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出発前夜【3年半ぶりの海外旅行】

明日から1泊2日で台湾旅をする。
海外旅行はコロナ禍以降初めて、約3年半振りだ。

大学生の頃から、何かしらの形で毎年海外に行っていた。旅行、留学、授業など。
観光ももちろん楽しい。しかし、言葉や文化の異なる地域で生活をすること。そして、自分を客観的に見る機会になること。そんな体験もできる。
私にとって、海外旅行は1番のリフレッシュとなり、新たな知見を得て思考を整理する、大切な趣味だった。

3年半、コロナ禍の影響で仕方がなかったものの、外の世界に行けないことが、思っていたよりもつらかった。
これまで異国料理や海外イベント、旅行本などで海外気分を味わってきた。でも、楽しんだとしても、行けないという虚しさが生まれてしまう。自分を構成する大切なピースが欠けてしまっていた。

遅めの夏休みをもらった今、行くしかないと思った。行きたいと思った時が1番のタイミング。本来は2020年の夏休みに行く予定だったウラジオストク、いつかは行きたいと思っていたノートルダム大聖堂。見てみたかった景色を見ることが難しくなる出来事が増えたせいか、余計そう思ったのだ。

海外旅行の感覚を思い出すために、行き先は近場の台湾・台北にした。台湾は2回目で、前回行けなかったスポットを訪れたい。あまり予定を決めず散策するのもきっと楽しいだろう。雨予報でも、きっとトキメキを見つけられるはず。

旅のお供に文庫本を持っていくことにした。

「大好きな町に用がある」角田光代

ネパールでごはんをおごってくれ「年をとったら若い旅行者におごってあげなさい」と笑ったお坊さん、「この世で一番すばらしいところ」と勧められメキシコ・トゥルムへ行ってみると「すばらしい」とは「なんにもない」という意味だった……旅好き作家・角田光代が行く先々で出会い、食べ、考えたあれこれが詰まった傑作旅エッセイ。出会う誰かの“日常”はこんなにも“非日常”で面白い。ウェブ連載「角田光代の旅行コラム」も収録。

KADOKAWA HPより

台湾以外にも好きな国や地域は多いけど、何故だかずっと気になる存在だった。うまく言葉にできない、その気持ちを角田先生が見事に表現していた。

少しだけ片思い

本書P114、台湾エッセイのタイトル

私も片思いしていたのだろう。
もう少し仲良くなりたいな。そんな旅になりますように。

その前に、無事入境できますように!!!

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