デザイナーのベルリン~東京:回顧録#1

CAPSEL_TKC
現在東京を拠点にグラフィックデザイナーとして活動中
広告代理店の退社をきっかけに、2023年年明けにリフレッシュと日本にはないアートやデザインを直に見たくベルリンに3週間渡航した回顧録です。時々更新

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行く場所をベルリン(ドイツ)に決めた理由
大学が東京の美術大学出身ということもあり、デザインの授業や研究をしていたのが理由の一つである、現在デザインを就業、勉強している人なら一度は聞いたことがあるバウハウスや、活版印刷の初期のグーテンベルグがドイツで生まれたことはあまりに有名だ。
さらにドイツは近代化を牽引した国の一つであり、現在多くの工業製品や、土地を開拓するときに使用される、大型重機のメッカであったり、世界で移住したい国上位に入ってることから、様々な文化や多様性を内包していることから自ずと多様な表現や現象などがあると思ったからである。

風土
東京、ベルリンで初めに感じることは当然なのだがドイツ語、英語の差異である、東京で生活していると交通機関などで目に入ってくる言語は日本語、英語、中国語、韓国語などであろう。電車に乗れば、車両上部にあるサイネージが程よい周期でそれぞれの言語が表示される。そんな中で暮らしていると当たり前に昔と比べるとわかりやすい表記になったと感じるが、いざドイツにいってみると、基本言語がドイツ語それに続き、英語の表記のみである。(私は英語のレベルは初心者程度しかない)まずはメインにドイツ語が表記されている、副次的に英語が表記されているのだが、その2言語が形的に似ている箇所が多いことからパッと見まず、ドイツ語なのか英語なのか判断する必要がある。その判断にかかる時間は時間で言うと一瞬になるのだが、まだ交通システムも体感的に理解していないときにその理解のラグはちょっとしたストレスが付きまとう。

次に交通システムである、空港についてからまず宿泊施設まで交通機関を使用していくのだが、自動販売機を買うのにも時間がかかる。ベルリンでは駅~駅のチケットを買うのではく、エリアで移動できる距離決まっておりそれに応じたチケットを買うシステムになっている。A地区ならXXX円A地区+B地区ならXXXX円といった具合だ。場所に対する知識が少ない時に、A地区ならこの駅~この駅までいくという理解がなかなか難しい、言い換えれば渋谷~原宿までのチケットのみを買うなら簡単だが、エリアということは同じ距離で行けるところが渋谷~新宿、渋谷~三軒茶屋など複数候補があるからである。ベルリン中央駅~〇〇〇駅まで行きたいが、その距離感があいまいな為、A地区のみでいいのか、B地区のみなのか、A地区+B地区なのか瞬間的に理解できないというのが最初の感想だった。

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