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キャンプ用のケトルなら、トランギアのケトルが使い勝手もコスパも最高って話。

コーヒーも飲みたいし、カップ麺やスープも作りたい。そういう方には、トランギアのケトル(0.9L容量)がオススメです。一度にたっぷりとお湯を沸かせますし、アルミだから大きさの割に重量も気になりません。
シンプルなデザインは普遍的な魅力にあふれ、無垢のアルミは汚れるほど愛着が湧きます。直火にかけられる一定の耐久性もありますし、蓋の口が広いので小さなマグなどもスタッキングしやすい。しかも、スウェーデン生まれの老舗ブランドでありながら、2000円台で購入できるコスパの高さは他の追随を許しません。ケトルで悩んでいる方は、一度、ご覧になってみてはいかがでしょうか。

蓋のつまみが樹脂タイプのものと、ステンレスタイプのものがあります。焚き火に放り込むようなワイルドな使い方をしたい方は、ステンレスノブがオススメです。ゴトクに乗せて使う場合は、樹脂タイプでも大丈夫だと思います。僕はステンレスノブを使っていますが、最近は樹脂タイプのデザインが可愛くて惹かれております。

この佇まい、たまりません。手前はヘレナイフ。テーブルはYOKAです。

ケトルを買った理由

さて、ここからは僕がトランギアのケトルを選んだエピソードを。
普段僕は、オートサイトよりも、より自然に近いロケーションのキャンプ場を選んで楽しんでいます。
バックパックの肩紐を体にめり込ませながら、キャンプサイトへのっしのっしと歩を進める。ぐるりとあたりを見渡すと、あちこちに野生の男たちが自分の寝ぐらを作っていています。縄張りを侵してはいけません。それぞれ距離をとりながら、僕も自分だけの寝ぐらをつくるのです。

椅子にどっかり腰を下ろしたとき、何をしたいですか?早速、ビールでいっぱいやるのも良いし、酒で手元が狂わないように薪割りをしても良いかもしれません。太陽のもとでぐっすり寝息を立てるのも手ですよね。でも、僕は一杯やることを選択します。ビターなコーヒーで、ですけどね。

コーヒーを淹れるための道具は多種多様です。本格的に揃えるなら、豆の重さを計るための電子秤に、豆を粉に変身させるハンドミル、ドリップで淹れるならニョキっと細い注ぎ口が伸びたポットも必要です。もはやキャンプなのか自宅なのかわからなくなりそうですが、徹底的に揃えて楽しむのも趣があって良いと思うんです。

ところが、それらを揃える予算は僕にはありません。インスタントコーヒーに妥協する選択肢もありますが、せっかくならドリップしたいのです。マグカップで湯を沸かすことも考えたけれど、流石にドリップはしづらいでしょう。それなら、もっとも身近で、手に入れられやすい、汎用性のある道具。ケトルを買おうじゃありませんか。というこで、トランギアのケトルを手にしたわけです。あと、これの真似もしたかったんですよ、レンメルコーヒーの煮出しコーヒー(笑)。この動画を見て、「買おう!」と決意しました。

ちなみに、こちらのケトルもトランギアだと思います。(レンメルコーヒーとのコラボ?)

デザインが好き

ケトルを選ぶ時に一番、重視したのはデザインでした。条件は、余計なことをしていない、シンプルなこと。「余計なこと」というは、装飾です。こう、カッコよく見せるためにロゴを大きく刻印していたり、カラーリングしていたり。カラーについては腐食を防ぐなど機能面もあると思うのですが、個人的には無垢の色合いがよかったのです。無垢素材に、使い込んだ記録が刻まれていく。長く使うものですから、愛着が湧きやすいものが良いじゃないですか。

