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【ライブレポート】上坂すみれさんのアーティスト10周年到達後初ライブ 「SUMIRE UESAKA LIVE 2023 TALES OF SUMIPE 運命の書 & 同人の書」はそれぞれ2つの世界感。4年ぶりの声出しとサプライズに今年は同志達が感涙する!


 3月18日、上坂すみれ(すみぺ)さんの2023年最初かつアーティスト活動10周年を迎えて初となるライブ 「SUMIRE UESAKA LIVE 2023 TALES OF SUMIPE 運命の書」、続いて19日に「SUMIRE UESAKA LIVE 2023 TALES OF SUMIPE 同人の書」が、東京都立川市の「立川ステージガーデン」で開催された。このライブはサブタイトルの通り基本的な流れこそ同じであるが、昨年11月発売のアルバムである「Anthology & Distiny」になぞらえ「運命(Distiny)」と「同人(Anthology)」と2日間で大きくコンセプトと印象を変えてきた異色の構成となる。今回の公演から客席からの声出しがOKとなり古くを知る同志は懐かしく、コロナ禍後に新たな同志となった方には新鮮なライブとなったはずである。いずれの公演もアルバムの新曲をメインとしているもののいつもより多めのセットリスト変更(4曲)に加え、同じ曲でも大きく照明効果やアレンジを変更してきており、よく見ると別のライブのように感じた方も多いのではないだろうか。そして声出しOKとなり急遽「声出し向き」な曲が大量投入されたため、参加した同志諸君は二日間とも大いに熱狂し、声を上げ、完全燃焼できたと感じている。告知ではニューシングルの発売、「同人の書」TV放送や10周年記念本の制作の発表。さらにアンコール二曲目ではサプライズ曲の歌唱があり、そこには筆者を含め感動で涙を流す多くの同志がいた。
 今回は「運命の書」、「同人の書」それぞれの内容について一つの記事でレポートを作成しているが、特に「公式のレポート、映像化のない『運命の書』」をメインとして、両日のコンセプトを比較しながらセットリストやMC、幕間などを含んだ形で紹介していく


1.開演前の会場と同志たちの様子

 今回の会場は「立川ステージガーデン」。2020年4月にオープンした比較的新しい多目的アリーナである。会場は立川駅から1km弱。多摩モノレールが並走しているが十分歩いて辿り着ける距離である。建物はかなり個性的なフォルム(写真参照)で、1階全席アリーナ、2階、3階と客席が設けられている独特の配置である。1日目の天気は雨模様。寒いこともありいつも以上に同志が擬態しており、会場まで来てもこれが「声優アーティスト」のライブであると気づく人は少ないのではないだろうか?一方で2日目は美しい青空が広がり、会場前では擬態を解いた同志が多く見られたのは言うまでもない。

1日目。どんよりとした空が広がる。
2日目は綺麗な青空が広がった。
会場全景

 さて、コロナの規制がだいぶん緩くなり、今回から声出しがOKとなったとは言えいつも通り検温や消毒はあり、持ち物チェックを行い会場内に入ると昨年の「超革命伝説」や2月のFCイベント「革ブロ10周年記念総決起集会」と同じく活気に溢れた光景が広がっている。会場の大宗を占めるであろうFC「すみぺれんぽう」の同志はグッズを事前に手に入れていた方が多いはずだが、物販も活気に溢れ長い行列ができるほど好調で、卓上カレンダーなど一部は売り切れが発生していた。

会場内の様子
れんぽうカウンター。今回も旗にはすみぺのサインと落書きあり


 またFCカウンターではいつものすみぺサイン入りの旗やグッズ、「同志増殖キャンペーン」の紹介、中央ではFigmaの実物展示、そして昨年11月から行われてきた「ディスティニーホールディングス」内定者への社員証交付が行われており見どころに事欠かない。

展示されていたFigma。細かい作り込みが素晴らしい。

 後ほどのMC(運命の書)でわかることだがホール内は1Fアリーナは全て(!)FC専用席、2Fが一般席、3Fは今回使用しないようだ。アリーナ席は当然の如く満員、2Fもほぼ埋まっている。比率を考えると改めて「上坂すみれ」と言う声優はその人気、実力もさることながら少し他の声優ファンとは違った熱狂的なFCの「同志諸君」に支えられていることがよくわかる。いつもは軍歌などの個性的な曲が流されていることが多い開演前だが、1日目は「運命」のコンセプトに沿ってアイマスの曲などすみぺのキャラソンが多く、2日目は「同人」のコンセプト通りすみぺの好む80年代懐メロ(Winkなど)が多いイメージである。さて、開演前の会場でステージ上に見えるのはスクリーンに映された今回ライブのロゴマークのみ。一体どういうステージ構成になっているかは不明である。

 いよいよ「運命の書」開演の18時。冒頭でいきなり「ポプテピピック」の第1期前にやっていた放送開始延期ネタを流し始め会場はあっけに取られるとともに爆笑。しかもそれを複数回天丼で流すため「事故か?」と思ってしまうレベルである。
 そんな衝撃的なところから一瞬の静寂が会場を包み、プロレスのゴングが鳴り幕が上がってライブがスタートする。
 一方17時からスタートした「同人の書」ではそんな遊びまくった演出は無く暗闇からいきなりゴングが鳴り幕が開く。冒頭から早速2つのライブの違いを見せつけてきたことになる。

2.楽曲&MC、幕間

01 「趣味者のテーマ ~ underground heaven!!」

 すみぺライブのOPといえば「予感」シリーズからアルバムの導入曲を使うのが定番であるが、今回ももちろん新アルバム「ANTHOLOGY&DESTINY」の導入部であり、今までと同じくプロレスの入場曲モチーフのこの曲からスタートである。今回はついにプロレス実況調の「大歓声が戻ってきた!」という喋り出しからバンド各メンバーの紹介が差し込まれる(後の説明でプロレスでお馴染み清野茂樹アナと判明)。バンドマスターの山下洋介さんの多才さ、ギターの渡辺裕太(ユウタマン)さんののけぞるソロ演奏スタイルを捲し立て、ウサギのお面(1日目は黒、2日目は白)を被ったドラムの一ノ瀬久さんはいつも通り「川崎のエッチなおじさん」と下ネタで落とし、バンドの要である山田裕之(HIRO)さんを持ち上げる。「そして上坂すみれの登場を待つのであります」という言葉と共に観客は声を出して熱狂。1日目の「歓声が解禁された事はDistiny」との名文句はおそらくしばらく伝説となるのではないだろうか?バンドやすみぺの紹介文句は2日間で少しずつ異なっており、2日目は「昨日に比べてゆったりした表情」、「逆転の上坂すみれ」などと言う言葉が並ぶ。両日とも目立つのはやはりユウタマンさんのソロギター。ディストーションのキレは今日も絶好調。アレンジも所々加えられておりすみぺチームに合流してからどんどんギターの音楽性が上がっていると言っても過言ではない。
 幕が上がって見えた「運命の書」ステージは、中央上方に革ブロちゃんマーク、下部は山なりの鉄パイプによる骨組みで組まれた、「PROPAGANDA  CITY 2021」に近い「すみぺらしい」構成と言える作りである(下記ツイート参照)。
 一方で「同人の書」のステージはこの構成に加えてアルバムのジャケット写真のように背景として中央に本棚、左右にそれぞれ二つの大きな扉、上方には時計をイメージした物であろう歯車列の組み合わせとなっている(同じくツイート参照)。

 アナウンスも終わりいよいよ暗闇からゆっくりとすみぺが登場し中央位置に着く。同志たちは大きな歓声を上げつつもじっと一曲目に集中する。

02 「筺体哀歌」

 曲はすみぺのシャウトからスタート!一曲目は大方の予想通りZAQさん作詞作曲、「ANTHOLOGY&DESTINY」リード曲である「筐体哀歌」であった。 
 すみぺはアルバムのジャケットに近いベレー帽を被った衣装で登場(下記インスタ参照)。この激しい曲からのスタートに会場は一気に盛り上がる。すみぺは力強く歌い、一Qさんは早速渾身のドラム捌きで飛ばしていく。照明は赤と黄色がフラッシュしながら盛り上げる。間奏では声出しを再開できて嬉しそうな同志に対しすみぺは大きく両手を振っている。サビは赤と青のフラッシュで照らされるいつものすみぺらしい構成。最後は「ハイ!ハイ!」と2019年の「ノーフューチャーダイアリー(NFD)」以来のコールで同志たちが応える。
 さて、「同人の書」では早速少し照明効果が異なっており、赤と黄色に加え水色が差し込まれている。上に向いて「ウワーッ」の叫びを上げるあたりも上を向いたり、少しずつ演出を変えて来ていることがわかる(とは言えこの曲では違いは少ない)

03 「♡(はーと)をつければかわいかろう」

 2曲目はコール大前提の「ればかろ」テーマ曲。とにかく「上坂すみれは~?」の後に続く好き勝手なコールが楽しい曲である。歌詞カードに書かれている後方のコールは時勢柄あまり触れない方が良いものもあるものの、そのコールは同志が結構忘れていることも多くだんだんカオスになっていく。これもまた数年ぶりの感じで懐かしい感じがする。コール終わりには「エモい!声出しっていいものですね~!」と感慨深い叫びをあげる。すみぺは中央から上手→下手と移動しコールを要求すべく腕を振る。照明は緑と赤がメイン。「かわいかろう」の歌詞の部分でオレンジの光が差し込まれるのもまた印象的であった。
 「同人の書」では照明がピンク主体とイメージを大きく変えてきた。またコール終わりは「私が嬉しくなってきた。みんなありがとー!」と感謝で締める形となっていた。

04-運命の書「ハートロックガール」

 「運命の書」では続いて新アルバムからロック調のこの曲。激しい曲が続くがすみぺに息切れの様子は見られない。「ウォー」の歌詞で照明は赤青のフラッシュとなり自然に同志たちのサイリウムが上昇する光景が美しい。サビで白スポットライトがすみぺを照らすが、上手側からだけの照明なのが面白い。また、間奏のギターソロはユウタマンさんにスポットとが当たり見事なオーバードライブギターの演奏。舌を巻かざるを得ない。最後は白昼光→赤→青とメリハリよく照明が切り替わっていくのが非常に印象的である。

