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「音楽文」のない月曜日

今日はとうとう、「音楽文」の更新がなかった。

『ROCKIN’ON JAPAN』の音楽文は9月10日(金)の月間賞の発表をもって終了した。

意外なほど、喪失感に襲われました。

最初に音楽文に投稿したのは「Lemon」についてでした。

平成最後に大ヒットした米津玄師さんの「Lemon」が災害の多かった平成を鎮魂するような曲な気がしてならなかったのです。

まるで「万葉集」の挽歌の様に。

そのことを、令和元年の2月ごろ書いていました。ただ、発表する当てもなく書いていました。

その後、4月1日に新しい元号が「令和」、それも「万葉集」からの引用と聞いて、「Lemon」との符合に驚きました。

新しい元号は「令和」(れいわ、Reiwa)であります。これは、万葉集にある「初春しょしゅんの令月れいげつにして 気き淑よく風かぜ和やわらぎ 梅うめは鏡前きょうぜんの粉こを披ひらき 蘭らんは珮はい後ごの香こうを薫かおらす」との文言から引用したものであります。この「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ、という意味が込められております。(平成31年4月1日内閣総理大臣記者会見より)

余談だけど、新元号の考案者ではないかと話題になった中西進先生。

この方は自分が国文学科の大学生だった頃、もう、30年近く前に既に万葉集の大家で著作を授業のテキストとして使わせていただいていた。その中西先生がご健在であったことで、遠い昔の学生時代がすっと身近になったようで嬉しかった。

(写真は奈良の興福寺の梅)

「Lemon」について書いた文章をどこかに発表したい。

誰かに伝えたい。

そして、出来ることなら米津玄師さんに伝わってほしい。

そう思っていた時、偶然SNSで目にしたのが「音楽文」でした。

「これだ!」と思って応募したところ掲載していただけました。

その後、米津さんについての27本の音楽文を掲載していただけました。

(メールアドレスを途中、少しの間変えたので、二つになっています。)

ちなみに、米津玄師さんの「音楽文」は全部で187本。

最後は、私の書いた

でした。

「187」

あと、一歩。米民ならば、そう思われたのではないでしょうか?

そう、「188」ならば、ちょうど米津さんの身長だったのです。

できれば、あと、もう一本載って「188」で終わりたかった。

ちなみに載せてほしかったのはこれです。

自分の仕事は、そんな華々しい仕事ではないので、仕事で認められる嬉しさというのは、ほとんどない。

そんな暮らしの中で「音楽文」に掲載してもらえることで自分が認められたような気がしていました。

時は移るし物事は変わってゆく。

けれど、また、いつか「音楽文」のように、自分の好きな音楽家についての思いを発表できる場所ができることを願ってやみません。

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