前立腺がんでの化学療法~運動の継続を目指して~
ルネサンス運動支援センター、大阪国際がんセンター認定がん専門運動指導士の「ポポ」です。
※名前をクリック頂ければスタッフの紹介に飛びます。
今回ご紹介するのは、60代男性。
ウォーキングや水泳、ゴルフなどたくさんチャレンジされてきましたが、前立腺がんによる化学療法開始と同時に運動制限がかかり、自重を余儀なくされました。
そんな中でも化学療法の副作用の軽減を目指し、お医者様から許可を頂いた範囲でこちらで運動に取り組まれたお話をさせていただきます。
【運動を再び始めたきっかけ】
今回、ルネサンス運動支援センターにお越しになったきっかけは、お医者様からのご紹介でした。
今までできていた運動をいつも通りやっても良いかお聞きになったところ、『さすがに自重してほしい』と言われてしまい、悩まれていました。
その姿を見て『こういった施設があるから行ってみたら?』と勧められ、ルネサンス運動支援センターに来られました。
運動に関してはお医者様から多少の制限はあったものの、副作用による全身のむくみやしびれなどもあったため、強度の高い運動ではなく、まずは副作用の改善を目指していくことで目標を設定しました。
【運動の内容】
むくみにより下肢の張り感も強く出ていたので身体をほぐしてリラックスさせるところからスタートしていきました。
週に1回来館され、ストレッチポールやパートナーストレッチで身体を緩めながら『第2の心臓』と言われるふくらはぎと下肢の運動、有酸素運動を中心に行いました。
具体的には
・カーフレイズ
・下肢のストレッチ
※詳細はこちらから
むくみに対しての体操
体調も見ながら体幹の運動など毎回、ジワッと汗をかくような運動を取り入れました。
むくみの量も多かったため、利尿剤も飲まれていました。
時間はかかりましたが、徐々に改善に向かっておられました。
【病理検査の変化】
病院の検査では転移が見つかっており、画像診断でもなかなかシビアな状態ではありました。
ただ、ご本人は至って前向きで、きっとしんどかったであろう化学療法も乗り越えて病理検査でも回復傾向に転じました。
また、むくみもお薬と運動の効果が相まって体重の減少とむくみがひどく最初はできなかった正座もなんとかできるようなところまで編がが出ておりました。
仕事のお話も良くしてくださり、我々も勉強になることが非常に多かったのですが、それ以上にご本人は、
『胸の中に引っかかっていることをここで気兼ねなく話して、運動もして汗をかいてすっきりして帰れた。
水泳やゴルフができなくても自分の身体を向き合って、これ以上悪くならないようにすることができた。
もし、病気がもう少し改善したらゆっくりゴルフでもしてみようかな(笑)』
と話しておられました。
【あとがき】
化学療法においては身体にいろいろな症状が発生します。
その症状は人によって様々です。
その改善に運動がお役に立てることもあると思います。
また一緒に身体の状況を見ながら我々もサポートさせていただきます。
今までできていたことを諦めるのではなく、少しずつでも一緒にできることを増やしていきませんか?
ぜひ、ご相談ください。
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