04-同人の書 「閻魔大王に訊いてごらん」

 「同人の書」ではここで「鬼灯の冷徹」よりこの曲。ごく初期の段階からセットリスト変更、かつ古めの曲が入ってきて「運命の書」との違いがはっきりと見えてくる。照明は赤、緑、黄色が交互に光る。すみぺは下向きの青いスジ状のスポットで照らされる。かつては歌唱にかなり苦労していたイメージの曲だが、今となっては当たり前のようにこなしてくる。サビは赤→黄色スポットライトが、ここもまたユウタマンさんのソロギターとすみぺの口上の時は白スポットがすみぺを照らす。間奏はもちろんユウタマンさんのオーバードライブギターの独壇場。合わせてHIROさんのスラップベースが非常に心地よい。最後は黄色スポットがすみぺを照らしてこの曲を締めくくった。

MC①-運命の書

 「うー、えー、みんなー!こんにちわー!元気ー?上坂すみれです!」とすみぺがいつもの調子で話し始める。早速雄山のようなモノマネで「ワシはもうてっきりお前らはこの世におらんもんだと思っていた」というと同志は大爆笑。「急遽、ってことではないですけど声が出せるようになって『政府って凄え』と思いました」とさらに笑いをとる。声を出せる、そしてマスクをしていると言うことですみぺは脱水症状が心配だったらしく「お水のみましょー!」と同志に勧める。同志たちはそれぞれペットボトルを掲げ、すみぺの「ではカンパーイ!」と一緒に水分補給する。すると懐かしい「お水おいしー?」と言うコールが返ってきてすみぺは「そう言う文化あったなあ」と感慨深そうにしている。
 さて、曲の説明へ。筺体哀歌、はーとをつければかわいかろうと声出しありきの曲を入れた後にハートロックガールでこのターンを締めたとのこと。続いて趣味者のテーマのアナウンスについて。先述した通り清野茂樹アナの実況でスタートしたわけだがすみぺは名前が確実に合っているか不安だったらしく前方の同志に聞く。久しぶりに同志が大きな声で返答すると「有識者すごい!同志は有識者が多いのがありがたい!」と褒める。そんな中衣装とか動きが今回は可愛いと言う話を始めると、すみぺが怒る「かわいいよー」のコールが結構飛ぶが最近はそのまま受け入れている感があり、ニコニコしているすみぺに少し隔世の感もある。
 ここで、何故か黒いウサギのお面を被っている一Qさんに目を向ける。早速「風営法おじさん、どうされたんですか?」とブラックな突っ込み。さらに「川崎から潰れるお店を減らすためにやってきた…」と話はどんどんヤバい方向へ…。といいつつうまく打ち切り話を今日の服に戻す。「今日はこんな服です!振りが多い曲が多いのでしっかり観れると思います」と言い、続けて「では次の曲行きましょう! Inner  Urge!」で曲に続く。

MC①-同人の書

 「はー。あ、はーい。えー?みんな元気すぎじゃない?どうも、上坂すみれです!」と挨拶。続いて早速「あー、みんなが動いて喋ってる!二次元の人たちじゃなかったんだ。同志は実在したんだ!」と笑いをとる。続いてこの「同人の書」に来てくれたことを感謝しつつ「声出しもできるし、拍手もできるしなんでも出来るじゃん!最高のオタクじゃんお前ら!」と同志弄りを始める。話は「趣味者のテーマ」実況の清野茂樹アナの話へ移り先述の通り内容が「運命の書」と少し変わっていることを「内藤哲也になったようで嬉しい」と喜ぶと同志は応えるように拍手。これにモノマネ「うっせーんだよ!」で返し「ジーニアスできたかな?わかんない人はお父さんお母さんに聞いてください!」と内藤哲也さんの歳はどちらかと言えばすみぺに近いのに同志の親に振ってしまう。
 さて今日はなぜかカンペが大活躍。まずは「ドラムの人(一Qさん)のマスクを弄ってください」と言う指示が出た模様。今日は白いウサギのお面を被った一Qさん。「かわいー」と言いつつ「何系のお店なんですか?」と言う強烈な質問。2日目だから風営法の話はできないんじゃないのか…?と爆笑する同志に対して一Qさんは「コメントは差し控えます」と返す。対してすみぺからは「それはハード系かソフト系かだけ聞いていいですか?」とこれまたどうとでも取れる恐ろしいカウンターが飛んでくる。見事に罠にハマり落とし穴に落ちてしまったかに見えた一Qさんだが、「演奏的にはハードです」と、美しい回答で無事危機を回避。最近増えている護国寺労働組合のファン同志からは「回ってー」「かわいいよー」と声援が飛び、一Qさんはそれに応える。対してすみぺは「お手紙を書いてあげてください」だけならいいのだが、「TwitterをやっているみたいなのでDMを送ってあげてください」と同志に無茶苦茶なことを指示。もちろん「DMはちょっと…」と苦笑する。遊びすぎたのかここでカンペから「巻け」指示が出る。すみぺは何かを感じたらしく「何?今日の台本ちゃんこさんが書いてるの?」と、ラジオの巻き方が上手い某構成作家の名前を出して文句を言う。
 続いて衣装の話。一着目の衣装は昨日と同じくベレー帽を被った緑色調のものだが「ミルキィなホームズ」に見えるとの事。確かに言われてみるとそれに近いかも知れない。そして「ここからは曲をやっていきます…」と言ったところで水分補給を思い出したのか「我田引水タイム」と言う名の同志とすみぺの乾杯タイムを設ける。昨日と同じく「お水おいしー」コールが飛んだのは言うまでもない。「今日はお腹の減るセットリストです。お腹減ってもついてきてくれますか?」と聞くともちろん同志は「行きまーす!」とレス。これに続けて「では次の曲行きましょう! Inner  Urge!」で曲に続く。

05 「Inner Urge」

 続いてはすみぺの曲の中でも非常に人気が高いもののその歌詞のヤバさなども影響していたのか2019年のNFD大阪公演以来の歌唱となるこの曲である。照明はやはりピンクメイン。青と白が差しで入ってくる感じである。そしてこの曲問題のコール「SOX!SOX!」を久しぶりに同志たちが絶叫する。ここの照明は緑なのがまた印象的である。また間奏で各バンドメンバーに順にスポットライトを当てていくやり方はNFDの時と同じで非常に懐かしい。改めて声が出せることの嬉しさを感じさせられた。
 「同人の書」では照明が、赤と白のバックにピンクがスポットで入ってくる形となり、これまた印象がかなり異なる。間奏ではHIROさんがベースのアレンジを多少変えているようで、この曲の(ややエロな意味での)不安定さをやや強調したようなイメージが強くなっていた。

06 「げんし、女子は、たいようだった。」

 続いて聞き馴染みのあるストリングスのイントロが流れすみぺにスポットライトが当たる。続いても毎度お馴染み「げんしけん」テーマのこの曲である。曲の進行と共に照明は黄→白→青と変わっていく。すみぺは下手側へ移動しサビへ。かなり楽しそうに動いているように感じる。この曲お馴染みのコールがついに解禁され、こちらも懐かしいコールが聞こえて涙が出そうになる。また特筆すべきはユウタマンさんの間奏とラストのギターソロ。何回もこの曲を演奏してきているはずだがとにかくオーバードライブのキレが良く、聞き惚れてしまうほどである。
 「同人の書」では青の多い照明からスタート。サビは黄色に変化する。また「たいようたいよう」の所では白い光が差し込む演出。曲中に上手下手を移動するのは昨日と同じ(というよりもこの曲のお決まり)。最後はMVを連想させる黄色で曲を締める。

07 「サイケデリック純情」

 続いては1枚目のアルバムに収録されており、筆者もライブでは初聴きとなるこの曲である。青スポットで照らされるすみぺとサビ前の白フラッシュ、サビでのスポットライト回転が非常に印象的。そして独白「生産、団結、反抑圧」の部分はCD音源よりもかなり優しげな口調。自然に世界に引き込まれる感じである。すみぺが右左に傾く振り付けが可愛らしく、合わせてこちらも楽しくなる。
 「同人の書」では青い照明に回転が入るアレンジ。さらにスポットライトも回転すると同志はこれに合わせてサイリウムを回す。昨日久々にこの曲を聴いたため気づかなかったが改めてデビュー当時のCDと声の伸びが違う事がわかり「流石」と感じさせられる。

08「地獄でホットケーキ」

 続いてこの「鬼灯」曲。照明は青緑が点滅して始まる。難しい曲だが今となっては当たり前のようにこなしてくる。歌詞のイメージに合わせて目まぐるしく照明の色が青、緑、赤など変化していく。サビは黄色照明がメイン。2番に入ると上から下に向かっての青いスジ状のスポットライトが何本もステージを照らす。この曲が終わるとステージは暗転し幕間へ。
 「同人の書」ではやはり照明効果が異なる。「運命の書」の照明に加え紫の下向きスポットライトが追加されている。また「じょじょじょ」の部分では赤→青→赤と色が切り替わる。サビでは緑とピンクの照明が回転し、そこからまた赤に戻る。最後はすみぺを白いスポットライトが照らすが、ややスモークが多いこともあって光の拡散が大きくなり舞台のイメージが変わっている。

幕間映像① (BGM 「FLYERS」)

