KAORU Abe

「Kacko-A」という屋号で、札幌を拠点に広告・ウェブサイトのクリエイティブディレク…

KAORU Abe

「Kacko-A」という屋号で、札幌を拠点に広告・ウェブサイトのクリエイティブディレクションやイベントやラジオ番組の企画などを生業にしています。ものを書く仕事を増やしたいと思い、練習がてら書いてます。お仕事のご依頼・ご相談はメールかインスタグラムのDMまでお願いします。

最近の記事

無事千字 二〇二四年四月二十六日

考えて作る仕事と、何度も何度も見返したこと 十日近く更新が滞ってしまった。本業のウェブサイトの管理、編集といったルーティンワークにプラス別案件の依頼があって、そっちに集中していた。  とあるイベントのテーマ案を考えてほしいというご依頼は、ひとつのキーワードを提示され、それに言葉を足したり、それから派生した別の言葉で表現しつつ、イベント主旨に沿い、ヴィジュアル化しやすいワードだとさらに良しといったもの。  コンセプトやテーマ、タグラインやキャッチコピーを作り、それを補完する

    • 無事千字 二〇二四年四月十七日

      「変な話…」と、「逆に…」に意味はなし 昨日の雑談。関西出身の仕事仲間の男性が「『変な話…』って頭につけて話し始めるのなんなん?その後の話、だいたい変でもないし。関西ではないなぁ」と。  それ、よく使ってるかも?という別の女性が「『例えば…』の代わりに使ってるところがあるかも?」と。なるほど、そう言われると、そんなニュアンスで使ってるひとが多い気がする。  同じような感じで、僕が十数年前に気になって、意識的に使うのを止めたのが「逆に…」ってやつだ。僕の記憶では、とんねるず

      • 無事千字 二〇二四年四月十五日

        平成元年、新生活、黒色家電 四月、入学や入社、転勤などで新たな環境での新生活を始めるひとが多い時期。ふと、大学入学を機に北海道から東京でのひとり暮らしがスタートした自分のことを思い出した。  時は1989年、平成元年のこと。いわゆるバブル景気の時代だ。僕は、どこどこの大学に入る!より、東京へ行く!が目的だった。自分が好きなファッションにおいては、雑誌で見るすべてがあるのが東京だったから。  ちょうど、その年の1月からフジテレビの月9では、中山美穂主演の「君の瞳に恋してる」

        • 無事千字 二〇二四年四月十四日

          晩酌しながら音楽番組に悪態をつく 晩酌をしながらの夕食支度中に、なんだか、自分でも嫌になっちゃうくらい悪態をついている。流し見してるテレビの音楽番組に対して。  唄をうたうひとを十把一絡げ(ジッパヒトカラゲ)に”アーティスト”と呼ぶようになったのはいつ頃からだっただろう。僕の中では、きれいや可愛いやかっこいいビジュアルも魅力だけど、楽曲制作やセルフプロデュースして、アイドルと一線を画す(したい)歌手が出てきた頃からと記憶している。  歌手(シンガー)だけでは括れないってこ

        無事千字 二〇二四年四月二十六日

          無事千字 二〇二四年四月九日

          週末、温泉と坂本龍一と父 先週末はまだ誕生日の恩恵を受け、温泉へご招待いただいた。ちょうど五十肩に悩まされている僕にとっては、奇しくも”湯治の旅”となった。  部屋はヒノキ風呂付き(ヒノキに近いヒバという木の風呂だった)、大浴場のほかに四種類の貸切露天風呂もあったりして、風呂をコンプリートするだけで終わりそうなほどの充実っぷり。結局、貸切露天はひとつしか入れず。  夕食は部屋食ではなかったが食事処での和会席。17:30〜 / 20:00〜の二部制になっていて、そんなに時間

