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スーパーで交わされる幾つもの物語【あまや座】

田舎には映画館がない。
というか、いわゆるシネコン以外に選択肢がない。
たまに市民会館的なところで上映される昔の映画や話題作が上映されることもあるが、行けばいつでもいい作品が見られる、という場所ではない。


短歌をテーマにした作品

シネコンももちろん良い。
流行りの映画や話題の俳優目当てで行くことも私自身ある。
しかし、自分の好みにぴたりと一致する映画館に出会ったら、
そこ以外の選択肢はないのだ。

あまや座は田舎のちょっと寂しい雰囲気の商店街の中にある。
今は営業していないスーパーの敷地に建てられていて、真っ黒な四角い外観をしている。
王手シネコンのように音響や遮光が完璧ではないものの、1スクリーン、席数少なめのコンパクトな作りも相まって、映画に集中できるスペースだ。


こんな素敵な作品にも出会える

ミニシアターとしてオープンして以来、さまざまな映画を上映しており、
各地からたくさんの人々が鑑賞にくる。
扱う映画は短期間で入れ替えにはなるもののアートや音楽、文学など扱うテーマは幅広く、1日で4作品ほど上映しておりドラマもドキュメンタリーもジャンルを問わず上映している。


これは演奏付きの上映だった

ここでつまらない映画とは出会ったことがない。
上演スケジュールで惹かれるものは大体良い作品だし、なんならSNSで観たい!と思って、あまや座でやってるかな?と検索すると大体上映しているから、オーナーさん私と感性が似ているのでは?と全幅の信頼を置いている。

私がここで見た中で一番思い出深い作品

私はアートが好きだ。
私はファッションが好きだ。
文学も、短歌も好きだ。
そんな私が惹かれる物語が、ひっそりと人通りの少ない商店街で流れている。

■あまや座

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