 カッカッと言う足音の後「TAILS OF SUMIPE」のバック画面が映し出される。BGMは1枚目アルバムの「FLYERS」。この曲は場面にマッチしているな…と感じているとすみぺが登場。「私は上坂すみれ、いわゆる普通の女性声優」と言う何かおかしい語りが始まる。「え?普通じゃない?それは見ているお前らもだけどな!」と突っ込み観客は爆笑。そしておもむろに画面には「TAILS OF MOFTINY」と言うよく似た名前のRPGのようなタイトル画面。しかしいきなり「最終章 神」の文字が現れ会場は「いきなり最終章かよ⁉︎」の雰囲気に。すると場面が転換し狼の面を被った自称「神」が現れる。しかし正直いい声なのだが何を言っているのかわからない。すみぺは持っている袋の中を漁り始め、中から岡星畑のうちわやけん玉、きしめんゴールドやゲバスティックなどを取り出しては投げていく。そして見つけたのが「なんでも声優さんの声に変換するイヤホン」である。これを使うとあら不思議、声が福山潤さんになり言っていることが日本語になる。曰く「愚かな女性声優上坂すみれよ、闇の炎に焼かれて消えよ」とのこと、これに対し「必殺、ボイスキーット」とか言い出し神は慄く。返しは「ブラックシーップ(福山さんの個人事務所)」なのだが、冷静に「事務所名で遊ばない」とツッコミを入れる。そして「すみぺ、お前の好きなものを言ってみろ」と言うと「酒とメロウくんとすぐ爆発する量産型ロケット」と答えて同志は爆笑。すると、「おまえからこれらの大切なものを奪う」と言い、場面転換した場所には「闇堕ちした」佐野夏水さんが合掌しながら手のひらをすりすりしている(いつもの「すみれちゃーん」状態)。神曰くこの状態から救われるには「もふりクリスタル」が必要との事。と言いつつそんなもの誰も知るわけはなく神自ら「説明しよう」と説明を始める。要はもふもふして嬉しくなると手に入るものらしい。そして「いってらっしゃい」と言う前回「超革命伝説」での奈々様とのようなやり取りとともに場面は転換しペットもふもふカフェへ。「ヤバい〇〇」のオマージュ「毛深い〇〇」のスタートである。「ヤバい〇〇」のテロップを色々改変したフォーマットに同志からはまた笑いが漏れる。そしてひたすらもふもふをしながら可愛い可愛いと連呼するすみぺ。うっとりとしているところではある。そんな中で「間も無くライブが再開します」のテロップが出て同志たちは苦笑しながら準備に入る。
 「同人の書」でも内容はほぼ同じ。違いは「神」が3回好きなものを言わせたり、欲しいものを聞いたりしていた。ちなみにすみぺの欲しいものは「必殺仕事人を一気見する時間」との事。やはり今年はいつもに増してお忙しいようだ…。また最後に出てきた動物が異なり、次の幕間は昨日と異なるものをもふもふすると言うことが示唆されていた。

…正直文字だけ見ると何のことやらと思います。(いつものことですが)福山潤さんのいい声と佐野さんの奇行はいつもの感じながら、飛んだ先でのもふもふ感が今までと何か違う感じを受けます(筆者感想)。

09 「海風のモノローグ」

 場面は転換し、新アルバムの中でも人気の高いこの曲から再開。ここからステージ左右にミラーボール(上向きの半球)が間接照明として登場する。またすみぺの衣装は2着目にチェンジ(下記公式レポートの右上写真)。「運命の書」では最初のバックの照明が赤。青っぽい曲ではあるが同志たちのペンライトも当然赤が大多数になる。間奏で少しずつスモークが強くなりサビからはすみぺに一点集中のスポットライトが当たり、幻想的に映し出される。そしてミラーボールからは赤い星のように光が放たれ、「すみぺらしい」イメージでこの曲を締める。
 「同人の書」でもここからミラーボールが登場。しかし冒頭の照明が「青」で統一され、これに気づいた同志がサイリウムの色を青に変えていったため、昨日の赤メインとは違い会場は青一色となった。筆者は「演出の変化から同じセットリストで観客の動きが変わる」、と言うシーンを初めて見た気がするが、「二日間でコンセプトを変えるライブ」として非常にわかりやすかったと感じる。またステージ中央には階段ができ、そこからすみぺは上手下手へと移動していく。サビからラストに向けスモークが強めに入ってくるのは同じだが、印象はやはり違う。そしてラストはユウタマンさんのクリーンギターで美しく締め。ユウタマンさんは実にさまざまなギターの表情を見せてくれるところがやはり大きな魅力である。

10 「City Angel」

 続いても新アルバムからシティポップ調のこの曲。青系のバックにピンクのスポットと爽やかな組み合わせがよくマッチしている。振り付けは腕をくねくねっとさせる部分が多く照明の影響もあり妖艶かつ毛深い。また、サビのオケヒ(オーケストラヒット)の部分では赤色フラッシュが差し込まれて曲のコントラストをよりはっきりさせている。最後は薄いピンクの照明で締められ最後まで妖艶なイメージ維持していたのが印象的だった。
 「同人の書」でも基本的な構成は同じ。昨日よりHIROさんのスラップベースがより小気味良く聴こえ、Cityライクな雰囲気がより強く出ている。照明はさらに青や紫が加わり妖艶感が増したイメージで、細かい所も変化があるところにステージスタッフのこだわりを感じる。

11-運命の書 「絶対☆Chu!Chu!っとイチコロ」

 ここは日替わり曲となった。「運命の書」では前曲から印象が変わり新アルバムからのいわゆる電波曲へチェンジ。このギャップに情緒が不安定になりそうである。照明はもちろん赤色メイン。個人的に「petit milady」の楽曲に似たイメージを感じるこの曲。とにかくコールの「ハイ!ハイ!」が楽しい。HIROさんはベースからキーボードに楽器を変更。ユウタマンさんも余裕があるのかかなり楽しげな演奏をしている。「添い寝お休み~」の部分では曲に合わせて青とピンクの色っぽい照明、間奏では手拍子を促され同志たちは手を叩く。全体的にすみぺの動きが小さくかわいめ。腕も小さめに振ったりするところがこの曲の可愛さに合っている振り付けだと感じた。曲が終わるとステージは暗転し、MCへ。

11-同人の書 「踊れ!きゅーきょく哲学」

 一方「同人の書」では「ウー!ハー!」のコールでお馴染みこの曲の披露となった。照明は赤と黄色から青へ。サビはスポットライトが回転する。この曲でもすみぺは途中で中央から下手→上手→中央へ移動してそれぞれ「ウー!ハー!」のリズムに合わせて手を突き出す。間奏の見どころは山下さんのソロキーボード。ここをプログラムでなく実際に演奏してくるところはさすがとしか言いようがない。さらに「哲学しよう」の部分はソロドラムに近い状態となり、一Qさんの存在がまた際立つ。ラストは革ブロちゃんマークが黄色に照らされ、この曲を締める。

MC②-運命の書

「はーーーーい。衣装が変わったり…」で始まる。「『絶対☆Chu!Chu!っとイチコロ』ってこの曲名で合ってるよね?何を思ったんでしょうか。サスペンスイチコロなのか…」と発言し同志は爆笑。続いてはこのセクションがセットリスト変更が入ってくることを説明するが間違って次の「Car Wash Girls」を出してしまい一Qさんからはツッコミのハイハット、同志からはまた爆笑を浴びる。このあと予告されていた振り付けの練習をやるためつい口に出てしまったとの事らしい。続けて「どちらもアルバムに収録されていて決して間違っていないんですけど『夕闇が~(City Angel)』から『チュチュっとイチコロ!(絶対☆Chu!Chu!っとイチコロ)』と来ると声優さんは情緒ヤバいと思われないかな」と問うと「ヤバいよー!」とレスが飛ぶ。「こうやって声を出せていくと次はみんなをおもむろに襲撃するやつもできるようになるのかな?」と、かつてのNFDでの「よっぱらっぴ」を再現したいような発言…かと思いきや「みんなの頭をバリカンで刈る、刈られたい…。デスマッチしたい。私も覚悟がいるけどショートに興味が無いから…」となかなかパンチの効いた方向に話を持っていく。続いて幕間の説明とセットの説明に「ジュンフクヤマ先生(福山潤さん)に出て頂きました!ダークフレイムマスターやってもらいました」、「舞台のセットのモチーフは…、SASUKE?」と言い出し拍手と爆笑が起こる。続いて「どこでドボンするんだろう?革ブロちゃん上り詰めたらクリア?」などなど楽しい妄想が続く。「でもSASUKEは年末ですよね…いや今も年末みたいなものか!みんな2023年は良い年ですか~?」と聞いてみるもののあまり反応はよろしくない。社会に疲れた人が多い同志らしい反応に納得したようにすみぺは「めっちゃハッピーな事があると後で低くなるから、辛いくらいの方が良いんです。」と、フォロー。そして「私のライブに来ると声援を出して目を合わせると精神が統一できて幸せになります。私にお布施をしなさい。物販を買いなさい…。」と妙にスピリチュアルな、そして今まで変なグッズを売りまくってきたすみぺらしい発言。会場は爆笑で応える。どうやら今回の物販は普段使いできるものをコンセプトにしたらしく(確かにそうだが、ブックカバーなど一部?と思えるものもある…)、最前の同志がみんなTシャツ、シャツを身につけているのを見て安心した様子。但し先程の幕間で闇落ちしていた佐野夏水さんが「もっとすみれちゃんが大きく出ているシャツがいい~(モノマネ)」といつもの「写真ドーン」な感じのTシャツがないことに多少不満を感じていた模様。実は同志も今回そう言うTシャツが無いことあれ?と思った人もいたかと思うが、佐野さんがそう感じていたなら多分その感覚も間違っていないであろう。そして「この施し」でメロウくんに豪華な食事を食べさせられることを感謝しつつ、次の曲「Car Wash Girls」の振り付けの練習に入る。感覚的には自然にできる振り付けで結構簡単な部類に入る気がするが、すみぺはいつも通り同志がすぐにできたことに「私この振り付け先週までできなかったのに!」と驚きを禁じ得ない様子。バンドのリズムに合わせて何回か練習後、いよいよ曲へ。

