月の世界(大正時代)を架空の世界として捉えているからです。

鏡の前に立ち、現実で右手を挙げても、鏡の中の自分は左手を挙げています。鏡の中の自分は“本当の自分とは真逆”であり、自分でありながら自分ではない存在が鏡の中に存在しています

つまり「月の世界(鬼がいた大正時代)」は本来の自分ではなかったということかもしれません。

無限夢列車編でかまぼこ隊は夢を見ています。
炭治郎は家族と幸せに暮らし、善逸は禰豆子と太陽の下を駆け回り、伊之助には兄弟(子分)が居るという“夢”です。

(伊之助は炭治郎(長男)に憧れていたと個人的には解釈しているのでここでは“兄弟”と書かせていただきました)

炭治郎が夢の中で「本当ならずっとこうして暮らせていたはずなんだ 」と言うように鬼さえいなければ“本当なら”幸せに暮らしていたはずなんです

炭治郎たちの“本当の世界”は鬼によってひっくり返り、“本当とは真逆の自分”として生きていかなければならなくなってしまいました

もう鬼がいない世界である“現代”では“本当の自分”として生きていくことができます。
カナヲ、禰豆子、伊之助の“本当の自分”がカナタ、燈子、青葉なのかもしれません。

おわり

「鏡」との関係についてはもっと深堀りしたいですね。
また新しい発見があったら更新したいと思います。

炭彦と善照の性格が真逆になっていない理由とか、カナタが「男の子」として生まれた理由などまだまだ謎は多いです。

この最終回は全てが詰め込まれていて本当に凄いなと改めて思います。本当に凄い。

かなり長くなりましたが読んでいただきありがとうございました。

note更新の活力にします‼️