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鉄道会社の異常すぎる新入社員研修①

もう春がくる。
4月から新入社員として社会に出る学生は震えているんじゃないかな。すごいわかる、僕もそうだった。今回は社会の恐ろしさを語るシリーズで行こうと思う。

前にも少し触れたけど、僕は大学院を卒業して鉄道会社に入った。守秘義務があるのでどこの会社とかは言えないが、入社前は会社のいいところばかり見せさせられていたので、それなりに楽しみもあった。大きな会社だったし。

異変を感じたのは入社日の4/1、会社の研修施設の最寄りの駅に降り立ったときだった。電車を降り、改札を通過し、駅前広場に出ると何人かの大人が拡声器でワーワー言っている。選挙活動か政治的思想の強い方たちかと思ったが、よく見るとうちの会社の労働組合のようだった。


※賃金上げろ〜

ぼやっとしていると組合とは別の社員が近寄ってきて僕をタクシーに乗せて社員研修センターまで送り飛ばした。後でわかったことだが、あの労働組合はいくつがある組合の中でもアウトロー系の団体だったらしい。それを新入社員と鉢合わせさせないように、研修担当の社員が僕をタクシーに乗せたみたいである。

タクシーに乗った僕は数分で研修施設についたが、ここでも異変に出くわした。いきなりの身だしなみ検査である。僕は自由な校風の中高一貫校出身だったので、こういった身だしなみ検査みたいなのは初体験だった。

社員が僕の髪型を見てくる。ここで数日前に会社から送られてきた入社前の案内を思い出した。そこには髪の長さや色など、かなり面倒くさい指定がされていた。僕は入社に備えて短めに切っていたのでなんとか通過したが、その後来た何人かは検査に引っかかり、社員に大声でブチギレられていた。

そして『いまから髪切ってこい』と言われた何人かは強制的に散髪させられていた。ロン毛とかならまぁわかるけど、ちょっとオシャレ目でも駄目だったみたい。なかなかの人権侵害ブラック企業。


※会社に髪型決められるってやばいよな

とんでもないとこに来たと思った。僕もそこからしばらくは短髪をキープしていたので、当時彼女だった妻からは評判がすこぶる悪かった。

そんなこんなして荷物を宿舎に置いてくるよう言われたので案内された自室に行くと、ここでもまたびっくりした。ゴリゴリ昭和な2人同室の牢獄、、、ではなく宿舎だった(ほんとは写真を載せたい〜)。全体として淀んだ雰囲気だった。
これもあとから知ったことだが、総合職は二人一組、一般職は四人一組が同室で寝泊まりするらしい。いきなり格差社会。

こんなところで50日も寝泊まり研修なんてやっていけるのかとても不安になったが、もっと酷いことが待っているとは知る由もなかった。

続く。


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