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フランスで修士1年目を乗り切った便利ツール

まだ修士一年目の成績は出ていないけど、先日やっとM1の修論提出(うちの大学は修士一年目でも60ページくらいの論文提出が必須)と口頭試問が終わったので、今年一年授業&課題作成に使った便利ツールをご紹介。

※ 2023/09/02追記

8つ目のDUMAS以降、私自身のM2の修論執筆に向けて使えそうなツール&サイトを自分用メモとして記載しています。

※ 2023/10/30追記

canva、elicit、connected papers、ResearchRabbitを追記しました。

※ 2023/11/22追記

slidesgo, CVdesignRを追記しました。


1.翻訳 Deep L


私が紹介するまでもなく言わずと知れた翻訳ツールだけど、本当に一番お世話になったツール。
うちのマスターは毎週複数の授業でその日の授業に関連する論文(20ページくらいか時にはそれ以上)を事前に読んでおくスタイルの授業が多く、週に5本前後課題の論文を読まないといけない時があった。学期序盤はまだ体力もあるけど中盤以降になると同時並行で他の課題やグループワークの作業も入ってくるので、ゆっくり時間をかけて単語を調べながら読むというような時間はあまりなく、特に個人orグループで論文をプレゼン→議論する授業では、自分が担当じゃない回の課題論文とかは怠け心が出てざっと目を通すだけになったりもした…当たり前だけど事前にDeep Lで翻訳したやつをざっと目を通しておくだけでも授業中の理解度が全く違うし記憶に残るので、課題の論文は頑張って授業前までに読むようにしていた。

ちなみに、個人的には日々授業を受けたり勉強することでそれがフランス語の勉強になりフランス語力も伸びるっていうのは少し難しいと感じた…(私の場合は日々やることに追われ、こういう便利デジタルツールに頼りまくって課題をこなしてる感じなので余計に…)マスター1年目は終わったけどフランス語が伸びたかは全く不明。あと、日本の学部大学生時代に教授が論文や本はたくさん読まないといけないから速読するのが大事と言っていたことがようやく分かった一年だった…

2.翻訳ツール shaper

PDFをコピペしてDeep Lにかけると変な改行が入ってスムーズに翻訳出来ないんだけど、そういうちょっとした手間を解消してくれるツール。あとは、検索バーに一度文章を入れて再度コピペすることで変な改行を全部なくせるっていうやり方もやってた。

3.文法修正 Scribens

クラスメイトから教えてもらった文法ミスを修正してくれるサイト。
Google docの文法修正機能も十分すごいけど、クラスメイトは課題提出前に全部これにかけてミスがないかチェックしてるらしい。フランス語ネイティブフランス人でも文法の間違いにめちゃくちゃ気を遣ってるんだからノンネオティブの留学生がこういうツールを使わない手はない…!私はパートナーやクラスメイトに文法チェック頼んでたけど、それでも口頭試問の時はsyntaxeや文法の細かいミスのことを指摘されたので、何度も時間を置いて読み直すとかチェックし直す作業が当たり前だけど必須だと実感した…!

4.文献リスト作成 zotero

前期の研究の進め方みたいな授業で博士課程在籍中の先生が教えてくれた文献管理ツール。
文献リスト作るのはなかなかめんどい作業だけど、保存した論文をAPAスタイルで自動で文献リストを作ってくれる。Google Chromeの拡張機能もあるけど、私はうまく読み込めないことがあったのでzoteroに直接保存して使ってた。

zoteroを使うのは執筆中の段階だったけど、執筆前の段階では実際に読んだ論文、気になる論文、自分の研究に使えるかなと思った記事とか漠然としたアイデアなどはNotionで全部リストにしてメモしてた。

Notionの使い方はこちらの紹介が分かりやすい。


5.文章言換え&再構成 Smodin Réécrivain

文章を言い換え&再構成してくれるサイト。
2023年現在でChatGPTは課題や論文に使用禁止の大学が多いと思うけど、私はChatGPTに構成例考えてもらったり、モチベーションレターの例文作ってもらったりと、実際に論文を書くことには使わなかったけど授業のいろんな場面でChatGPTからアイデアをもらうことは多かった。そういう時に、ChatGPTが作ってくれたプレゼン原稿をSmodin Réécrivainを使って言い方を変えたり、論文の引用したい箇所をこれを使って言い方を変えChatGPTで要約してもらってまたSmodin Réécrivainで言い方を変えて…という使い方をしてた。

