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「葬送のフリーレン」と学び3.0

マンガ大賞や手塚治虫文化賞新生賞、小学館漫画賞、講談社漫画賞など数々の評価を受けた作品ですが、激しく戦ったり、スーパーヒーローやカリスマ的な主人公が出て来るわけでもありません。

魔王討伐という偉業を成し遂げた後の物語で、
仲間の気持ちを振り返りながら淡々と旅していくエピソードが続きます。
「いったい、どこからおもしろくなるのだろうか?」と不思議な気持ちで見始めました。

そんな時、
さとのば大学発起人の信岡良亮さんが書いた「学び3.0」を読みました。

著書には、
学び1.0とは、既にある正解を学ぶことに最適化したインプット中心の学び。
学び2.0は、学び手が自分の興味関心や状態に合わせて学びをデザインする主体的な学び。
学び3.0は個人の関心と他者との関係性を掛け合わせてアウトプットを生み出していく共創的な学び、とあります。

「葬送のフリーレン」の魔法使いの一級試験をクリアするために、
他の魔法使いや人間と共創し、乗り越えていくエピソードは
まるで学び3.0ではないかと(笑)。

学校教育も1.0だけでなく、2.0の取り組みが導入されていますが、
3.0の学びが実は社会で生きていく上ではとても重要な学びだと思います。

今、講義をしている奈良のプロジェクトも「なら未来価値共創プロジェクト」というタイトルですが、とても芯を食った狙いだとあらためて感心した次第です。

「あるべき未来」ではなく、「行きたい未来」を創る。
そんな気持ちで教育に関わっていこうと思います。

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