読書記録『明日も一日きみを見てる』角田光代
角田光代さんが愛猫トトとの日常と時々起こった小さな(時に大きな)事件をまとめたエッセイ。
〝じっとりとした〟猫のトトがなんとも愛らしく、角田さんの深い深い猫愛が染み渡る一冊。
なんてことない一文で、心がぎゅっとなったり落涙したりした。うっかり電車の中でさえも。猫飼いなら誰でも、きっとそうなる。
特にあとがきには心を、動かされた。全文引用したいほどだけれど、特に好きな部分を書き写す。
内容と構成はもちろん、文体のリズムがほんとに心地よくて、改めて好きだなあと思った。おんなじと同じの使い分けとか、神か。
また、後半の「宿命と猫界革命事件」を読み、いつかニュースで見て「おお!」と思いながら忘れてしまっていたAIM研究について調べてみた。
すると、フェリシモ猫部が奇しくも今日からチャリティーグッズ第2弾を発売するらしい。「おお」と思い物色してみたが、そこまで心惹かれるものがなかった。そこで、遅ればせながら、ごく微力ながら、直接寄付をした。
最後にもうひとつ、角田さんのことばを。
私も、心から思っている。
全猫よ、幸せであれ。
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