          無事千字 二〇二四年四月九日

          無事千字 二〇二四年四月六日

          もう食べ放題なんて言わないよ絶対 昨夜の誕生日は、ラム肉のしゃぶしゃぶをごちそうになった。特に北海道民ならば起こすひとも多いであろう、ラム肉を欲する症候群。  最近の僕はそれで、「何か食べたいものある?」と聞かれたのでリクエストした。  ラム肉といえば、ジンギスカン!となるところだけど、誕生日に横並びで黙々と肉を焼き、短時間で終わる光景をイメージすると、なんか違うなと思い、しゃぶしゃぶを選んだ。  僕の中でラムしゃぶといえば、「北海しゃぶしゃぶ」だ。今でこそ、いろんなお

          無事千字 二〇二四年四月六日

          無事千字 二〇二四年四月五日

          必需品でなく必潤品 本日、54歳の誕生日を迎えた。毎年思う。「こんな感じで大丈夫か?」と。髪はすっかり白くなったけど、人間として成熟はしているのか?と。  仕事で一緒になる方々には「若いですね。」と言われるが、ほぼ年下だし、話半分で聞いている。というか、最近は「それって、おじさんとして、まだまだ仕上がってないってことでは?」と、少し不安にすらなる。  だからといって、何かのスキルアップのための勉強をするわけでもなく、トレーニングに勤しむわけでもなく、誕生日を契機に…とはな

          無事千字 二〇二四年四月五日

          無事千字 二〇二四年四月三日

          眠れぬ夜に爆笑問題 50代に突入したくらいから眠れない日が多くなった。といっても月に1〜2回程度だったのだけど、今年の2月に入ったころから、週に1〜2回の頻度になっている。  いくつかの心配事がクリアにならないせいだろうなと、自己分析してはいるものの、睡眠薬を使うのも違う気がしていて、ひとまず不眠を受け入れるようにしている。  そんな眠れぬときは、決まっていま考えても何も解決しないような悩みや将来への不安が頭の中を駆け巡り、目はしょぼしょぼしてるし、身体もおやすみスタンバ

          無事千字 二〇二四年四月三日

          無事千字 二〇二四年四月二日

          テレビ離れ 正真正銘、完全無欠のテレビっ子だった僕がテレビ離れをしたのは、ここ数年、よく見聞きする「テレビが面白くない」というソフト面の理由からではなくハード面だった。地上波アナログ放送が終わりを告げたタイミングでテレビを手放したからだ。調べてみたら、2011年7月だったらしい。  2008年ころからだろうか、高校生以来のラジオ熱が再燃。ポッドキャストもあったりして、聴くメディアが楽しくなり、テレビと距離を置くようにはなっていた。  「テレビ観れなくなっちゃうから、新しい

          無事千字 二〇二四年四月二日

          キミはイノマーを知ってるかい?

          「家、ついて行ってイイですか?」イノマーの妻の回  これは、テレビ東京の番組「家、ついて行ってイイですか?」で、以前に放送されたイノマーの妻の回を再編集した特別編を観たときの話。  見逃し配信サイト「TVer」で、しばらくの間、見れたんだけど、すでに配信終了となってしまっている。  周りの友人たちには、配信が終了する前に、ぜひ観て欲しくて、インスタにはすこし前にアップしたけど、本当はnoteに書いておこうと思っていた長いバージョンをいまさらながら。 「オナニーマシーン」って

          キミはイノマーを知ってるかい?

