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鏡広告を出したら銭湯の押し活になりました

この夏、駄菓子屋北原商店で、銭湯の広告を出しました。
京都に住むことすら憧れだった自分には、銭湯広告は雲の上の存在。
自分の広告を出せるなんて考えもしませんでした。
時々行く一番近い銭湯の鏡にも広告がついておらずもう鏡広告は存在しないと思っていました。

今年の3月頃、家から少し離れた白山湯という銭湯にいく機会がありました。銭湯に入ると、全ての鏡から主張する広告が一気に目に飛び込んできました。どうみても長い間取り替えられていない広告達。

白山湯の鏡


鏡広告がまだあったことに嬉しくなり、お湯に浸かって眺めていると、
ついついこの中に北原商店の広告が混ざっている妄想を始めてしまいました。

 帰る前にに番頭さんに、今も広告を出せるのでしょうかとお話を伺ってみたところ、銭湯組合に問い合わせてみると良いとのこと。
また、広告を出してくれると鏡がまるっと新しくなるのでとても嬉しいともおっしゃってました。(鏡の種類によるかもしれませんが)
一緒に銭湯を運営している感もあり、ますます広告を出したくなりました。

帰ってから早速『京都 銭湯組合 鏡』で検索をかけると
“浴場内の鏡広告掲出してみませんか?”
日新商事株式会社という名前の広告が現れた。
どうもこの会社さんが運用しているらしいです。

次に、『日新商事株式会社 銭湯 鏡』で検索。
“【話題沸騰】京都銭湯に鏡広告を出すなら広告代理店「日新商事」へ!”
というページにたどり着く。
ここに、事細かに鏡広告の出し方や金額について書かれていました。

これは是非出したい!!!
金額が高いのではないかと不安にもなりましたが、1年契約あたり1面1万程度からという驚きの良心価格。男湯女湯合わせても2万円弱。
すぐに問い合わせメールを送りました。
ご返答は数日を経てお電話で帰ってきました。偶然にも所属先の会社がちょうど鏡広告を出ていたこともあり、担当者さんとの会話もはずみました。

 今回出そうと考えた場所は2箇所。最初に鏡広告に気がついた白山湯と、駄菓子屋のお客さんがよく通っている松葉湯。どちらも地元の人が集まる銭湯です。

日新商事さんは直接お打ち合わせにきてくださりました。
そこで、銭湯広告がサウナブームも合わさり、現在流行っているお話を伺いました。東京の方からもお問い合わせがあるのだとか。ご自身達も驚いているというお話を一時間ほどお伺いしました。
お打ち合わせの中で、広告を出すなら、イベント会場にもなっているような銭湯がよいのではないかというアドバイスを受けましたが、私からは、”地域の方に親しまれている銭湯に出すことで街との一体感を感じたい”という熱い想いをお話ししました。京都の歴史ある広告の中に身を潜めてみたかったのです。
お話の中では、鏡広告のサイズと値段表もいただきました。
鏡の形やサイズによって多少お値段の変動があるそうです。

今回のお値段表


デザインについては、日新商事さんにお任せもできるし、自分で入稿データを用意することも可、とのこと。
デザインは、ショップカードを作ってくれた伊藤さんがご相談を聞いてくれました。


文言をお伝えして待つこと数日、文字だけのつもりでお願いをしていたのですが、駄菓子屋らしさを模索していただいた結果、寝転んた少年が入って上がってきました。確かに寝転んでお菓子を食べる人がいるのでバッチリなデザイン。


フォントを借用させていただいたデザイナーさんも銭湯広告で使われるのは始めてでとても興味津々でいていただいた様子です。みんなで出来上がりを楽しみに待ちました。

6月6日入稿。2週間ほどで出来上がると伺った通り、6月16日、日新商事さんから設置完了のお電話をいただき、メールで設置完了のお写真が届きました。あまりの可愛らしさ、銭湯に自分の広告が仲間入りしたことにとても興奮してその日は、仕事に手がつかなかった気がします。



繁忙期でなかなかすぐには銭湯には足を運べず、7月にようやく来店。
ホクホクしながら鏡の前に銭湯セットを置き、湯船やサウナから眺めましたところ、外から小学生らしき声が。
慌てて鏡の前を開け、ドキドキと観察していました。
すると、一目散に北原商店鏡の前に座りました!本当に嬉しかったです。
よく見ると近所の子で、お互い照れ笑いをしてしまいました。
お客さん何人か広告を見に銭湯に行ってくれたみたいです。

番頭さんによると、「カワイイ鏡が出来て通うのが楽しみになったよ」と褒めてくださるお客さんもいるらしくて、わずかですがブランド貢献も出来ていそうな感じ。

今回広告を出してみて分かったのは、鏡広告は銭湯の一部になり、一緒に運営している気持ちになれるだけでなく、銭湯へ鏡を提供する推し活であったことです。
番頭さんもお客さんもニコニコしていて、とても嬉しい活動になりました。

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