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曇りガラスになる扉

中に人が入り鍵をかけると、透明なガラス扉が自動で曇る。

先日『Perfect Days』という映画を鑑賞していたら、自然に曇る扉が出てきてビックリした。

実は3年くらい前からあったらしい。

調べてみたところ、新しい公衆トイレを作った際、防犯対策として開発されたのだとか。

よく利用する人には当たり前の光景かも知れないが、利用したことのない私にとっては衝撃的だったこの扉。

そして、誰も入っていない時は外から中が丸見えだ。

徹底した工夫と、編み出された安全対策。

作中に数ヶ所出てきた公衆トイレの中には、新聞に掲載されたり、実際に目にしたことのあるものも登場。

何だか汚いイメージのある公衆トイレだが、最近ではドーム型になっていたりして、パッと見ても何だか分からない洒落た作りになっているものもあり、従来のものとは印象も変わってきている。

そしてその綺麗に作られた公衆トイレを、誰もが気持ち良く使えるよう、毎日掃除してくれている人がいることを知った。

物語自体は坦々たんたんとした印象だったが、画面に広がっていたのは、今まで知らなかった世界。

他にも、トイレの洗面所の壁に挟まれたメモを通して、主人公と見知らぬ誰かが、毎日交代で『◯✕ゲーム』をやるシーンが、ほのぼのとして印象的だった。


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