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話題の読み切り漫画「やすお」を読んだ感想

記事に興味を持っていただき
ありがとうございます。

皆さんは以前SNSを賑わせた「やすお」という漫画をご存知でしょうか?
吉田博嗣先生によって描かれた「やすお」はヤングマガジン月間賞に入選し、現在コミックDAYSで読み切りとして公開されています。

公開直後からSNSを中心に話題を呼び、コミックDAYSの総合ランキングでは公開から10日以上過ぎても1位をキープしていました。今回はその「やすお」を読んだ個人的な感想を書いていこうと思います。

また、読み切り漫画の感想のため以下の内容にはネタバレを含みます。なのでぜひ一度「やすお」を読んでから続きを読んでいただけると嬉しいです。漫画はコミックDAYSのアプリまたは以下のサイトから読めます。


読んで頂けたでしょうか?
パッと見た印象と内容がかなり違っていませんでしたか?

私は最初シュールなタイトルとサムネイルからギャグ漫画かなと思いました。読み始めてからもスクリーントーンをあまり使わずキャラクターの顔立ちからもレトロな印象を受けます。しかしやすおが主人公の愛子から暴力を振るわれるようになってからはやすおの笑顔が不気味でいつか叛逆されるのではないかとハラハラしていました。

主人公の愛子は暴力的な性格というにはあまりにも過激で、まるで何かに対して怒って八つ当たりをしているようです。そしてその真相は物語の後半でやすおの設定とともに明かされました。

「やすお」や「はなこ」は能力が平均的な人をロボットに変えることで作られており、愛子もその対象者でしたが父親の権力によって免れていました。そのため、もしかしたら自分の身代わりとしてロボットになったのかもしれないやすおに対して暴力的な振る舞いしかできなかったのです。

そんな自身の振る舞いを本心では後悔しているようで特に印象的だったのは

ありがとうなんて言ったら私が選んだみたいじゃん……

というセリフです。

前述のとおりロボット化を(おそらく不正で)逃れた愛子は身代わりとなった人に対する罪悪感からきっと「やすおやはなこは人の役に立てて幸せなはず」と自分に言い聞かせていたと思います。だからこそやすおに「ありがとう」と伝えることはまるで「身代わりになってくれてありがとう」と言っているように感じてしまうのかもしれません。

社会の幸福を実現するためには平均的な人間は不要なのでロボットとして新たな役目を与えるというのはあまりにも極端な社会だと思います。私は他人を蔑ろにしてまで幸福になろうとする人間にはなりたくないですし、たとえ大切にされるとしてもお手伝いロボットにされるのはもっと嫌です。

しかし私が気付いていないだけで既にやすおやはなこのような役回りの人がいるのかもしれないと思うと、他人のために犠牲となった人に対して私ができるのは「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることぐらいだと思います。

結論、普段から「ありがとう」と言いましょう。そして暴力はアカン!
ということを改めて考えさせられる漫画でしたね。

ということで今回は「やすお」を読んだ感想について書いてみましたが、私は漫画の内容に現実の社会問題などを持ち込むのが苦手なので若干薄い内容になったかもしれません。物足りなく感じた方はコメント欄や新しく記事に書いて思いの丈をぶつけていただけると嬉しいです。

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