MC②-同人の書

 「はーい。と言うことで幕間を挟んでお着替えしました!」とMCを始めると早速「フー!」「回ってー!」と言う声援が飛び、「ななな何!」と言いつつくるっと回り「もう一回」と言われるともう一回回るところがすみぺらしい。「昨日とちょっと衣装が違うの!」との事らしい。続いて山下さんにも「フー!」と言う声援が飛びくるっと回ってもらう。続いて衣装の話へ。二着目は昨日説明があったが日替わりの衣装とのことで「昨日はゴシック、今日はイノセントエンジェル」のようなコンセプトらしい。「私がイノセントエンジェル、31歳です!」と言う最近すみぺとなおぼう(東山奈央さん)の同い年仲間が良く使う年齢ネタを挟みながらも続けて「30超えると妖精になっちゃうんですよねー」と、解説に困るネタを差し込んでくるのがすみぺらしい。さて話は続く。18日の「上坂すみれのお前がねるまで」でも言及があった通り、「このライブバチボコにセットリストが変更になった」事を少し愚痴る。とはいえそれほど声出しができることになったことによる衝撃は大きかったらしい。そして「海風のモノローグ」での青一色サイリウムが揃った話題へ。「みんな一斉に青にしてくれてびっくりした」(こっちもこれだけ揃うとは驚いた:筆者感想)ようだ。ついでにすみぺの記憶力が微妙な他の曲のサイリウム色についても前方の「有識者」に聞いて回る。昔らしい光景である。続いて幕間の話へ。福山潤さんに出てもらって「自分のしょっぱい」台本に好き勝手なアドリブを当ててくださって本当に福山さんっていい方だなと…でも髪の長さをみると異世界おじさんのコスプレ?と思ってしまう」と笑いをとる。といいつつ「言ってないよ!言ってない!」と微妙な発言を打ち消すところがまたすみぺらしい。ここで疲れてきた同志を心配したのか「みんな乳酸溜まってきたな!1バーン、2バーン、3バーン」とストレッチマンネタを挟んでくる。わかる同志が多いのかストレッチマンの黄色にサイリウムを変えてくる同志が多く、すみぺは驚きつつ「ストレッチマン推し黄色がいる、すげー。わくわくさんは…赤?、ゴロリは…白?」と前方の同志と問答している。「まあみんな大人になれるって事ですよ!」と続け「過去は振り返らなくてもいい」といいながら変なスローガン斉唱を促す。まずは「SNSはいいことばかりじゃない!」を2回斉唱し会場は笑いながらこれに応える。これに「そうだそうだ!」と返すすみぺに過去、色々SNSであった歴史を感じずにはいられない。「もう声出せるからなんでもありですねー」とこの話を締める。続いては次曲、「Car Wash Girls」の振り付け練習(ツイート参照)。昨日よりすんなりできたこともあり、またしてもすみぺはご満悦。「おーすごいよー!みんなアイマス受かるよ!」と褒めてくれる。曲に入る前に少しイヤモニが気になったのか「私の耳の栓ずれてない?」と女性同志とのやりとりを楽しむすみぺ。そして曲へ。

12 「Car Wash Girls」

 そして「ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡」に続く清竜人さんの楽曲第二弾であるこの曲。どうして清竜人さんはここまですみぺの艶っぽさと可愛さを引き出す事ができるのだろう、と感じてしまう。BQBのピンク主体とは違い照明は各色変化し鮮やか、そしてスモーク少なめではっきりとすみぺを魅せるイメージで見ていて飽きない。サビ部分は同志も振り付けを踊るが、見事に揃っており流石としか言いようがない。サビ前の楽器数が少なくなる箇所ではHIROさんとユウタマンさんがハンドクラップを促し、会場はさらに一体感が増し盛り上がる。そしてこの曲ではHIROさんのベースが柔らかめの音で非常に心地良く聞こえる。そしてすみぺに中央から分散したスポットが当たりラストへ。
 「同人の書」では白いスポットライトが上方から中心に向かって何本も伸び、すみぺを照らす形からスタート。照明色は前日と同じく鮮やかに変化していく。ここでもHIROさんのベースがアレンジされており、曲の軽快さや可愛さと相まって見事な低音を奏でている。そして冒頭のスポットライトは外側に拡散したり、収束したりさまざまな表現を見せており、これに合わせてすみぺがのびのびと動いているのが良くわかる。

13-運命の書 「霊幻‼︎きょーしきょーあい」

 「運命の書」ではMCでもすみぺが言っていたが、またまた同じアルバムながら情緒がおかしくなりそうな変化。次はキョンシーをモチーフとしたすみぺ作詞曲である。もちろん照明は紫。そして曲の激しさに合わせてかスポットライトは水色と黄色がクロスし、回転するかなり派手な演出となっている。2パートではバックは黄色に。とにかく激しい曲だが一Qさんのドラムはブレない。そしてユウタマンさんのギターはとにかくグリッサンドを多用。この曲の激しさをうまく表現したアレンジだと感じる。またディストーションのキレも素晴らしく「ギターはユウタマン」を強く印象付けるものとなっていた。サビは全体からすみぺをスポットで照らす演出。ラストは青いスポットが何本も直下に向かってステージを照らし、この曲を締める。

13-同人の書 「よっぱらっぴ」

 続いてすみぺが「今夜は楽しくなっちゃうぞ!」と叫ぶ。2021年の「PROPAGANDA CITY」以来、そして声出しとなると2019年「NFD」以来のすみぺを象徴するテンションMAXの曲にさらに会場は熱狂する。もちろんNFDの時のようにすみぺが客席を練り歩いたりはできないが、ステージを隅から隅まで動きながら「S!A!K!E!SAKE!」を連呼されて同志が盛り上がらないはずがない。照明は白からピンクとこの曲らしいもの。ちなみにこの曲は電波曲ということもありHIROさんは久々にキーボード担当。同じように安定した演奏でそつがない。

14-運命の書 「すーぱー呂布呂布ぱらだいす」

 「運命の書」ではさらに激しい曲が続く。呂布を(パロディ的に)イメージしたこの曲、おかしなコールがあり、声出しが解禁となれば相当面白い声出しになることが予想されたが、実際は想像以上だった。「打つべし→びしっびしっ」のコールなどがとにかくやっていて面白い。テンポは早く同志の疲弊も見えるが、楽しさが打ち勝っているようである。この曲も照明は赤主体。ソロギターでのユウタマンさんのディストーションは冴え渡り、それがない部分ではHIROさんのベースが非常に印象的でギターとベースの役割分担が綺麗になされている。きつい曲が続くがすみぺは力強く歌っており、10年目、流石の体力を感じさせる。ラストは上から下へ向かう多数のスポットライト。舞台は暗転しスクリーンが再度降りて来る。

14-同人の書「ウエサカダイナミック」

 ここで「同人の書」では「ゆーるーしてー、あーげませんー!」のシャウト!超革命伝説では大トリを飾ったビートまりおさんの「Neo Propaganda」と「Propaganda city 」をテーマにした電波曲が呂布に変わってセットリストに入ってきた。赤ベースの照明が青→黄と目まぐるしく変化していく。声出し解禁でついにこの曲で今までできなかった右坂と左坂のバトルが行われ「倒せ!倒せ!○坂!」と声援が戦う。ステレオで右と左から同志の声が聞こえるのは感動の一言である。ラストは青ベースに赤いスポットが4本下を照らす形。これでいよいよすみれ帝国は完成を見たな、と感じたのは筆者だけではないと思う。

幕間②

 デビューから10年間、激しくクセのあった幕間はいったい何だったのであろう。「ヤバい〇〇」のテロップを流用してはいるがそこは「ヤバい」が「毛深い」と言うシールで差し替えられたとても穏やかな空間。登場するのはまずミーアキャットのふくねちゃん。たまに鳴き声に「もふもふー」と言う変なCVが入っているような気がするがそこは気にしないことにしよう。そして次はハリネズミのもふもふを楽しむすみぺ。とにかく癒される。起き抜けのハリネズミくんを触りつつトゲトゲを楽しんだりしている。最後はペットにありがちう○ちをしてしまいオチを作るが、すみぺは「健やかですね~」と全く気にしていない様子。
 さて、場面は元の神がいた場所へ戻る。得たもふもクリスタルを使って神を攻撃。ただしそのもふもクリスタルはDQでよく見る「うさぎのしっぽ」のようなふわふわしたアイテム。これが釣り糸が見えた状態でフラフラと飛びながら神に向かって飛んでいき、神は「ギャー」と言って倒れ込む。後には「もふもふ もふもふ」と言う字幕。場面は元に戻りすみぺは「奪ったものを返して!」というが「あれは嘘」、どうやら何も奪っていないらしく、「テイルズ オブ ~」と言うことでRPGっぽくて何か探す旅に出ないといけないと思ってこういう感じに、そしてテイルズといえばしっぽだから尻尾のある動物をもふもふする構成にした、とのこと。すみぺは「過去一可愛い幕間だった」と言いながらも「私にはメロウくんという本命がいるんだ!」とツッコミ。そして「じゃーライブに戻ります、盛り上がる準備はできてますかー!後半も盛り上がっていきましょう!」と言う台詞とともに舞台は暗転。次の曲へ移る。
 「同人の書」ではフェレットのぼんちゃんをひたすら愛でる毛深い映像。鳴き声を真似したりすみぺがとにかく毛深い。続いてはフェネックキツネを愛でる。動物のCVをやったり毛深すぎて同士は悶絶している。そうしているうちに元の現場に戻ってきた。神は「手洗いうがいはしたか?」とちょっとお出迎えの言葉を変えつつもその後はほぼ同じ進行。神と二人で「次はこの曲です!」といい幕間を締める。

…なお、闇落ちしたと言われる佐野さんはどちらでも再登場しなかった。果たしてどうなったんだろうか?