じゃあ、愛着が湧けばいいのかといえば、そういうわけでもないんですよね。形状も大切で。特に注ぎ口。コーヒーを淹れるなら、注ぎやすさは譲れません。といっても、キャンプ用のケトルですから、収まりを良くするために、ヤカンのように注ぎ口をニョロっとは出せないわけです。なので、短く、上を向いているケトルがほとんど。中には真上を向いているケトルもあって、それはそれは注ぎにくいことでしょう。
トランギアのケトルも収まりをよくするために、注ぎ口は短く上を向いてはいますが、それでも真上ではなく、若干の傾斜が設けられています。ドリップポットほどとはいえないまでも、細く注ぐことができるのです。

慎重に傾ければ、このくらいまでは細く注げます。煤で化粧された無垢のアルミが、かわちい。

軽くて丈夫なアルミ製

軽さも大切でした。というもの、僕の場合は歩いてキャンプサイトに向かうケースが多いため、バックパックに入れて運びます。登山ほどではないとはいえ、できれば軽い方が良いわけですね。そうすると、チタンかアルミの選択肢になってくる。丈夫さでいえば、チタン製でしょうか。けれど、熱伝導の視点に立つとアルミに軍配が上がるうえ、チタン製はとにかく高価です。お小遣いキャンパーには大変すこし勇気のいる選択となりそうです。
では、アルミは丈夫じゃないのか。といえば、そんなことはありません。融点が低いと言われるアルミですが、空焚きさえしなければ大丈夫です。メスティンもそうですが、トランギアの製品は堅牢で信頼度が高いです。強度はチタンやステンレスに劣るけれど、実用に困るような劣り方ではない、という結論に至りました。

ケトルを焚き火のなかへ。水さえ入っていれば、溶けるような心配はありません。

買う時に迷ったケトルまとめ

トランギアのケトルに辿り着くまでに、カートに入れては外し、入れては外しを繰り返したケトルを一部紹介します。

▼まずこちら、イーグルプロダクツ

ノルウェー生まれのアウトドアブランド「イーグルプロダクツ」のケトルです。ステンレス製のケトルで、底だけ銅製になっています。ステンレスの熱伝導の悪さを解決する工夫ですね。スウェーデンのトランギアといい、北欧のブランドは魅力的なプロダクトがたくさんありますよね。
こちらはデザインに惹かれたのですが、価格が高め。ちょっと手が出ませんでした。それから注ぎ口が真上を向いていて注ぎづらそうなのと、蓋が狭く、スタッキングの幅が狭まりそうだ…ということで、最後の最後で候補から外れました。でも、使っている人を見るたび、「かっけー!」と心の中で叫んでおります。

▼次はこちら、GSI(グレイシャー)

イーグルプロダクツよりも安価で、蓋も大きくスタッキングしやすいケトル。注ぎ口もトランギア同様に注ぎやすそうで魅力でした。僕がこのケトルを選択しなかったのは、サイスが若干大きすぎたから。容量は1Lと多く、ボディーも大きめです。ステンレスなので重量もややズッシリ。もしこのデザインで0.7Lくらいのサイズがあれば即決だったかもしれません。「大して変わらへんやんけ」と思えた方は、こちらもオススメです!

▼そして、ユニフレーム

山ケトル900。700もあります。こちらもトランギアやGSIなどの定番ケトルと同様、大人気のケトルです。こちらはアルミ製でデザインもシンプルで使いやすそうですよね。僕がこのケトルを選ばなかったのは、単純に無垢素材の色味が好きだったから(笑)。でも、スタイリッシュでかっこいいケトルですよね。

▼最後にこちら、ミニマルワークス

めちゃくちゃカワイイ!ブランドの名前通りミニマルなデザインのケトルです。日本のブランドでありそうな、でも北欧のブランドのような、なんとも言えない絶妙な雰囲気を漂わせています。それもそのはず、このブランドは2013年に韓国でスタートされたのだそう。無骨っぽさも漂いつつ、絶妙に映える佇まいは、韓国の十八番なのでしょうか。
僕がこのケトルを選択しなかったのは、オシャレ感が強すぎて雑に使うのが申し訳ないから(笑)。大切に使い方にピッタリだと思います!

さて、僕が愛用しているトランギアのケトルと、最後まで迷った素敵なケトルについてのお話でした。道具選びの参考にしていただけたら嬉しいです。

おしまい

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