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旅活 - ポーランド

ヨーロッパはこれで何回目かしら。ずっといつか行きたいと思っていたポーランド。2019年12月に念願叶えて行ってきました。海外で訪れた国としてはこれで14カ国目。

ポーランドに行くねん♪…って旅程を決めてから色んな人に話したりしてても、周りにピンときてくれる人はほぼゼロでした。笑

「ポーランド?ヨーロッパか!いいなぁー!…で、なんでポーランド?

大体こんな反応。予想通り日本では(日本以外でも?)マイナーな国な様子。本屋に行ってもポーランドだけのガイドブックってなかったしねぇ。なので“地球の歩き方”の電子版を、iPhoneとiPadにダウンロードして予習してました。実際現地でも、アジア人に出会う率はかなり低いなーと体感。それが非日常感をさらにら盛り上げてくれたし、ウキウキ感をスケールさせてくれた。

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メジャーなヨーロッパの国で行ったことのあるのは、イタリア、フランス、ベルギー。ドイツは縁があって3回程。

どの国も素晴らしく、良い旅の思い出として残っていて、またいずれ行きたいって思いがある中、今回の初ポーランドは自分にとってどんな印象となって残るのか。また行きたい?行きたくない?好き?嫌い?可もなく不可もなくさぁ果たしてどっち?

結果、「ここに住んでみたい!」って思いました。

東欧って西欧に比べて、華やかさはないイメージでした。実際、体感的にもどちらかというと地味な印象。

でもそれがいい。

穏やかで、ちょっと哀愁を感じる雰囲気があって、それでいてとても居心地の良い。ここで長く住んでみたいな、と初めて思ったヨーロッパの国になりました。

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私は幼い頃からピアノを習ってて。クラシック音楽を学んでいたのもあり、音楽のジャンルの中でクラシックは大好きなカテゴリー。そんな理由もあって、ポーランドといえば?…との問いに、まず頭に浮かぶ人はショパン。子犬のワルツを発表会で弾いたってのは、おそらくピアノ習ってた人あるあるなハズ。

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ショパンの心臓が眠る聖十字架教会。心臓だけがこの柱の中に在り続けるなんて胸熱。

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ワルシャワの街の至る所にショパンの音楽が流れるベンチがあり、国をあげてのプッシュの仕方がダントツやなぁと体感。ワルシャワ・フレデリック・ショパン空港っていうてるぐらいやし、名前からしてそりゃそうですわな。空港のフル名称を知った時は、思わず高知龍馬空港を思い出してしまった私。地元民の愛が壮大や…。


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美しい街並み。一度瓦礫となった場所を見事に再現した力は、綺麗事でもなんでもなく、人の熱意なのかな。じっと眺めていると目頭が熱くなった。

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ポーランドにきて嬉しかったこと。食事が美味しい♪個人の好みもあるのかもしれないけど、私は滞在中食事の不満がまったくなかったです。これが住みたいと思えた理由として大きい。大概ヨーロッパに来ると3日目くらいには日本食が食べたくなるのにな。今回はそういう気持ちにまったくならなかった。

2つ目の写真は郷土料理のピエロギビゴス。フリータイムに入って食べたお店の味がホント美味しくて。

Pierogarnia Krakowiacy

クラクフに行った際はもうぜひ!とオススメしたいので、Googleマップリンクをぺたり。クチコミ評価もとっても高いです。あー、また行きたい。別メニューも食べたい。

なんせ物価が安いので、写真の料理2つで日本円にして1,000円程度やったかな。女性2人でちょうどお腹ふくれるくらいでした。美味くて安いなんて最&高。

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食器好きなら聞いたことあるであろうポーリッシュポタリー。ズラッと並べられた食器を目にして、物欲を抑えるのがひと苦労でした。もうこの値段見たら日本で買えない。。笑

工房では黙々と職人さん達が作業されてて、時間さえあれば1日見学してたいと思うくらい面白かった。何かを作ってる人の手元を見るのはとても楽しい。そして美しい。ツアーじゃなければワークショップ体験したかったな。

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アウシュビッツ強制収容所。人生で一度は訪れたいと思ってた場所。いわゆる負の遺産ですね。旅に出る前、周りにポーランド話していた時に、アウシュビッツがポーランドにあるという認知度がかなり低かったので、自分としては意外だった。そもそも場所の名前だけじゃピンとこない人も。そんなもんなのかな。

現地に到着し、入場口の前に立っただけで胸がざわついた。

「働けば自由になる」と掲げられたゲートから挿す光すら、どこまでも悲しく感じた。展示品の回収された鞄や靴、食器、メガネに義足。切り取られた髪。目に入るものすべて、誰かが大切にしていたもの。

連行され、選別され、殺され、生きながらえても絶望しか待っていない。人が人として扱われなくなり、人を人と思わなくなる。感情が灰のように消えていくところ。

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興味を抱いたきっかけは、映画「シンドラーのリスト」でした。

元々、他界した祖父が長く海軍兵だったのもあり、子供の頃から戦争の話をよく聞かされていて、戦争に対する知識的興味が強い方で。10代の頃に、この映画を見て、衝撃を受けて以来ずっと頭に残ってて、いつかこの凄まじく悲しい場所を、自分の目で見てみたいと思った。

見学中、心臓がトクトクトクトクと、何度も鼓動を感じながら、時々胸がいっぱいになってキツイな…と思いながらも、記憶にしっかりと残しておこうと見入るように眺めてました。なんだろう、私の語彙力ではなんとも表現しようがなく。薄暗い気持ちに心が覆われて沈んでしまった。

それでも、この惨劇の歴史を体で感じたことは、とても貴重な経験になりました。ここに来たこと。来たからこそ感じたこと。何度も何度も何度も思考を繰り返し、人が生きるということ、平和の尊さ、当たり前に過ごす日常の一瞬一瞬がどれだけいとおしいものなのか、感じた想いを一生大切に持って生きていきたい。

どんな時でも、人に優しくありたい。

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ポーランド7泊8日旅。

今まで行った、ただただ観光を楽しむ海外旅行とは違った意味を含む、自分にとって大きな通過点になる、とても大切な記憶になりました。

ホントにいつか住めたらいいな。いつか“移住”をしてみたいって漠然とした夢を持ってても、それを叶えるには私には力がまだまだ足りない。

2020年。今一瞬を大切に今年もがんばろう。

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