15 「Love Crazy」

 続いては最新「長瀞さん」テーマのシングル曲。ここでもちろん衣装変更(詳細は先にリンクした公式レポの右下写真を参照)。照明はオレンジと黄色をメインに青と赤を差し込んでおりすみぺと長瀞さんを繋げるようなイメージを受ける。この曲は頭からユウタマンさんのディストーションギターが光る。その中でもギターの表情は次から次へと変わって来るのだがそれに全て合わせてくる技量と曲意図の理解には感服すべきものがある。一方でHIROさんのベースも存在感が凄く、ベースとギターの存在感がここでもはっきりしている。激しくテンポの速い曲だが、すみぺのボーカルはブレることなく最後は上に指を突き出して曲が終わる。
 「同人の書」でも照明は同じように暖色系。ここに水色を差し込んできてさらに長瀞さんのイメージが増す。新曲と言うこともあるのだろう。HIROさんもユウタマンさんもギター、ベースもやや「勢いより格好良さに寄せた」ものとなっており昨日との違いを感じさせられる。またサビでは白フラッシュとスポットでのすみぺ強調もあり、ここもまたイメージが異なっている。

MC③-運命の書

 そして舞台が明るくなり「はーい!と言うことで衣装を変えてきました!」とMC再開。実は一Qさんが「Love Crazy」の一部パートでドラムを完全に抜かすミスをした件を突っ込む(ライブの観客としてはそこまで気にならなかったが)。一Qさんは立ち上がって謝罪。とはいえあれだけ厳しいセットリストをこなしているエッチなおじさん。同志たちは歓声を送る。すみぺが「演奏で取り戻すってことでいいんですよね」と聞くと一Qさんは「パーン」とハイハットで返し、「うるせーってか」とようやく納得した模様。「さて、思い入れある曲ない曲…」と笑いをとりつつ次の曲が「パララックス・ビュー」と「来たれ!暁の同志」であることを説明する。暁の同志は船橋のオートレース場でライブをやったり新橋のSL広場でライブをやって赤いサイリウムが「電車を止めちゃうからやめてください」と言われたことが非常に記憶に残っているようだ。
 曲に入るにあたり同志の疲れを心配し、「酒瓶は重いから適宜休憩してくださーい」と言いつつ「私も気合入れていきまーす!パララックス・ビュー」とMCを締める。

MC③-同人の書

 「はーい!また衣装が変わって3着目になりました~!」とMCを再開する。そして早速「愚民どもがー!」と客弄り。もちろん同志たちは飼い慣らされているので「はーい!」と返す。更に「愚民のみなさーん」と続ける。すみぺは今も昔もこのやりとりが大好きらしい。続いて衣装の話へ。元のイメージは「図書館の人」かつ「スチームパンク的な雰囲気もある」とのことで腰のゴーグルを見せる。しかし後ろの同志は見えず辛そう。「ジャンプしたら見える~?」見せようとしてくれているのはさすがすみぺのサービス精神である。なるほどと言う感じである。そして本当に声出しでテンションが上がっていることに感心しつつ「サイケデリック純情とか9年前に歌ったのと同じ感覚でびっくりした。真のオタクを見た。私の誇り高き同志たち!」と同志たちを褒める。続いて話は長瀞さんに。「Love Crazyを歌いましたが、長瀞さんもいよいよ最終回です。今回も色々ありましたが良い終わり方になったと思います」と感想を続ける。
 続けては昨日と同じく「パララックス・ビュー」と「暁の同志」と言う激しい曲が二曲続くことを伝え、「腰痛くないですかー!」「腕は痛くないですかー!」「給料に満足してますかー!」といかにもすみぺらしいコールアンドレスポンスを始める。最後の質問で客席から「してませーん!」と言うレスが多かったのは言うまでもないが、これにすみぺは食いつき「給料上げろ!」のコール&レスポンスを始める。満足したのか「アジテーションっていいなー!」とまさにすみぺを象徴するかのような発言。「続いてはパララックス・ビューです!」と次の曲へ移る。

16 「パララックス・ビュー」

 ご存知すみぺ曲で最高難度と名高い大槻ケンヂ作品。過去三公演から引き続きセットリスト入りである。この曲一番の見どころはドラムのお馴染み一ノ瀬久(一Qさん)さんによる超人的な演奏。先ほどの失敗を取り戻すかのように素晴らしい演奏である。今回もきっちりと歌い、リズム、声量も十分。ラップ部分では照明がデジタル的にON-OFFを繰り返すような演出。続くユウタマンさんのギターソロは今回グリッサンドを追加してきており、よりダイナミックなイメージとなっている。この曲はバンドマスターの山下さんもエレピの見せ所が多く、この4人でないと演奏出来ない曲だと言うことを改めて感じる。そしてすみぺはもはやこの曲をそこまで苦にしていない様子に、改めてアーティストとしての成長を感じた。
 「同人の書」では青バックに赤を差し色とした構成。こちらもHIROさんのベースはアレンジを変えており、さらにスピード感を強調した印象を受ける。さらにユウタマンさんのギターはWOW系のエフェクトがかなり強めでこの曲の不安定さをさらに際立たせている。この難しい曲でアレンジを変えてくる2人には本当に敬服である。

17 「来たれ!暁の同志」

 いよいよ声出し禁止の間「封印」されたこの楽曲が満を辞して登場である。同志たちが大いに楽しみにしていた曲でもあり、俄然客席は盛り上がる。いつも通りの青系の照明、そしてそこにミラーボールによる赤。これぞ上坂すみれである。この曲の見どころといえばすみぺと同志がグルグルと腕を回して「生産!団結!反抑圧!」と合唱するシーン。2019年のNFD大宮以来、約4年ぶりに見られたこのシーン。筆者が初めて参加したNFDで驚き、次は頑張って腕を回そう!と思った矢先のコロナ禍、曲封印だったからこそ、筆者も込み上げて来るものがあった。そしてこの曲はHIROさんのベースが非常に存在感が強く、疲れた体を鼓舞するように響いてくる。最高潮に盛り上がって曲はフィナーレを迎え、そのまま次のセクションへ。
「同人の書」では青いスポットライトが複数クロスするところからスタート。 ミラーボールを回転させながら点滅させる演出。「生産!団結!反抑圧」のコールでは昨日より涙ぐむ同志が多かったように感じる。最後はスポットライトがすみぺを照らして締め。次のセクションへ。

短MC&バンド紹介 「ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡(Band Ver.)」-運命の書

 さて、いつもならバンド紹介になるタイミングであるが「運命の書」では少しMCに入り、「はーい!暁の同志が終わりましたがそういえばこんなところに合いの手が入ってたなあと思い出しました。楽しいですね声出しは!」と懐かしさを感じつつ一方で腕組みしている同志に「私は客席にいるとそうなっちゃう。植村あかりさんとかついつい地味に応援してしまう」と自分の推し方を説明する。ここでカンペ「終盤やで~立川最高やで~」が入る。すみぺがそのまま棒読みすると同志たちが「今来たばっかりー!」と懐かしい返し。ここからはキングレコード(というか諏訪さん?)に対する「メイキングが長すぎるぞー!」と言ったなかなか棘のあるコール&レスポンスを始める。同志としてそれは嬉しいわけだが、世間一般ではあまりない形式なのは言うまでもない。(メイキングもコールも)。
 そして表題の曲のBand Ver.が演奏される中、ここからバンド「護国寺労働組合」(通称)の紹介に入る。メンバーはもはや安定の4人。いつも通りの問答が楽しい。また、この曲はリード&ボーカルセクションを全てユウタマンさんのギターが担当しており、この音がまた心地よい。

ドラム:一ノ瀬久(一Q)さん
 すみぺのライブではお馴染み川崎のエッチなおじさん&風営法おじさんとすみぺに弄られつつもこの過酷なセットリストをこなす「スーパードラマー」である。今回の一Qさんへのすみぺからの質問は、「最前で心配してくれていた彼女に対して一言どうぞ」と言う同志兼一Qさん推しになった方へのご褒美質問。これに対して「過酷なセットリストに負けず、明日までがんばります!」と宣言。会場は大拍手。今回は前半弄り倒された事もあり、被弾は少なめのようだ。

ベース:山田裕之(HIRO)さん
 こちらも過酷なセットリストの中でどっしりと構えバンド全体の安定感を維持してくださっているベースとキーボードをマルチに操るスーパーベーシスト。なんだかんだですみぺの変化球コメントをうまくまとめてくれる存在。すみぺからは「今回から声出しOKと言うことで同志に言って欲しい事はありますか?」と言う質問。HIROさんは「すみぺ最高!」と言って欲しいそうだ。これに同志は沸き立ち、見事な「すみぺ最高!」と言うレスポンスが返ってくる。メンバーも同志も満足した様子、さすがである。

ギター:渡辺裕太(ユウタマン)さん
 もはやすみぺチームに絶対に必要な素晴らしいギタリスト…なのだがすみぺとの会話が基本的に成立していないハイテンションボーイ。すみぺはいつも通り「こんばんは」とまともな挨拶から始めると、やはり高い声で「コンバンワ!」と返し会場からは笑いが起こる。すみぺはカチカチの髪が気になったようで「その髪は何で固めているんですか?」と質問。これに対して妙に言葉を溜めるユウタマンさん。そして「ポマードです。」といつもと違った渋い声で回答。最近はどんどんファンが増えている事もあり、こちらも大歓声である。

キーボード&バンドマスター:山下洋介(YOSUKE)さん
 すみぺのライブのバンドマスターとして幾数年、筆者も尊敬する演奏も作曲も天才的、名曲がとても多いスーパーマン、そしてパパである。すみぺは「バンドマスターって大変ですね~。何が嫌でした?誰が嫌でした?」となかなか答えにくい質問。これに対し弄りで「ユウタ(マン)のプライベートって暗いと思わない?」と返す。すみぺは「確かに。暗いところで一人ぶつぶつ言ってそう」と酷い言いっぷり。そして「最近ずっとこうなんじゃないかと思い出した」とのことで会場は大爆笑。最近すみぺだけでなくYosukeさんとユウタマンさんのやり取りが漫才じみてきているのは気のせいだろうか。

Vocal:上坂すみれさん(すみぺ)
「そしてボーカルは私上坂すみれでーす。」と挨拶。すみぺへの質問はいつも通りHIROさんから。「今回は待ちに待った声出しライブじゃないですか。今の気持ちをラムちゃんでお願いします」と言うちょっとキング的にはまずそうなお願い。対してすみぺは「モノマネ、よく似たモノマネですからね!」と釘を刺した上で「うち、とっても楽しいっちゃ!」と返す。会場は大歓声に包まれる。そして全員の紹介が終わり、次の曲へ。

