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超有名女子校の面接で将来の夢を聞かれたときに考えてたこと

ハイサイ、マダムリリアンです。
さっき、リリアン(故人のほう)の親友の方のステーキハウスでカレーを食べさせてもらってきたので元気いっぱい。

さて、
わたしは子供の頃、小説家になりたかったんです。
本が大好きで。
友達は本、くらいの勢いで読んでました。

1番最初にどハマりしたのは椎名誠さん。
わたしの親世代くらいで人気だったと思うので椎名誠を読み漁る小学生はそこまで多くなかったと思うのですが、

岳物語を皮切りにどんどんハマっていき、
椎名誠さんの若い頃の自伝だとか、
旅行記のようなものとか、
可能な限り読み漁りました。

いつか会いたいなーって憧れてました。
そのあとは、浅田次郎さんとかねじめ正一さんもたくさん読みました。

とにかく本が好きで。
自分もあんな人の心を掴むような文章を生み出したいって思っていました。

野球が好きな子がプロ野球選手になりたいとか、
可愛いものが好きな子がお花屋さんになりたいとかいうのと、なんら変わんない動機です。

で、中学受験をしたんですけど、
親が選んできた塾に通っていて、
その地方の超有名進学校に進む大手の塾はいくつもあったけど、それではなかったんですね。

なので、受験の対策はしてるんだけど、そこまでゴリゴリにテクニカルなことばかり言われるわけでもなく、学ぶ楽しさとか本質的なことに目を向けさせてくれる塾だったのかも?と思っています。

なんなら、自分が受験する学校も、どんな学校かよくわかっていなかったです。

自分の通える範囲で、1番偏差値の高い学校、ということは認識していたのだけど。

その時の私は、中学受験をする、しか見ていなくて、必ずしも受験しなくていい中学受験をなんでするのか、根本的なことまではあまり考えてなかったんですよね。(もちろん、早めに勉強していることで難関大学に進学できる確率は上がるんだろう、とは思っていたけど。)

だから、ある意味フワフワしてて、
変わらず、小説家になりたい、と思っていた。

自分のいる地方でトップレベルの女子校を受験した時です。


面接がありました。
4人1組で面接官のいる部屋に入ったことを覚えています。

『将来の夢はなんですか?』
と聞かれたのですが、

わたしは回答順4番手。


見事に他の3人が全員、

『医師になりたい』

と答えたのです。

1人目で、おぉ、、、
2人目で、えっおまいも、、?
となっていたものの
まさかの3人目まで同じ回答だったので

吉本新喜劇みたいに、キレイにずっこけるところでした。


『嘘つけ〜、こいつらかっこつけとんなー、』


と思ってしまった小6のわたし。

なぜなら。お医者さんになるのは、
お医者さんの家の人だけだと思ってたし、
ふつうのひとがなるものじゃない(なれない)と思ってたのです。

なので、
面接の場で医師になりたいということで意識高い感じの発言してるんだと思っていたのです。

(なんか申し訳ない)

今でこそジェンダーフリーとか言ってますが、当時はやっぱりお医者さんは男性の職業であることが多く、女医さんを見ると、わぁ珍しい!ってつい思うような時代だったので、
女子校の試験で、4人の小学生のうち3人が医師になりたいとはっきり言えるという状況に、
一般人代表みたいな感覚のわたしは、
おったまげてしまったのでした。

その女子校はわたしの母校になったわけなのですが、入ってみてわかったことながら、
医師の家庭の子女がめちゃくちゃ多かった。

あるときなんて席替えしたら前後左右みーんな医者の娘だったので驚いた。

だって、医者になんて普通の人はならないと思っていた普通の家庭から来たんですもの。

彼女たちは当然のように医師を目指すわけです。
いくつかコースがあったのだけど、
わたしのいたコースは特に医学部こそ全て、
のような勢いのコースでした。


受験する際には
『こいつらかっこつけやがって〜』と思っていたわたしが6年後に医学部に行った理由はきちんとあるのだけど、

母校は大好きだし感謝している部分は多い一方で、

『これが正解!これが最適解!』っていう教育っていかがなもんかなぁと思うわけです。

家でも学校でも、
『幸せ』という抽象的でめちゃくちゃ難しくてでも実はすっごい大事なトピックからはみんな目を背けませんか?????


それって、家庭や学校で、幸せについて真剣に考えている大人が少ないからじゃないかな?と思うのです

もしくは、考えたいんだけど、もうどうしたらいいかわからないループにハマり、日々に追われて、一日ずつ消化するような生き方になっていたり。


この人生を幸せに生きていくためのちょっとしたライフハックとか、

社会の仕組みとか、

広い広い世界についてなど、

考える時間を若かりし頃に
持てたらよかったよなぁ〜

あわよくば、そういうことに気づかせてくれる家庭or教育の場が素敵だなぁ〜

と思うのです

医師を、しばらくの間はめちゃくちゃ真面目にやってみて思うこと。
人生は儚いし、
いつ死ぬかなんてまじでわからない。
自分の暮らしの中で幸福感のある瞬間をみつけることが案外めちゃくちゃ難しい。

耐えて耐えて耐えた先にあるものなんて、たいしたことない。


経験したいことはまだまだたくさんあるし、
自分の視野はまだまだ狭いなとも思う。

お金を稼ぐことも簡単じゃないけど、
それよりも心が健康で、幸せを感じながら生きていくのも簡単じゃないよね!


自己犠牲が美徳とか、
我慢して我慢していつか楽になる、とか


そういう思考回路がマジで無理になりました!

いま経験できること、精一杯!

宵越しの銭は持たねぇ!


っていうメンタルで、
これからも生きていきます!

ちなみに文章を書くのは好きなままなので小説家の夢はまだ心に秘めてます。







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