6.音声リーダー TTSReader

授業でプレゼンする機会はまあまああり、発表前はひたすら読む練習をしてたんだけど、これに原稿読ませてそれをひたすら聞いて自分で読んでを繰り返してた。AIの音声だからちょっと不自然な箇所はあるけど、細かい発音とかチェックするのに使ってた。

学生時代に英語劇をやっていたのだが、個人的に英語での台詞回しが一番上達したのがひたすら音源聞くことだったので、自分で読むだけじゃなくて聞いてそれを繰り返すを意識するようにしている。

ちなみに英語でプレゼンする時はこちら。


7.学業全般支援 Scribber

学業全般支援ツールで、校正・添削(有料)、剽窃防止ソフト(無料)、文献管理(無料)ができる。私は実際にこのサイト使うことはなかったけど、zoteroじゃなくてこれで文献管理してるクラスメイトもいたし、文章の書き方みたいなコラムもあって面白いのでブックマークしておいても良いかも◎

※ 2023/09/02追記

8 卒論&修論閲覧 DUMAS

修士レベルの卒論&修論が閲覧できるサイト(博論は対象外)。大学、分野、キーワード等から検索できるので、大学の先輩や他の同じ分野の他大生の論文を参考にしながら、テーマの深掘りや組み立て方をより深めることができそう。

※ 2023/10/30追記

9 スライド作りに必須 Canva

https://www.canva.com/

Canvaは写真の加工やデザインに特化したツールで、多くのテンプレートから素材を選ぶことができる。

プレゼンの際に先生たちから、"joli slide"を要求されることが多い(=加点の対象)が、それはただ単に見やすさとか読みやすさとかいうレベルだけでなく、効果的な写真や画像を使っているか、文字とイメージのバランスが良いか、スライドに動きがあって見ていて飽きない等の要素が含まれる。最近の授業で、短いビデオを挿入したり、クラスメイトの写真を加工してスライドに入れたり、飽きないスライドを作って発表していた子たちがいて、使用ツールを尋ねるとCanvaだった(もちろんプレゼン内容もすごく面白い)。それまでパワーポイントで地味なスライドを作り続けていた私はすぐに登録(無料)したのだった…

10 論文探しを手助け Elicit

https://elicit.com/?workflow=table-of-papers

Elicitは質問を入力すると1.75億本の論文から答えと答えの根拠となった論文を一覧で教えてくれるというお役立ちツール!

皆様、膨大な文献の中から自分の研究テーマに沿ったピッタリの文献見つけるのすごく大変じゃありませんか…(M2で研究テーマを微妙に変えたのでまた一から文献を探す日々)?ざっくりキーワードを入れて検索しても膨大な数の文献がヒットするのみで、一つ一つ概要を読んだり、時には踏み込んで読み進めることもあるが、結局微妙にズレたテーマだった時の悲しみは大きかった…

11 可視化できる関連論文サーチ① Connected Papers

関連論文のネットワークを一瞬で可視化してくれるツール。
どうにかこうにか参照したい論文が見つかれば、次はConnected Papersを使って関連論文を一気に可視化できる。視覚的に引用数や出版年度を把握することができるので、関連論文を探す時に便利。

12可視化できる関連論文サーチ② ResearchRabbit

https://www.researchrabbit.ai/

こちらも関連論文のネットワークを一瞬で可視化してくれるツール。
ResearchRabbitで見つけた論文はZoteroにも連携できる。

※ 2023/11/22追記

13. スライドテンプレート slidesgo

Canvaも無料のテンプレートがあるけど、そのまま編集もできるCanvaと異なりslidesgoはテンプレートのダウンロードのみ。無料のテンプレートと有料のテンプレートがあるのはCanvaと同じ。Canvaの使用に拘らないなら、こちらでもテンプレート探してみるのも良いかも◎

14. 無料でCVを作るなら CVDesignR

クラスメイトから教えてもらったサイト。
CVを作るサービスは数あれど、例えば職務経歴をAIでサジェストしてくれたり、綺麗なテンプレートを使用できるサイトはダウンロードする際に課金させられることが多い…CVDesignRは、AIでサジェストしてくれるのに、ダウンロードまで無料でできるので安心。

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また他に思いついたら追記します…!


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