想像力について思う
子供の頃『つむじ曲がりの世界地図』という本を読んだことがあった
昨年からコロナが蔓延して
いよいよ旅行に出られなくなった頃に
新聞記事で再会し、思い出した
当時、ちょうど夏休みの読書感想文を書くために
読んだ本であったのだが
『ド-セルビイ式』旅行に興味を持ち
自分の部屋にレジャーシートを敷いて
お菓子やジュースなどを持ち込んで
学校教材の地図を開いて眺めたものだ
本格的なやり方は良くわからなかったので
ただ家にあったものを
食べたり飲んだりしながら
いろんな場所の地図をみて
へぇー、とか
ふぅーん、とか
時間潰しのように楽しんだだけであった
子供が小さいとき
ふとした時に自分がやっていた
そんな遊びを思い出し
"ここは北海道設定" だったり
"ここは九州設定" だったり
うまいもの市やアンテナショップで
ご当地食品を手に入れたときは
よく室内ピクニックをしたものだ
ガラナジュースを飲みながら
『これはしげきがありますねぇー』
『ほっかいどうはひろいからぴったりですねぇー』
静岡茶のペットボトルを飲みながら
『フジさんはきれいですねぇー』
『ほんばでのむおちゃはさいこうですねぇー』
などなど、子供の口から出るおませな会話がとても楽しかった
雨の日などは
よくそういうことをして過ごしたものだ
しかし、
こういう想像力が働くのも
一度そこへ出掛けた経験があったからで
子供にはやはり経験が大事なことだと思う
いまは様々なイベントが全て取り止めになり
経験の機会を失ったまま
一年、二年、、、
子供時代の一年は大きいと思う
でも、今日、noteの中に
美しくて心が洗われるような風景写真を見つけた
その瞬間、まるで旅先で出会う感動の光景を
直に味わったのと同じ感覚があった
行かなくても充分伝わったという感じだろうか
息子が
コロナで修学旅行に行くことができなかった
何か代わりはないのかな、と考えていたのだが
本当は行くはずだった現地のガイドブックや
写真集をプレゼントすることに決めた
それをみて
胸をいっぱい膨らませて欲しい
いつか本当に行けたとき
勝手知ったる道をずんずん歩いて
楽しんで欲しい
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