雑談の目的は、雑談をすること
数ヶ月前に、仕事で、新しい部署に移った。私以外にも、数人が新しくチームに加わり、新たにプロジェクトを開始した。チームのリーダーとなる人も、新しく加わった人で、私は、その人と隣の席になった。
その人は、雑談の多い人である。私に喋りかけてくる。私の以前の部署は、個人でやる仕事が多く、皆黙々と取り組み、会話は、報告や相談など以外は、ほとんどなかった。その感覚が抜けず、仕事とは関係ない話題にどう対応すべきか、悩んでいる。
私は、会話をしながら手を動かすのが苦手で、仕事が止まってしまうこともあり、正直にいうと、仕事に関係ない内容で喋りかけられることを迷惑だと感じている。かといって無視するわけにもいかず、どうしたものかと考えた。
そもそもなぜ喋りかけてくるのか。
互いの距離を縮めるため?
さまざまな部署から集められたメンバーでプロジェクトを始めるのである。相談などしやすい雰囲気をつくるために雑談をしているのではないか。
であれば、私にとっては逆効果である。仕事の邪魔をしてくる人でしかない。
話を聞いて欲しいから?
たぶん、私の話が聞きたいのではなくて、自分の話をしたいんだろうなぁと感じる時がある。
返答に困って少し間があくと、すぐ、自分の話を始める。
よくわからない。
なぜ、仕事中に雑談をするのだろうか。
仕事をサボっているという罪悪感が、私にはある。
雑談は、仕事に必要な時間なんだろうか。
雑談が、仕事に必要だとしても、その内容が必要なわけではないはずである。
仕事に関係ない話をしている訳だから。
では、何が必要なのか?
相手を知ること?
会話したことがあるという実績を積むこと?
つまり、コミュニケーション、情報のやり取りの時間ということか。