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日本で教授になる夢を追うCharlieさん 〜企業とのミスマッチの原因は!?〜

今回は、日本の小中学校でALTアドバイザーの仕事をされている、Charlie Jamesさんにお話を伺いました!

Charlieさんのプロフィール

 ・アメリカ、ロサンゼルス出身
 ・お母さまが日本人の方
 ・アメリカの大学を卒業後、日本の小中学校で英語の先生に
 ・現在はALTアドバイザーとして、日本の小中学校で働いている

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日本で英語の先生になるまで

 Charlieさんはお母さまが日本人であり日本にルーツを持っていた。そのため、学生時代から日本に興味を持っていたそうだ。

 大学では5カ月間、日本に留学。そこで、もっと日本にいたいという思いが強くなり、日本で働くことを目指すようになった。

 大学では経営について学んでいたが、日本で英語の先生の募集があったことから、全く経験のない教育の道に進むことになった。

 ただ実はお母さまが学校の先生だったそうで、その影響もあったのかもしれない。(全くの偶然かもしれないが。それはそれで運命を感じる…)

●ALT、ALTアドバイザーのお仕事

 来日後は、日本の小中学校でALT(Assistant Language Teacher:外国語指導助手)として働いていた。

 ALTはあくまで英語の先生のアシスタントなので、それぞれの先生の方針に合わせて授業を作っていくことに苦労したそうだ。

 そんな中でも生徒に英語を教えることが楽しいと感じ、それがモチベーションになっていた。

 ALTとして大切にされていたことは、ただ英語を教えるだけではなく自分自身が日本人の先生と積極的に関わることで国際交流の重要性を生徒に教えることだったという。

 現在はALTアドバイザーとして、ALTへのアドバイスコーディネーターの仕事をされている。

●日本と母国を比べて

 Charlieさんは、日本の新卒一括採用に対してプレッシャーが強すぎると感じているそう。

 アメリカでは、まず新卒の学生がみんな同じ時期に就職ということはない。また、たとえ一度就職に失敗してもバイトやコミュニティカレッジなどを経験し、もう一度チャレンジできるという風土があるようだ。

 日本では新卒で、みんな同じタイミングで就職することが当たり前であり、一度失敗するとなかなかやり直すことはできないというプレッシャーがあり、とりあえず就職というムードがまだまだ強い。

 一方、日本の良さとして「思いやりの心」を挙げてくれた。アメリカでは自分の意見を主張することが重視されており、それとは違う日本の「思いやりの心」に魅力を感じたそうだ。


●今後の目標

 今後の目標として、教授になりたい(できれば日本で)と語ってくれた。

 学生時代から社会問題に関心があり、それらを研究したいという思いから教授を目指しているそうだ。

 特に現在関心を持っているのは経済社会システムだそうだ。一度アメリカに帰って博士号を取得し、教授としての道を目指す。

 日本で教授になったCharlieさんに会える日が楽しみだ。

●編集後記

 日本は新卒にこだわる社会であり、一度失敗すると再チャレンジすることは難しい。また、卒業してからじっくり考える時間を取るということもできない。このような仕組みや社会的なプレッシャーがミスマッチを引き起こしているのではないかということを、アメリカとの比較で改めて感じることができた。

 また、社会問題について日本では周りの人となかなか話をすることがないという考えを取材の中でぶつけるとCharlieさんも共感してくださり、社会問題について話す機会を作りたいということになった。今後のカナエルの活動でぜひ実現したい。

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