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演繹推論の構造を利用して、意思決定力を養う。

AとBのどちらを選択すべきなのか、判断がつかない。という時。

自分より能力が高い人や経験が多い人(上司など)は判断ができることがあります。

上司にあって、自分に無いものは何か?

それを見極めて会得しなければ、次回以降も、その意思決定を上司に依存することになり、独り立ちできません。

自分の頭の中ではこの問題を演繹推論の構造を利用して解釈しています。

演繹推論とは、
・事実:「ソクラテスは人間である」
・ルール:「人間は必ず死ぬ」
・推論結果:「ソクラテスは必ず死ぬ」
というように、

A=Bで、B=C
ならば、A=Cである。

という論理構成のことです。

この構成のうち、ルールに該当するものをいかに豊富にかつ良質に揃えているか?がその人が意思決定できる範疇の広さと質に直結する。という考えです。

例えば、次回の彼女とのデートで食べに行くお店を探しているときに、焼き肉と、和食料理店のどちらかで悩んでいるとします。

その場合、
・事実(選択肢):「彼女と焼き肉を食べに行くか和食を食べに行くか」

に対して、
・ルール:「翌日が仕事の場合、匂いが残りやすい食事よりも、残りにくい食事のほうが、気兼ねなく楽しめるはず」

というルールを持ち出したならば、
・推論結果(選択結果):「和食料理店」
となります。

このルールを自分で持っていない場合、焼き肉でも和食でもどっちを選べば良いか分からない。ということになります。

・ルール:「デートでは、がっつりこってり食べた感が必要だ」
というルールを持ち出した場合は、焼き肉になるでしょう。

※自分が持っているルールのうち、どれを今回のケースに当てはめれば良いのかわからない場合も意思決定できないことになりますが、これについては、今の状況的にどのルールを当てはめるべきなのか?というまた別のルールを会得しているかどうかに勝負はかかってくると思います。

選択肢AとBでどちらを選択すれば良いか分からない。
というとき、自分はどのようなルールを持っていないからなのか?という視点で振り返ると、良いのかと思っています。

また、仮説思考で物事を考えましょうという宗教に僕は入っているので、相談するときも、
「今、AとBで悩んでいて、自分はCという考え方をすれば良いと思うので、選択すべきはAだと思うのですが、どうですか?」
というように、自分なりの仮説ルールを捻り出した上で相談することがベターだと考えています。

こうなれば、
「こういうときは、Cじゃなくて、Dって考えるべきだから、Bを選択すべきだよ」というように、自分に足りていないルールに対してアドバイスを貰える確率も高まると思います。

小難しいことを考えながら、中堅社員に育ってきております笑

では、また。

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