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幾重のベールの奥で~映画『CLEOPATRA』~
年末年始にかけて観た映画の中の1本『CLEOPATRA』。
(1963年 アメリカ映画)
251分の大作。
前半を昨年末に、後半を今年を迎えてから鑑賞。
この映画によると、クレオパトラとは…
王妃はギリシャ系。
知性と機知に富み、教養深く、科学・数学に精通。
7ヶ国語を自由に操る。
目的を達するには手段を選ばず…
愛人は無数にいる。
選ばれるのを待たず、積極的に相手を選ぶ。
信用できぬ女。
何より圧倒されたのが、壮大なスケールと動員数の多さ。
そして、CGではないためか、本物のように迫力ある見ごたえのある画面。
個人的な見どころは
・絨毯にくるまれて運び込まれた女王とシーザーの対面
・知性を存分に発揮し、時には男性を手玉に取る巧妙な駆け引き
・人生の幕引きをするラストシーン
その他、エジプト最後の女王を中心に繰り広げられる、煌びやかな宮廷生活や衣装、エジプトメイク、暗殺を謀るお毒味役の存在など、細部まで行き届いた数々のシーン。
最初から最後まで、時空を越えた世界に浸れる荘厳で華麗な歴史絵巻。
女王クレオパトラの生涯を、幾重にも重なった秘密のベールを紐解くように展開していく物語と、その姿から目が離せなかった。
日常を離れ、古代エジプトの世界に誘ってくれる不朽の名作に酔いしれた年初。
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