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【本紹介】イランのイメージが変わります

おはようございます。
カナリアコミュニケーションズです。

本日は、株式会社GFB Enterpriseでイラン担当をされておられる、髙木謙次さんの著書、『バザラス イランビジネスの薫風に乗った男』をご紹介します!

1.感想

みなさんはイランという国に対してどのようなイメージを持っていますか?

イランというと日本人は、
「テロと紛争とデモばかりで治安は大丈夫か?」
「砂漠と岩山ばっかりで、四季も無く、食べ物も貧しいんじゃない?」
「厳格なイスラムの国だから、色々と制約があって息苦しいんじゃない?」
という反応をするのが相場です。新聞やテレビで出てくるニュースはそうしたものばかりなので、こうしたイメージができあがってしまっているのは仕方のないことかもしれません。

このように本書の冒頭で書かれていましたが、私自身も例外なくこのようなイメージをイランに対して持っていました。

しかし本書を読んでイランに対するイメージが180度変わりました。

農業が盛んで美味しい料理が多く、一方で先進的なショッピングセンターもある。さらには世界10位となる23の世界遺産を持つこともあり、観光地として注目を集めるようになっているというのです。

子連れの方にとても親切にする文化があるなど、とても優しい国民性で治安も良い国だそうです。

今まで持っていたイメージとまるっきり違いますよね。笑

今後間違いなく観光地として注目されるであろうイラン、ぜひ一度訪れてみたくなりました。

2.おすすめポイント

本書のおすすめポイントはところどころで紹介されるイランに関するコラムです。

イランについてより詳しく知るために、コラムとしてイランについて紹介してくれています。

どんなコラムがあるのかご紹介します。

①イスラム教のモスク
②イラン人の個人主義と裁量主義
③カスピ海沿岸に立ち並ぶ高級別荘
④”ブラックサンダー”中東で稲光る

どれもとても興味深い内容で面白かったです。

その中でも②の内容は印象的で、イラン人は個人主義が強い国民性だそうです。

ルールとマニュアル以外の行動が取れない日本人とは真逆の特徴を持っていると言えます。

個人主義というのは言い換えれば、主体的であり、自立しているとも言えると思います。

イラン人と日本人の国民性をミックスできれば、強力なチームを作れると思いました。

3.概要

目次
第1章 遥かなるイラン
第2章 変貌を遂げるイラン最前線
第3章 萌芽しはじめたイランビジネスのシーズ
第4章 Q&Aでわかるイランでの会社の作り方「実践ガイド」

本書では、イランでビジネスを行っている著者がイランについて、さまざまな視点から紹介してくれています。

日本ではイランについて悪いニュースばかり取り沙汰されている印象がありますが、実際にはそんなことはないということを語ってくれます。

本書の冒頭でも以下のように書かれています。

どの国でも光と影があります。イランも同様ですが、影の部分はニュースとなり、光の部分がほとんど知られていないことも多くあります。
本書ではむしろ、この光の部分にだけ焦点を当てて書いていくことにしたいと思います。
現代のイランの本当の姿の一端でも、わかっていただければと思っています。

まさに本書の内容はこの通りです。

イランについて、今まで全く知らなかった部分を知れる一冊になっています。

西アジアの地域って多くの日本人にとっては紛争ばかりの危険な地域という印象しかないと思います。

そんな地域の実際を知るために、とてもおすすめの一冊になっています。

イランだけでなく、西アジアの情勢がどうなのかに興味を持っていただける方、ぜひご一読ください!

それでは。



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