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介護保険の利用

在宅で介護が少しでも必要になる方、入院中から
スムーズに在宅サービスを導入して退院できる手順を書いています。

まだ必要ないと思いますか?

介護保険でサポートを受けることにやや抵抗を感じておられる方が多いのかな?と思います。しかし、介護保険を使ってのサービスを利用するには、けっこう時間がかかります。具体的には3週間〜1ヶ月程。入院して退院できるかな?とある程度予測できていから、手続きをすると、自宅に帰るまでに介護保険を利用できる状態には間に合わないことがあります。もちろん暫定(=仮)はありますが。

いつ手続きすればいいのか?

70歳、80歳の方でも、自転車乗られたり畑仕事をされたりでお元気な方も、たくさんおられます。ご家族様から見て、ちょっと生活動作(歩く、階段を登る、何か重いものを持つ、お料理、洗濯など)が今までのようにできなくなってきた。自転車に乗られていた方なら、乗れない、危なっっかしいなと感じた時。今までできていたことが、ご家族様のサポートが必要になったと感じた時。介護保険を手続きされるタイミングかなと思います。
手続きをされても、サービスを利用しなくてもいいのです。お金もかかりません。何かあったときの保険という認識でよいと思います。

どうすればいいのか?(自宅編)

では、どうすれば手続きできるのか?お住まい(ご本人様が居住されている地域)の「地域包括支援センター」に行かれてください。介護支援専門員(通称:ケアマネージャー)という職種の方がおられ、相談にのってくれます。検索欄に「〇〇市 地域包括支援センター」とインターネットで検索すれば、すぐにでてくるかと思います。
もし不明なら、市役所でも大丈夫です。福祉課や介護保険課など地域によって部署の名前が異なっていますが、案内で介護保険の申請をしたい・介護保険のことで相談したい、と伝えれば、担当課に案内してくれるでしょう。

どうすればいいのか?(入院編)

ご高齢でご入院されれば、ソーシャルワーカーさんという方が専門になります。ただどの人がソーシャルワーカーさんかわからないし、常に病棟にいるわけではないので、お部屋にこられた看護師さん(担当看護師さん)に、介護保険のことで相談したい。と伝えれば、ソーシャルワーカーさんに繋いでくれます。もしくは、看護師さんから、お話があることも、あります。

入院後、回復状況がわからない

入院後すぐにはどう回復するのか、よめない事ってあると思います。そちらのほうが多いかもしれませんね。もちろん入院当初は入院となった原因(肺炎、心不全、事故、なんらかの手術など)いろんな要因があり、お体が治るかどうか?これからどうなるのか?そこが不安に思われると思います。そんな時に

介護保険や自宅に帰れるかどうかなんて考えられない

もちろん、そのお気持ちよくわかります。ただ自宅や施設に行かれるにしても、ご家族様が、さまざまなことを進めていかなければなりません。そしてご高齢で入院となると、疾患・ご病気でお体にかかる負担があります。そのご負担が元の生活に戻れるまで体力が回復されるかどうかは判断がつきません。そして、冒頭でもお伝えしたように、介護保険の手続き、認定調査で認定区分(要支援1とか要介護1〜5)が決定するのは3週間〜1ヶ月はかかります。なので、先に手続きを進めておく、もしくは、頭の片隅に置かれておいたほうがよいでしょう。

ご自宅で安心できる生活のために

介護保険は自宅で安心して生活をするための社会的サポートシステムです。そして認定区分を受けても使わないといけないわけではありません。途中で治療やリハビリが進み、介護保険で使用していたサービスが不要になった方もたくさんおられます。
ご自宅で生活するための介護保険申請場所、相談される医療機関の方、介護保険の捉え方についてお伝えしました。

親の看取り意見交換会について

毎回、さまざまな視点のご意見やご感想が話し合え、有意義な場所となっています。
・誰に相談すればいいの?
・かかりつけのお医者さんってどう選べばいいの?
・どこまで自宅で療養できるの?考え方は?
・介護と仕事、子育てのダブルワークやトリプルワークでの介護の視点
・もっと早く行動していればよかったのかな?

いろんな環境があり、さまざまな要因があり、ご家族構成もご病気も生活も人それぞれ。それだけご意見やお悩みありますね。ただその分だけ、よかったなって思えることもあります。

介護・看取りに関して、毎月意見交換会をしております。自身の親の看取りを行った看護3名で行っております。そして、実際に介護されているかた、お看取りをされた方など、それぞれのご経験をされた方とお話をしています。


次回:2023.4.1(土) 14〜16時 ZOOM 無料

お申し込み方法はこちらです




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