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映画の記録

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2022年1月の記事一覧

『コーダ あいのうた』と、青春映画の王道

苦悩する主人公耳の聞こえない父、母、兄と、家族で唯一耳の聞こえる高校生の妹。漁業で生計を…

伊藤聡
2年前
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『フレンチ・ディスパッチ』と、フレームの内側で完結する世界

圧倒的な構成美ウェス・アンダーソン監督の最新作は、20世紀フランスで発行されていたとする架…

伊藤聡
2年前
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『スティルウォーター』と、人生を台無しにする瞬間

定番の展開を崩すストーリーマット・デイモン主演のサスペンス映画。とても変わった作品で、め…

伊藤聡
2年前
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『シルクロード.com ─史上最大の闇サイト─』と、偉大な何かを成し遂げるには

違法薬物販売の闇サイト本作は、ゼロ年代に実在した、違法薬物販売の闇サイト「シルクロード」…

伊藤聡
2年前
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『クライ・マッチョ』と、さようならマッチョ

現代的なジェンダー観イーストウッド最新作は、老いたロデオスターが主人公。男らしさ(マッチ…

伊藤聡
2年前
36

『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』と、アメリカ映画の健全さ

社会問題を映画にすることこの作品を見終えて、アメリカ映画が持つ倫理性にあらためて感動して…

伊藤聡
2年前
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『ハウス・オブ・グッチ』と、欲望はどこにあるのか

下世話さと奥深さリドリー・スコット監督の最新作は、イタリアの高級ブランドであるグッチをテーマにした実話物。最終的には血なまぐさい殺人事件にまで発展してしまった、1990年代のグッチ家の騒動をドラマ化しています。映画は「血族同士の醜い争いを満喫したい」という観客の下世話な興味をしっかり満たしつつ、人生の諸行無常を感じさせるエンディングも味わい深いものでした。いまもなお存在する人気ブランドを題材にして、このような映画を撮れるものかという点にも驚きました。グッチに叱られないのでしょ

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』と、ユニバース化による映画の変質

レガシーを活用しながら新境地へトム・ホランドが主演をつとめる『スパイダーマン』シリーズの…

伊藤聡
2年前
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『キングスマン:ファースト・エージェント』と、楽しい陰謀論

想像力いっぱいの歴史ドラマ2015年から始まった『キングスマン』のフランチャイズも3作目。『…

伊藤聡
2年前
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