          二回読んだ「母影」と尾崎世界観のことなど

          「何なん、この声?!」って思うも中毒に 尾崎世界観のことというか、クリープハイプを初めて認識したのは、確かCMソングとして耳にした「憂、燦々」だったと思う。 まぁ、多くの人が感じたであろう、あのサビでのハイトーンヴォイスをはじめて聞いたときは、「何なん、この声?!」って思ったし、全然好きになれなかった。 その後、よく聞くようになったのは、松尾大吾監督の映画「自分のことばかりで情けなくなるよ」を観てからと記憶している。 彼はクリープハイプのMVの監督をしていて、この作品はク

          二回読んだ「母影」と尾崎世界観のことなど

          僕の約7つのルール

          好きな番組「セブンルール」 ご存知の方も多いであろう、毎週火曜23時 フジテレビ系で放送されているテレビ番組「セブンルール」。この番組が好きで毎週チェックしている。 有名無名を問わず、毎回、矜持をもって仕事に取り組む、ひとりの女性にスポットを当てて、彼女の“7つのルール”をあぶり出していく。 この番組の好きなところは、市井のひとたちが多く取り上げられること、スタジオでコメントする面々がさまざまで、そのコメントも同様で面白いこと、そして、ときに7つのルールが「えっ?それも?

          僕の約7つのルール

          感情がぐらんぐらんになる西川美和監督の「すばらしき世界」

          人間の業を描く西川美和監督人間の業が見える物語が好きだ。 いつからか、清く正しく、勧善懲悪的なストーリーには、あまり感情が動かなくなった。 西川美和監督の作品は「ゆれる」以降、ほとんど劇場に足を運ぶほど好きだ。だから、今回の「すばらしき世界」は、公開前からとても楽しみにしていた。 彼女の作品は、毎回、人間の業が見事に描かれる。 人間のずるさ、醜さ、傲慢さや欲深さなどと、優しさ、正直さや愛くるしさなどは、誰もが持ち合わせる感情として描かれ、それらは背中合わせなことを、ときに

          感情がぐらんぐらんになる西川美和監督の「すばらしき世界」

          【Kacko-Aのかっこええ大人への道 #5】筋トレとは自分との心理戦である。

          太ることを自覚した30代後半30代中盤までは「太る」ということとは無縁だと思っていた。 お酒は毎日350mlの缶ビール1本、ハイボール3〜4杯飲み、普通にご飯とおかずを食べる。ランチだって、ラーメン&ライスがデフォルト。 こんな食生活で運動もせず、加齢により、新陳代謝が落ちてくれば、そりゃ太るに決まってる。 それでも、痩せてるっていう過去のイメージと、身長が高い分、目立ちにくいこともあり、周りからの「全然太ってないじゃん!」という、無責任な甘言に甘々に甘えていた。 僕と

          【Kacko-Aのかっこええ大人への道 #5】筋トレとは自分との心理戦である。

          【Kacko-Aのかっこええ大人への道 #4】 Black Lives Matterを知りたくて

          全然知りませんでした。少し前に、インスタグラムのフィードに真っ黒な画面が並びました。 正直「何事?」って思いました。 今回のような事件だったり、映画の中でも何度も観てきた不当な逮捕。 でも、それは自分に直接関係することではないから、「なんとなく」でしか理解していませんでした。というか、未だ続くこの問題の「背景」を全然知りませんでした。 ヒップホップやレゲエは、そんな状況下から生まれた音楽というのも分っちゃいるけど、なにせ英語が分からないから、言葉がそこまで身体に入ってこな

          【Kacko-Aのかっこええ大人への道 #4】 Black Lives Matterを知りたくて

          【Kacko-Aのかっこええ大人への道 #3】 KYON×2のことばと思ったことと

          糸井重里さんのことばづかい ほぼ日の糸井重里さんと小泉今日子さんによる対談の書き起こしが、個人的にうなずきの連続で非常に良かった。 まず、タイトルがいい! 「小泉今日子さんが、そうしていたから。」 めちゃ気になる。 糸井重里さんのことばづかいが好きだ。 特にひらがなの使い方には影響を受けていて、気にするようになった。 「下さい」よりは「ください」 「頂きます」よりは「いただきます」 「致します」よりは「いたします」 なんか柔らかい感じがする。 で、対談ですね。中高校生

          【Kacko-Aのかっこええ大人への道 #3】 KYON×2のことばと思ったことと