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【本紹介】二宮金次郎の教え
おはようございます。
カナリアコミュニケーションズです。
本日は株式会社ワンダーワークス代表取締役 田村新吾さんの著書『二宮尊徳と想像経営 現代ビジネスに活かせる50の教え』をご紹介します。
1.感想
本書はまさにビジネスのバイブルと言っても良い一冊でした。
ビジネスというか、生き方のバイブルです。
本書では、二宮尊徳が残した50の教訓が紹介されています。それぞれの教訓は水・植物・地理・動物などに関する自然の摂理が例え話となっています。
ビジネスの教訓を解説しているような、所謂ビジネス本は世の中に溢れていますが、自然界の物を例え話にしている本は初めてでした。
1つ目の教訓から「お〜」と納得するようなものでしたのでご紹介します。
大道は水、書物は氷なのだ。
情報は常に流動している。まず実践することが創造的だ。
知識だけでは仕事は進まない。実践は自分だけの知恵となる。
情報は水のように流動的だが、それを一旦書物に書きまとめると固まってしまう。
ただし、書物がいらないということではない。
氷は自分の胸中の温もりで溶かし、作業して納得し、清流に戻さなくてはいけない。それを氷のまま用いようとしているの学者だ。
ということだそうです。
例え話がとてもうまい。それでいてかなり納得感のある教訓でした。
2.おすすめポイント
本書のおすすめポイントは50の教訓がそれぞれ独立して解説されている点です。
「〜の〇〇個の教え」のような本と似たような書かれ方がされているので、1日に1教訓というように、長い時間をかけて読むことができます。
どの教訓もビジネスを考える上で、生きていく上で役に立つ教訓であることは間違い無いです。
1つ1つの教訓を長い時間かけて噛み砕きながら読んでみる。
ふとしたときに好きな教訓を復習してみる。
バイブルとして常に持っておき、定期的に教訓を振り返ってみることを是非お勧めしたいです。
3.概要
目次
第1章 水から生き方を学ぶ
第2章 地理から行動を学ぶ
第3章 植物から経営を学ぶ
第4章 動物からコミュニケーションを学ぶ
第5章 事物から人格を学ぶ
第6章 天文から時を学ぶ
第7章 二宮尊徳 解説
本書では、第1章から第6章まで、自然の摂理を例え話とした二宮尊徳の50の教訓が紹介されます。
これらの教訓の解説と共に、筆者がソニーやオムロンでの具体例を紹介してくれるので、とても理解しやすい内容になっております。
そして第7章では二宮尊徳という人物について紹介されます。
二宮尊徳とは二宮金次郎のことです。
二宮金次郎というと、トップ画にもあるように薪を背負った少年像が有名ですが、その像は二宮金次郎が生涯の偉大な業績を少年像に象徴させた物です。
二宮尊徳の教訓は、時代を超えて、現代へ脈々と流れており、本書でも以下のように書かれています。
二宮尊徳の報徳精神は、渋沢栄一によって明治時代の日本経済の健全化の柱となり、昭和に入って松下幸之助や豊田佐吉へと引き継がれ、戦後は立石一真、本田宗一郎や井深大などの創造経営へと流れているのである。
現代にあらゆるイノベーションを起こした人物達の教訓となった二宮尊徳の教えを知らずに、ビジネスを語れません。
現代ビジネスについて考える機会がある方は是非ご一読ください!
それでは。
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