バンド紹介「ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡(Band Ver.)」-同人の書

 「同人の書」では前日のMCを挟む事なく「毎度お世話になっている護国寺労働組合の皆さんの紹介でーす!」と素直にバンド紹介へ。個人個人のプロフィール的説明は「運命の書」の部分を参考頂きたい。

ドラム:一ノ瀬久(一Q)さん
 すみぺからの質問はガチ勢がどれくらいいるか同志に聞いたのち「一Qさんガチの人へ一言」と言うもの。エロをブッ込まれ続けた一Qさん、ここで久々に自分から話題を解放「エロは文化だ!」との事。さすが風営法おじさん。

ベース:山田裕之(HIRO)さん
 こちらもすみぺからガチ勢がどれくらいいるか質問。一Qさんより少し多いかもしれない。そして同じく「HIROくんガチの人へ一言」と問うと「嬉しい!」と返す。これに「確執が起こりましたねー」と返すのがやっぱりすみぺである。

ギター:渡辺裕太(ユウタマン)さん
 もちろんすみぺからガチ勢がどれくらいいるか質問。非常に多い。それどころか「ユウタマンさんカッコいい!」と声援が飛んでいる。たいしてすみぺは「カッコいいと言っているファンが2人いました。どっちの方を選びますか?」と聞く。これに対してユウタマンさん。悩んだ末にいつもの高い声で「コッチ!」と指差す。すかさずすみぺが「関係者席の方の方でしたね~」とツッコミ。なるほどそう言うことかと笑いが漏れる。

キーボード&バンドマスター:山下洋介(YOSUKE)さん
 流石の山下さん。最初から「俺の勝ちだよ」と声援勝負をしない。すみぺが返しで「お子がいるから?」と言うと「お子は風営法おじさん(一Qさん)にもいるんだけど」と返し爆笑が起こる。この辺は長い付き合いのある安心の受け答えである。さて、山下さんの家ではお子さんがすみぺのCDを聴くと目がハートになってしまい奥さんが嫉妬しがちとのこと。すみぺは「私のCDが知育玩具、そしてゆくゆくは同志…?一才の同志、イエーイ!」と嬉しそうな表情である。

Vocal:上坂すみれさん(すみぺ)
「ボーカルは私上坂すみれでーす。」と挨拶。すみぺへの質問はやっぱりHIROさんから。「すみれちゃん10周年おめでとうございます。」と始めつつやはり「今の気持ちをラムちゃんの『モノマネ』でお願いします」と昨日に比べてややキングに配慮した質問。対してすみぺは「ちょっっとハードル高いから考えさせて!」と考える時間をもらう。一Qさんのドラムロールとスポットライトが当たり出した回答は「ダーリン、ありがとうっちゃ!」。会場は大歓声に包まれる。そしてWOWOWでの放送を意識したのか「SUMIRE UESAKA LIVE 2023 TALES OF SUMIPE 同人の書、絶賛放送中です」と言いながら階段の上に上がり次の曲へ。

18 「POP TEAM EPIC」

 続いては冒頭の大事故の影響か、はたまた秋クールで第二期が放送されたからか「ポプテピピック」主題歌として2018年に一世を風靡したEDMのこの曲。前回NFDの時と同じく、バンドマスター&キーボードの山下洋介さんが打ち込み+シンセ実機でこの曲のメインを演奏しつつ、ユウタマンさんのギターとHIROさんのベースでロックっぽく仕上げてきている。ライブで何度か演奏されているこの曲、どんどんバンド曲としての完成度が上がっていると感じたのは筆者だけではないと思う。曲のイメージに合わせてミラーボールが効果的に回転し、会場内を青色の星が照らし、すみぺのスポットは青と白が交互に入れ替わる。サビは白い光の上から下へのスポットとミラーボールが赤色の星で照らす。基本的に曲のイメージの通り左が「青」右が「赤」で分かれた構成となっているが所々で緑色なども差し込まれる。間奏ですみぺは中央の台から降りて下手へに移動、そして腕を振りながら上手→中央に戻ってラストのサビへ。最後は革ブロちゃんマークが青と赤でライトアップされて会場が暗くなり、時計の「コツコツ」の音に合わせて白い十字状の照明が回転。曲はデジタルそのものなのだが、バンド演奏だけでなくこんな所にもアナログっぽさが入っていて対照的で面白い。
 「同人の書」ではミラーボールが緑色からスタート。その後通常と同じく「赤」「青」に分かれるがこれも交互に切り替わりながら緑色を挟む。サビに入るとミラーボールは白色に。すみぺが中央→上手→下手と動くのもいつもと同じだが、中央の立ち位置は少し左寄りになっているのが面白い。最後の時計の音に合わせた映像効果はやはり印象的である。

19 「Easy Love」

 続いては長瀞さん一期のこの曲。この曲もコール&レスポンスが初解禁となる曲である。照明は赤とピンク基調に青を差し込む形で、本ライブ初の渦巻き型のスポットも登場。最初の「いじけてないで→EASY!」のコールに合わせて放射状にフラッシュが光るなどそれ向けにアレンジされている。原曲もギターが印象的なのだが、ユウタマンさんのディストーションがかなり高音向けにチューニングされており一Qさんの腹に響くドラムの好対照で非常によく目立つ。テンポが無茶苦茶に早い曲だがそれでも演奏する、そして歌う。さすがとしか言えない。
 「同人の書」では照明が少し変化。赤からスタートし黄色、ピンク基調に変わっていく。それに赤とピンクのフラッシュが入ってきて見事にイメージチェンジしている。またギターソロのアレンジも少し変えてきており、一Qさんのドラムも少しアレンジが変わっているようだ。激しい曲が続く中、色々なアレンジを加えてくる姿勢はやはり「凄い」の一言である。

20 「革命的ブロードウェイ主義者同盟」

 そして風の吹く音が流れる。前回ライブ「超革命伝説」と同じくアンコール前ラストはこの曲。やはりユウタマンさんのディストーションが印象的に曲を浮かび上がらせる。すみぺは声だけでなく、そして拳も力強く突き出して同志にコールを求めつつ熱唱。Aメロのシーン終盤ごとにスポット照明が大量に交差して差し込むのがこの曲らしくて実に美しい。今回はメガホンではなく、マイクを持ったままでのスローガン絶叫となったが、コールと声出しがある状況ではこれで十分。同志たちは声を枯らして声援を送る。最後の「Ура‼︎!!」の絶叫を持って舞台は暗転。すみぺは上手側から退場し、エンディングへ。
 「同人の書」ではこの曲には珍しく白系の照明からスタート。もちろんここから赤→青といつもの色に戻っていくのだがなかなか新鮮な表現である。そしてクロスするスポットライトやサビの照明も白。さらにユウタマンさんがギターのWOWで少しアレンジをかけており、こちらも新たなイメージだったのではないだろうか。最後「Ура‼︎!!」の絶叫の後すみぺは拳を突き下げ舞台は暗転。同じく上手側から退場しエンディングへ。

ED.「繋がれ人、酔い痴れ人(Inst.Ver)」

 さて、第一日目のエンディング映像へ。ここはミーアキャットと戯れるすみぺのひたすら毛深い映像で構成されており、ケージの中をグルグル回るシーンに「かわいい~」をひたすら連呼しているところが印象的である。終盤に差し掛かりすみぺが登場。「Tales of SUMIPE 本編が終了しました~楽しかったですか?今日は主にDistinyと言うことで新曲を多めにしたセットリストになっています。もちろん懐かしい曲もあるので初めて聴いた曲があればぜひもう一度聴いてほしいと思います。ここからは本編その②をお楽しみください。今上坂さん着替えているからちょっと待っててくださいね~」とコメントして映像は終了。しばらくの静寂ののち、2月の「革ブロ総決起集会」で新たに決められたアンコールの言葉「すーみーぺー!」を同志が声を揃えて叫び出す。
 しばらくの後、まずはバンドメンバーが戻ってくる。今日は白いライブTシャツに着替えての登場。さて、アンコール一曲目は何か?固唾を飲んで見守る。
 「同人の書」では戯れ映像が引き続き流れ一体何回「かわいい」と言うのか状態。また追加で投げたものの片付けシーンやNGシーンも編集されており面白い。終盤にはすみぺが登場。「TALES OF SUMIPE 本編は終了しましたがみんなお疲れ様でした。今日来たよって方、昨日も来たよって方、ありがとうございます。」と感謝を述べる。続いて「このライブは新しい曲も古い曲も色々入れていくコンセプトだったんですけどいかがだったでしょうか?『何この曲~?』と言うのがあればぜひCDを入手して楽しんでみてください」と続ける。最後に「さて、上坂さんは着替えているところだと思いますのでこの後の曲が始まるまでもう少しあるんでしばらくお待ちください!」で映像は終了。早速アンコールの言葉「すーみーぺー!」を同志が声を揃えて叫び出すと今日は黒いTシャツに身を包んだバンドメンバーが登場。掛け声をさらに促すようにハンドクラップをしている。そしていよいよすみぺの登場である。

En.1「リベリオン」

 ややノイズとエッジを効かせた短鋸型シンセサイザー音がイントロで流れる。アンコール一曲目は最新シングルのカップリング、ゲーム「マジデス壊」の主題歌で同志たちに非常に人気の高いこの曲だった。すみぺはバンドメンバーと同じく白Tシャツを佐野さんがセーラー調にアレンジした衣装で登場(下記ツイート参照)。アレンジ部は黒が主体でありコントラストが美しい。イントロで担当のないユウタマンさんはいつも通りウォッカ瓶を振っており、「ウォッカ瓶好きだなあ」と感心する。照明は赤青主体。サビで黄色または青に変わる。ギターソロはユウタマンさんには珍しく低音のディストーション。紫の光が照らすなか落ち着いたイメージで演奏していく。大サビは黄色と赤の照明でイメージを変化させて曲を締める。

  「同人の書」ではすみぺが昨日と対照的に黒Tシャツを佐野さんがアレンジした衣装で登場。昨日と違いところどころでバンドメンバーが手拍子を促し、それに応えて同志たちが合いの手を入れていく。照明は赤、青、黄の組み合わせにピンクが加わった上使い方は昨日と異なっておりここでもイメージを変えてきているところはさすがである。

