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【本紹介】地域特性を最大限に活かす

おはようございます。
カナリアコミュニケーションズです。

本日は一般社団法人アースファクトリー代表理事、中塚総紀さんの著書『地方起業のすすめ』をご紹介します。

1.感想

本書は「食」と「福祉」の融合事業による地域の活性化をビジネスとしてやってきた著者の自伝のような本です。

この1冊を読むことで、地域活性ビジネスに人生をかけた著者を知ることができるといったところでしょうか。

控えめに言ってもなかなかに壮絶な人生でした。笑

1冊読んで、中塚さんの壮絶な人生を知って、映画1つ見たかのような疲労感がありました。笑

それと同時に、なにか自分なりの志を持って人生を生きることの素晴らしさ、熱さに心を惹かれました。

中塚さんの志の原点は生まれ故郷と生まれ育った家族にあったそうです。

中塚さんは北海道の羽幌出身で、山と海に囲まれた町で、所謂地方ですね。

そんな町で、お互いに助け合う平和な家族の一員として育ちました。それは同じ町に住むどの家族もそうだったらしいです。

そんな中、父親の仕事の都合で20回以上転居するうちに、世の中には恵まれない人が多いことに気づき、そんな人たちを助けたいと言う思いが芽生えたとのこと。

それ以降は福祉をテーマに人の役に立つことを考えて生き抜いた中塚さんです。

小さい頃の経験が人生のテーマになると、そのテーマを何よりも優先して生きてきたばかりに、離婚や貧しさなどにも苦しまれた経験も描かれています。

一種のヒューマンドラマを見た感じで、普段読んでいるような本とは少し違った感情が芽生えた一冊でした。

2.おすすめポイント

本書のおすすめポイントは第7章に書かれている、中塚さんが出会ってきた人たちが中塚さんについて書かれている点です。

一般的な本は著者の思いや経験が著者によって書かれるので、いわゆる本人バイアスのようなものがかかると思っています。

しかし、第7章では他人から見た中塚さんが描かれているので、中塚さんが人格者であることをより一層補強しているように感じました。

逆に中塚さんからその人たちへのメッセージも書かれているので、どのような関係性を持った人たちなのかもとてもイメージしやすいです。

本書では、人との出会いと大切にすることも中塚さんの人生の教訓として強調されています。

人とのつながりの大切さを再認識させられる章になっていると思います。

3.概要

目次
第1章 どこでもできる!
第2章 地域貢献の原点
第3章 苦難の連続でも
第4章 倒されても起きる
第5章 宝は足もとに
第6章 新天の地へ
第7章 全てが必然

感想でも書いたように、本書は1冊を通して中塚さんの人生そのものが描かれています。

第1章では中塚さんのビジネスに対する考え方が紹介されます。

第2章からは第6章まで、中塚さんの人生を「食」と「福祉」のビジネスを始めるまで、始めてから大きくしていく過程に沿って、時系列的に描かれています。

最後の第7章では、人との出会いを大切にというテーマを補強するために、中塚さんが出会ってきた人々から見た中塚さん、中塚さんと経験したことについてその人たちの言葉で語られます。

率直に言って、この一冊の内容はとても重いです。

しかし、自分の志に人生を賭けた人の人生を知ることによって、かなり大きなインパクトを受けることは間違いないです。

自分がやりたいことがわからない人、やりたいことがあるけどそれを始めるきっかけ、情熱を持つきっかけが欲しい人におすすめの一冊です。

ぜひご一読ください!

それでは。


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