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初めてのカラーリング

今では美容室に行く度に受けているカラーリング。

10代の頃から、痛めると思って髪を染めることに抵抗があった私が、髪を染めるようになったのは4・5年前からだ。

白いものが混ざり始めたのは30代半ば頃。

最初はそれほど気にも留めていなかったが、髪をかき上げた時に、鏡に映る自分の髪を見て『そろそろかな…』とカラーリングを決意した。

自分でも染めてみたが上手くいかず『餅は餅屋』と、次の美容室の予約時に、それまでカットとトリートメントだけだったメニューに、初めてカラーを追加した。

髪の変化が、頑なだった私をやむなく変えたのだ。

いざ美容室で鏡に向かうと「いよいよカラーリング! 初めてですね?!」と美容師さんにニコニコしながら言われてしまった。

どんな仕上がりにするか美容師さんと相談し、初めてということもあり、とりあえず自然に見えるカラーに…ということで、リタッチ(根元のカラーのみ)の施術をして貰うことにした。

『どうやって染めるのかな?』と鏡に映るプロの施術をじっくり拝見。

それまでより長めに美容室に滞在し、出来上がった髪色は、地毛と区別がつかないくらいキレイな仕上がりだった。

『抵抗があったけれど、そんなに悪くない。』と少し若返ったような気がして、初めての施術に満足し、その日は美容室を後にした。

それから1ヶ月近くして、染めた当初より茶髪に見えるようになり、魔法のようにカラーリングは落ちてきた。

『魔法はいつか解けるように出来てるのかな?』

そんなことを思いながら、メニューにカラーを追加した次回の予約をいつにするか検討する。

どんなに抵抗して内面は変わらなくても、外見に関しては、環境や年齢で人は変わらざるを得ない。

自然の流れに、素直に従うことにした。


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