駄菓子を贈り物に仕立てたらすごいポテンシャルが発揮されました
北原商店では駄菓子の詰まったギフトボックスを販売しています。
作ったきっかけは、知り合いのお店のオープン祝いに駄菓子を持って行ったことでした。
ぎこちないコミュニケーションだった初対面同士のアルバイトスタッフさんたちが駄菓子を囲んで会話が弾んだことで運用が円滑になり、すごくありがたかったとフィードバックをいただきました。
この時はまだ箱は作っておらず、持っていく時も袋に雑多に入れたものお土産と呼ぶのに少し躊躇しました。
ただ、市販の子綺麗な箱に入っているのも駄菓子らしくないですし、段ボールでは贈答品とは呼べず、ちょうど良い箱が見当たりませんでした。
そこで、駄菓子らしい贈答箱を作ってみることにしたのです。
箱を作りながらも色々な場でお土産に持って行ったのですが、毎回、駄菓子は全く違う生活をしてきたはずの人々の思い出を繋いでくれる役割をしてくれて、子供の頃一緒に遊んでいたのではないかと思えるほどリンクする思い出話を引き出すのです。そして楽しい気持ち。思い出補正効果もあり、楽しい気持ちになった記憶は最強です。事実の倍くらい楽しくなっている気がします。
駄菓子にはそんな効果もあり、「超楽しい時間を過ごした共通のエピソードトーク」で盛り上がり、仲間意識が急激に生まれ、複数人いる場所に持っていくのに最強のツールになりました。
2022年の秋に形になり、「駄菓子屋さんのギフトボックス」として販売し出し、年末にお歳暮として仕事場・ご家庭 何箇所かにお届けしました。
ここで新たな気づきがありました。
駄菓子のギフトボックスは年末の忙しい時期の贈り物にすごく相性が良かったのです。
などという声をいただきました。
お恥ずかしながら年末に物を送ることの意味を深く考えたことがなかったのですが、身を持ってお歳暮の意味も理解しました笑。
お歳暮というのは、普段買わない少し良い物を詰めて送る物だと思いこんでいたのですが、実態は、お届け先の人の心が豊かになるコミュニケーションツールなのかも知れません。
お年賀ギフトであったり、知人にはオリジナルのセットを頼まれたりしました。駄菓子は品数が多い分、アレンジも加えやすくて楽しいです。
A3サイズの大きめの箱だけ販売していたのですが、もう少し小さいボリュームでのご依頼も受けていたため、テストで1,000円ボックスサンプルを作ってみていたところに、お仕事で対面打ち合わせがあったため、お土産にしてみました。
この打ち合わせはお仕事先の担当交代のため、初対面の方とのご挨拶と、進行が少し止まっているプロジェクトについてのお話の場です。
「これからよろしくお願いします」とご挨拶しつつ、そこからまたコミュニケーションが薄い時間が続くので、プロジェクトが動き出したら円滑に会話を進められるように少しでも仲を深めておきたいと思っていました。しかし私に場を盛り上げる話芸はなく、むしろ人見知りのため直接あったとて会話が弾むわけではないので、駄菓子に頼ってみました。
結果、とても良いコミュニケーションを作ってくれました。
いつものように子供の頃の話からカラフルなお菓子を眺めて食べ方の会話をして笑いあってから本題に入りました。共感できる会話をした後だとなぜかチーム感が強まって、一緒に課題について考えられる気持ちになります。
駄菓子は商談にも良いツールではないかと思います。
駄菓子はコミュニケーションを円滑にしてくれる役割で、箱はスーツ。
箱を着せたことで駄菓子はビジネスの場にも行けるようになりました。
是非ビジネスパーソンの皆様、駄菓子を食べながら会議をしましょう。
駄菓子のポテンシャルはまだまだあるはず。
引き続きいろんな実験をしていきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?