告知&MC④-運命の書

「はーーーい!アンコールでーす!」とすみぺが切り出す。実はアンコールの登場に少し間があったのだが「すーみーぺー」の自発的なコール始まりが少し遅かったため、すみぺはすでに着替え終わっていたものの舞台監督さんが「ちょっと待とうか」と指示し同志が自ら動き出すのを待っていたらしい。そして「すーみーペー、すーみーペーって言ってた。このコールですけどよく知らない人とうまく合わせられますねー。友達かと言われればそうとは言えない人たちが一堂に介して同じ動きをしているのが私はいい文化だなーと思います。」と同志を弄りつつ褒め、「と言うことで改めてアンコールありがとうございます!」とお礼を言う。続いて客席の話に移り「後ろが醜いってTwitterで見たけど…」と言うと「見えるよー!」と「見えないー!」と言う両方の声が飛び交う。「FCの人たちどこ?」と聞くと1Fアリーナの客ほぼ全てが手を挙げる。どうやら今回もアリーナはFCで埋まってしまったらしく、れんぽうの団結力が伺える。とは言え今回はこの状況のためFCがいい席と言うわけではなく悲喜交交。「明日来る人いる?」と聞く。8割方の同志が手を挙げると「じゃ、いいか」と話を止めようとしてしまい会場は爆笑。とは言いながらアンコールの衣装の話に。先ほども説明した通り今日のアンコール衣装は白Tシャツを佐野さんが加工したもの。もちろんこれは日替わりだが注目は2つ目の衣装。「地雷系CHU!CHU!っとイチコロ」らしくそれを見てほしいとのこと。
 さて告知へ。まずはアンコール一曲目に歌った「リベリオン」よりアナログVer.がキンクリ堂限定コラボで発売されるとのこと。もちろんここではカップリングになる「Love Crazy」のジャケット写真も裏面には印刷されている。「アナログレコード好きのサブカルオタクは買ってください」と言う売る気があるんだか無いんだかわからない宣伝。続いてはコラボパーカー。こちらも4/8に発売、いい生地を使ってるとのことで買ってほしいと、こちらも「そこか?」と思ってしまう宣伝。続く告知は「同人の書」がWOWOWで5月に放送されると言うもの。早速一Qさんに向けて「明日は風営法の話ができない」と弄る。更にFigmaの話。予約期限が迫っていることを伝えつつやはり「Figmaになるって凄いことなんですよ」と喜びひとしおの模様。「Figmaは持てるパーツがたくさんある、ドスとかボコボコバット(釘バットのことか?)とか…」と物騒な発言をしつつ「でも台本も酒瓶もついているのでいろいろ持たせてくださーい」とのこと。さて「あまり大きな声では言えませんがみんなで言おう『魔改造大好きー!』って」とまたまたモデルになったとは思えない爆弾発言。促された同志はもちろん「魔改造大好きー!」と返す※1。
 続いてはカンペに「10周年を迎えた感想を」と出たようで10年目に入った感想を少しずつ述べていく。「7つの海よりキミの海って4月に出たんだっけ?」と聞くと即前方の同志からレスが飛び、「TVチャンピオン声優特集があったら出れるよ君たち」と持ち上げる。続いて「今日初めて来てくれた人?」と聞くとパラパラと手が上がる。クセの強い軍団だが少しずつ、そして確実に同志は増えているようだ。「周りの人怖くなかった?」と弄るところがすみぺらしい。続いて「3年くらいの人」と聞くと結構な人が手を挙げるが「3年前はコロナで何もできなかったじゃん!」と一人ツッコミ。一気に「8年目くらいの人?」と聞くとこれまた結構な数の手が上がるが「飽きないの?」と聞いて笑いを取るところがやっぱりすみぺらしい。さらに話を続ける。「私が31になったと言うことはみんなもX歳となったと言うことで必ずお歳をとっていきます。足腰鍛えてくれますか!?」と聞くと同志は元気に返す。続いて「会社は楽しいですか?」に少し声援が減り爆笑が起こりつつも「私を推してくれますか?」には再び大きな声援が飛ぶ。「私は本当に社会で生きる同志が好き!ありがとう!」「みんな8500円も払って来てくれてありがとう!正直大好き」と同志に感謝を伝える。同志たちはもちろん大きな拍手と歓声でそれに応じる。「みんな優しいよね。私は急に皆さんにメールを送りつけたりしますが良いですよね※2」と同志の笑いを取る。

※1 色々な改造がありますが、魔改造と言う定義は大人な意味を含むためコメントしづらいので検索して確認いただけると幸いです。
※2 FC「すみぺれんぽう」ではしばしば代表からのメールが届きます。大体「怪文書」ですが…。

 さて、ここでもう一度すみぺがかしこまった表情をし、「うる星やつらが放送中ですが、私としては驚きなんです。声優になる前から知ってた作品で…」と、現在放送中の「うる星やつら」の話に移る。「ラムちゃんやる前はまだ自信がなかった私を最近は神谷(浩史)さんも宮野(真守)さんも(内田)真礼さんも褒めてくれる。私は正統派ではなかったけれどいろんな役もできてアーティスト活動も10年…。って長くなりましたがうる星は楽しい!」と自分と絡めて役を語る。どうやらラムちゃんのフィギュアは12体(!)も購入したらしい。そして話題は次の曲へ。「ここで一曲歌わせてください。ここまで来たら察している人も多いと思いますが…」といよいよあの曲へ。

告知&MC④-同人の書

 「アンコールありがとうございまーす。上坂すみれだよー!」とMCに入ると同志たちは大きな拍手と声援。これに「はーい」と手を振りながら応え「アンコールっていう文化はさ…」と話しはじめると「一旦告知しろ」というカンペが入り「うるさいヤツだな」と突っ込む。妙に今日の台本には当たりが厳しい。さて告知はまず前日と同様にWOWOWでの「同人の書」放送の話とリベリオンのあなろぐばん、コラボパーカー発売の話と続ける。続いては当日発表されたばかりのアニサマ出演。「2023年、2019年以来で合ってる?」→「合ってる」→「運営の方ありがとうございます」と前方の同志とのやりとりが小気味よい。「ということでぜひ。アニサマの会場広いよね。いつもあまりにも待機場所が広すぎてポツーンとした場所で写真を撮るのが楽しいんですよね。」となんかすみぺらしい発言。さらに告知は続き「10周年記念本発売決定!」。余すところなく取り込みます、とのキャッチコピーではあるが「私まだ中身知らないんだけど…」と笑いを取る。続けて「私ベスト盤出さない系声優なんだけどやっぱり本が多いなー。同志は本が好きだしまあいいか!」との事。全くその通りである。続いてまたまたカンペから指示「大事そうに言ってください」という事で泣き真似など勿体つけながら発表されたのは「14枚目シングル 今秋発売決定」と言うものである。「1月にシングル出しましたよね(Love Crazy)」と言うとすかさず同志から「2月!」とツッコミが入るのがやはり楽しい。これに対し「同志は早押しクイズ出れるよ!色々変なグッズを持った同志が変なクイズで勝ち進んでいく姿が想像つく」と昨日のTVチャンピオンに似た方向性で同志を褒める。「グッズといえば」と思い出したようにツナギの同志に目をやり「ツナギは価格高騰しているので今持っている人は大切に。もう作れないそうですから」と忠告。「色々あるけど頑張ります。今年31だけどがんばります!」決意を述べると拍手が起こりカンペに「告知はこんなものでOK」と出たらしい。

 ここからは10周年を迎えての感想の話に。まずは「10年経ったってことは私21でデビューしたんですが、皆さんが何歳か世論調査します。」とのことで10代から順に聞いていく。10代もポツポツ手が上がり、同志の幅は広がっているなあと改めて感じる。20代前半後半、ここは結構多い。女子が多いことに「ありがとー」と返す。そして30代と言うすみぺと同世代で一番多くの手が上がる。「急におっさんになる!」と笑いをとり「30歳になったら食べたら食べただけつく。BMI値に気をつけたり大変。この大変な生活をどうにかこうにか工面して生きていかなきゃね。」と同世代(と自分?)に向けたエールを送る。そして40代の人も結構多い。さらに言えば50代以上の人も結構いらっしゃる。これには同志も拍手。「幅広い年代層に支えられている革ブロです。本当に本当にありがとうございます!」と改めて感謝。そしてここからが問題のシーン。「祈りに行くねー。」と言って上手下手を回って拝むような仕草をするわけだが、祈りがいつの間にか「いのぺ(水瀬いのりさん)」になっている。そして「いのりまち(水瀬さんのFC)」から「裏いのりまち」と言うパワーワードが生まれる。我々はここの人間らしく「いのりまちにもスラム街があるかもしれない。高層ビルの影の壁にペンキで絵が描かれたような場所で…」との推定に爆笑が起こる。いのぺさんに間違いなくチクられそうだが話は変わる。「革ブロは私と似ている人が多いし、通じ合っている人がいるからここにきてくれていると思うんです。」と言うとすかさず同志から「そうです!」よ合いの手が入る。そして「Pixiv辞典に載ってるから言うけど…」と有名な学生時代苔と会話していた話を出してくる。その途中で同志のサイリウムが緑に変わり「苔を光らすな!」と突っ込ませる所はすみぺと同志の関係を示しているようでやはり楽しい。とは言え緑はトレーナー(ウマ娘)の色でもあるなあと少し思いだした様子。そして「そう言うことで私は結構夢叶いし者なんですよ。」と現状の立場について語る。「でも生きてると悲しいことたくさんあるしシャワー浴びてる時に寂しくなったりする。
 「みんな嫌なことたくさんあるでしょ。朝まじで起きたくないことあるでしょ。」という言葉に同志は頷く。そして「人生は十連ガチャみたいなもん。やった!と思ってもタキオンが出てくる」という例えには笑いが漏れる。「悪いことの記憶が残りやすいのはエーリヒ・フロム(哲学者)も言ってた。昨日もシャニと被ってる所来てくれてありがとう!それを10年間続けるってすごくない?そうなるとこれからも10年友達だよね!」と言うと大きな拍手と歓声が起こる。「10年経ったら41歳だけど今の41歳の女性声優みんな可愛いから大丈夫」と言うとまたまた拍手が起こる。もちろんすみぺの場合はその特殊性もあって10年経ってもファンは離れないと感じている(筆者感想)。
 ここでまたまたカンペから「キングレコード最高と言って下さい」とよくわからない指示が入る。偉い方が来ているのか、はたまた本当にキングへの感謝か同志とすみぺで「キングレコード最高!」と合唱する。カンペはここまですみぺと同志が素直にやると予想してなかったのか「話を変えて下さい」と出し会場はまたまた爆笑。「まあ私があんまり感動すると歌が歌えなくなるから…話は変わりますけど…、って座らせずにごめん!」と疲れた同志には座るよう促す。
 そして話はうる星やつらへ。「転機になった作品はたくさんあるんだけど、本当にラムちゃんを引き受けさせていただいたのはこれからも胸を張って声優ですって言えるんですよ。私が立っているここがセンターなんですけど、本来はあの辺(上手のスピーカーの上の方!)に住んでたんですよね。それがセンターに立たせてもらって声優仲間から凄いよって言われ、楽しくできているのが良いと思うんです。アーティストとしても声優としてもありがとうございます!」と感謝。会場は大きな拍手と歓声で返すが、「声優の話をすると泣きそうになる。アーティストの話だと泣きそうにならない」と言ってまた笑いを取る。そして最後は「同志へのサプライズということであの歌を歌います。みんなすでに色合わせてるねー(黄色と緑)。そう、その曲です」と次の曲へ。

