17歳のカルテ
退院して2日目、金曜日の夜に夫婦で映画を観た。
入院中から、「退院したら2人で観ようね」といっていた作品で、「17歳のカルテ」というウィノナ・ライダー監督・主演の作品。
私は20歳前後に一度見ている作品。
その時に観たきっかけは、おおたうにさんのファッションが可愛い映画に関するイラストエッセイ本で紹介されていたから。
時代背景は、大好きな1960年代だし、その時はお洋服やインテリアの可愛さメインで見た気がする。
あとは、音楽も当時のものが挿入されているから雰囲気満点で楽しく観たのだと思う。
音楽といえば、退院後の女の子が自宅で自殺をするシーンがあって、その時にポータブルレコードプレーヤーでずっと1枚のドーナツ版が再生されているんだけど、「エンド・オブ・ザ・ワールド」という曲で、その曲が大好き。
今後自分が歌う時のレパートリーに入れようと思っている曲。
多くの歌手にカバーされている曲で、私が他に好きなのは毛皮のマリーズバージョンとイメルダ・メイバージョンかなぁ。
悲しいような哲学的なような、出口がないような、でも淡々としているこの曲がなんか好きでたまらない。
死にたい時にも聴く。
それはこの映画のイメージが強いから聞いてるのもあると思う。
今回観たきっかけは、私が主人公と同じ精神疾患とわかったから。
境界性パーソナリティ障がい。
10年近く前に見た時はまさか自分同じ病気になるとか、精神病院に入院するとか思いもしなかったなぁ。。。
でも、昔から精神科病棟を舞台にした映画は好きだな…
今回改めて観て、共感できる主人公のモノローグはとても多かった。
「自殺するつもりがあったのかなかったのか」が、その時々によって変わっているところとかもよくわかる。
あとは、男は数多くの異性と性交渉を持っても淫乱と言われないのに女だとなんでそう言われるの??っていう疑問とか、本当に私もそう思うし、同じことで同じように嫌な思いをした。
(境界性パーソナリティ障がいは、場合によっては性のハードルが著しく下がることがあると言われる。)
1番好きだった描写は、書くことで癒されて回復して生きていく道を切り拓いている部分。
自分も、書くことが好きだし、その力をすごく知って感じているから。
この作品は、ウィノナが原作に惚れ込んで映画化権を手に入れて監督主演をしたものだから、作品へのエネルギーが違うなぁ、と改めて思う。
彼女自身も、境界性パーソナリティ障がいを患っていたのもあるし。
今回は、図書館でこの映画の原作も借りた。
1993年に出版されたもので、全米でベストセラーになった本。
読むのが楽しみ。
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