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B)朝。僕らは目を覚ます。それは何度も何度も繰り返されていること。1日1回、1年を365日、一…
光と闇の交錯。 重なり合う声。 声1)ここはどこ? 唱和)どこ、どこ、どこだろう。 声2)…
横たわる男と女。勾玉のように、対になっている。 男)……リカ。 女)なに? 男…
男)なんか、ドキドキします。 女)何がですか? 男)さゆりさんが素敵だから? 女)えー? ( …
舞台は美術室、中央にイーゼルと椅子。絵を描いているリンのところに、ランがやって来る。 …
ユキ)眠れない夜を許してください。起きられない朝を許してください。諦めてしまう夕べを許し…
【五芒星】 其は人間である。循環である。変化である。 順であれば守護となり、逆であれば闇に堕ちる。 普遍なる場所にて。 1 朗読する男。 A)第三の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、たいまつのように燃えている大きな星が、空から落ちてきてた。そしてそれは、川の三分の一とその水源との上に落ちた。この星の名は「苦よもぎ」と言い、水の三分の一が、「苦よもぎ」のように苦くなった。水が苦くなったので、そのために多くの人が死んだ。第四の御使が、ラッパを吹き鳴らした
舞台は下手前(α)と上手奥(β)で二分されている。 上手奥は会社、下手前は家。眠り続ける…
目蓋の裏に太陽が張り付いている。罪人の印。遥かな記憶、遠い昔からやって来た、懐かしい風景…
どこか小高い、開けた場所にある公園。黙々と本を読んでいる少年と、本を破り紙飛行機を折って…
”音”が鳴る。 僕) ……ああ、どうしたの? ……お腹空いた。でもさっきパン食べたよね?…
B)あなたは死にました。 A)はい? B)灰になりました。 A)え? B)絵にはなっておりま…
どこか少女趣味の部屋の中。 うずくまっている、胎児の如く、女は安らか。 まどろみの底か…
女)何ですか、これ。 男)見て分かんない? 明転。 モノクロな部屋の中。 手錠で後ろ手に繋がれている女と、コーヒーを飲んでくつろいでいる男。 女)外してください。 男)駄目。 女)帰りたいんですけど。 男)そ。 女)明日バイトなんですけど。 男)ふーん。 女)今人少なくて、超忙しいんですけど。 男)辞めれば? 女)そんなことできるわけないじゃないですか。 男)仮病でずるずる休んでいれば、使えない奴だと思われて向こうから切ってくれるから。 女)そういう問題じゃないで