En.2 「ラムのラブソング」

 確かに予想はしていたが、キングレコードの版権では無い曲なので難しいかな?と思っていた「うる星やつら」オリジナルのこの曲がサプライズで登場。もちろん照明は黄色メイン。事前にすみぺの歌唱MVが公開されていたこと、そしてそれがまさに「令和のラムちゃん」だったことから非常にすんなりと入ってくる上に筆者を含む同志の涙腺が緩んでいたのは言うまでもない。「ああ~男の人って~」の部分は照明は青へ。イメージとよく合う演出である。間奏ではすみぺがラムちゃんのような可愛い動きを見せ、それがまた非常に毛深い。しっとりと聞き惚れるようにしているうちに曲は終わりいよいよ次は最後の曲である。
 なお、こちらはイメージを大切にしているのか「同人の書」でもほぼ演出に差はなかったように感じる。

En.3「七つの海よりキミの海」

 「と言うことで最後になってしまいました。あ、そこ、友達?」と客弄りをしつついよいよ最終曲へ。小気味よいHIROさんのベースが響くこの曲はもちろんデビューシングルより「七海」である。「同志の!声が!帰ってくる!」とすみぺが叫ぶともちろん同志も返す。この曲の見どころはやはりコール&レスポンスの連発。照明はこの曲のMVとは少し異なりやや青が多いだろうか。間奏では中央から上手→下手に移動し腕を振る。曲もラストとなり、「今日は来てくれてありがとー!嬉しいよー!ありがとう!ありがとうございました!」と感謝をしきりに言ったのち「最後はジャンプして終わりたいと思います!」とドラムロールが鳴り響く中観客全員でジャンプ!もう一回「ありがとうございました!」と叫んで最後の曲を締めくくった。
 「同人の書」では「最後の曲です!みんな大好き!私たち同志でいようね!」と言う同志が泣きそうな感謝を連呼するすみぺに全力で声援を送る。

記念撮影&スローガン三唱

 「七海」が終わったのち「この曲こんな大はしゃぎの曲だったんだ…!思い出したわ…!」と感慨に浸りつついつも通り記念撮影へ。今回もオフィシャルの写真とTwitter用のパノラマと二種類撮影。いつものことながら最前列の同志はすみぺに隠れて映らないことを謝りつつ「終わっちゃうんだけど蒙古タンメンはまだやってる…いや9時閉店だから開いてないと同志に突っ込まれ気づく。こんなやり取りも非常に懐かしい。最後は久しぶりのスローガン三唱。すみぺが微妙にやり方を忘れていて笑いが起こるが中央→下手→上手と移動しながら「生産!団結!反抑圧!」と叫び「解ー散!」と締め。すみぺはいつも通り手を振りながら上手から退場し、「運命の書」は幕を閉じた。

「同人の書」のラストは「TALES OF SUMIPE」の締めを宣言してから同じくスローガン三唱→解散の流れに。すみぺが「健康が一番!明日からも健やかに!あなたが今不幸せであっても明日からもがんばりましょう!」と最後まで同志を気遣いながら上手から退場。これをもって本ライブはお開きを迎えた。


3.イベントデータ

「SUMIRE UESAKA LIVE 2023 TALES OF SUMIPE」

開催日

   :「運命の書」 2023年3月18日 18:00~(開場 17:00)
    :「同人の書」 2023年3月19日 17:00~(開場 16:00)

会場

  :立川ステージガーデン

出演者

 Vocal:上坂すみれ
 Live Master & Keyboard :山下洋介
 Drum:一ノ瀬久
 Bass:山田裕之
 Guitar:渡辺裕太

セットリスト

01 「趣味者のテーマ ~ underground heaven!!」

02 「筺体哀歌」

03 「♡(はーと)をつければかわいかろう」

04

  -運命の書「ハートロックガール」

  -同人の書 「閻魔大王に訊いてごらん」

MC ①

05 「Inner Urge」

06 「げんし、女子は、たいようだった。」

07 「サイケデリック純情」

08「地獄でホットケーキ」

幕間映像① (BGM 「FLYERS」)

09 「海風のモノローグ」

10 「City Angel」

11

  -運命の書 「絶対☆Chu!Chu!っとイチコロ」

  -同人の書 「踊れ!きゅーきょく哲学」

MC②

12 「Car Wash Girls」

13

  -運命の書 「霊幻‼︎きょーしきょーあい」

  -同人の書 「よっぱらっぴ」

14

  -運命の書 「すーぱー呂布呂布ぱらだいす」

  -同人の書「ウエサカダイナミック」

幕間②

15 「Love Crazy」

MC③

16 「パララックス・ビュー」

17 「来たれ!暁の同志」

バンド紹介「ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡(Band Ver.)」

18 「POP TEAM EPIC」

19 「Easy Love」

20 「革命的ブロードウェイ主義者同盟」

ED.「繋がれ人、酔い痴れ人(Inst.Ver)」

En.1「リベリオン」

告知&MC④

En.2 「ラムのラブソング」

En.3「七つの海よりキミの海」

記念撮影&スローガン三唱

※本レポートの無断転載は禁止します。尚、レポートは会場でメモした内容を適宜編集しています。従ってある程度の発言の違い、順番の変更等については、ご容赦頂ける様お願いいたします。


【終わりに】

 最後までお読みいただきありがとうございました。今回は二日間のライブを比較しながら紹介していくと言う形のため、30000字を超える非常に長いレポートとなりました。一気に読もうとせず、気になるところから順にインデックスを参照して読んでいただけると良いかと思います。前回の「超革命伝説」ではすみぺの涙が話題となりましたが、今回はすみぺは涙を我慢し、声を出せるようになった同志がさまざまな曲で感極まって涙を流しているシーンが多かったように感じます。筆者も暁などのコール曲で久々に声が出せて嬉しかったこと、ラムちゃんで自信がついたと発言したのちに「ラムのラブソング」を歌った事などで感極まり、タオルが手放せない二日間となりました。とは言え「上坂すみれ」のアーティスト活動10年目はまだ始まったばかり。次は中野、さらにアニサマと大舞台が続いていくためますます目が離せません。期待して応援していきたく思います。

 さて閑話休題。最近、KAC公式からレポートやセットリストが出てくる事が当たり前となってきたこともあり、同志ライターとして存在の意味を考えることが多くなりました。メモと記憶に頼らずともAIで文字起こしが当たり前にできてしまう時代(もちろん我々がライブでやると録音と同じなのでアウトです)、すみぺの発言を切り取るだけであれば我々は必要ありません。そして今までもそうですが各雑誌も一流のライターがすみぺのライブ記事を担当しています。そんな中、兼業プロと言うことである程度のレベルは確保できるものの自分が「アマチュア」としてかなり無理してまでライブレポートを書く理由は何か?と言うことです。
 これに対する答えは「公式や雑誌のレポートでは残らないであろう物事を同志ならではの観察眼で記録し『行けなかった』、あるいは『もう一度楽しみたかったけど感動で忘れてしまった」同志に現場を思い浮かべてほしい』と言うところだと思っています。プロとして冷静に見ると私の書くレポートはメモと記憶がソースのため抜けもあり完璧とはいえない。ただ、できる限りの情報は詰め込んでいます。実はこの書き方はプロならばNG。原稿料が決まっているなら書けば書くほど時間とコストの無駄な代物ですし、一般の方も読むものであれば「同志しかわからないネタ」に編集がそこまで興味を示すことはないのでそんなものはカットの嵐となってしまうはず。つまり自分がプロとしての立場だと内容に「商売的な」割り切りが必要となるわけです。しかしながらアマチュアとして「推し」を応援するために執筆しているならば編集は自由。同志の皆さんが求めているすみぺの面白い部分を多めに書くことができることを楽しみの一つにできるわけです。

 今後も上坂さんを応援する限り、ライブレポートはクオリティはプロレベルを確保しつつ「アマチュア」の立場として「上坂すみれ」に興味を持った方にその「濃い」世界を紹介していくものとしたい。そしてそれこそが「同志ライター」を名乗る者の使命だと思っています。どうかこれからもよろしくお願いいたします。

 最後に改めてお読みいただき有り難うございました。感想や間違いの指摘等いただけると幸いですのでよろしくお願いいたします(Twitterからでも構いませんのでお気軽にどうぞ)。(了)

2023/03/26 きゃんでー(@candymisasa

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