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お酒の小話

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お酒に関する小話を真面目に書きます。
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#若手の夜明け

『酒屋大賞』を開催します

『酒屋大賞』を開催します

何でもしくみから考える僕が日本酒の事業を推進する中で常日頃考えていることは、この世界に誇れる文化をどのようにすれば世界に広められるか、子どもたち次世代に継承できるか、ということです。その活動の一環として、映像や写真に残したり、イベントを開催していますが、一方でこれは日本酒業界が抱える問題への構造的なアプローチになっていないと感じてもいます。

日本酒業界が全体として盛り上がるには、健全な競争環境が

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向こう一年どう動く

向こう一年どう動く

通年の活動にこれまでの『若手の夜明け』は蔵元が主催していたことは以前も書きました。そのため、お酒造りが盛んな特に冬の時期はイベント開催はおろか準備もままならないため、春から秋にかけての少し落ち着いた時期に開催されていました。
せっかくイベントで認知度が広がっても、興味関心が継続しないことには忘れてしまうというのが世の常。そこで私たちは通年で様々な方を対象にしたイベントを開催することで、『若手の夜明

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いつだって業界が盛り上がることをやっていきたい

いつだって業界が盛り上がることをやっていきたい

前回までの振り返り前回の記事で、日本酒業界が衰退する一途の現状を憂い、ワインでいう「Vivino」のような情報管理アプリを作ろうとした結果、ドキュメンタリー番組を撮影するカメラマン・倉渕宏幸さんに出会い、3年間で150日を酒蔵の撮影に費やすようになった、という経緯を書きました。これまで日本酒については門外漢だった僕は、映像データの提供をきっかけとして、日本中の様々な酒蔵と関係性を築くことができるよ

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日本酒の市場規模を10倍にしようとしたら、150日酒蔵を撮影して過ごすことになった

日本酒の市場規模を10倍にしようとしたら、150日酒蔵を撮影して過ごすことになった

日本酒の市場規模はワインの0.7%ブームなんかじゃない

「日本酒ブーム」という文字は毎年のようにメディアで散見されます。が、実はそんなことはまったくありません。日本酒の生産量は1973年をピークに当時の3割以下にまで減少していますし、現在稼働している酒蔵の数も1970年頃に比べて3分の1以下の1,000程度です。
これは一体どれくらいの規模なのかということを、ワインとの比較で考えてみましょう。ワ

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日本酒イベント『若手の夜明け』について

日本酒イベント『若手の夜明け』について

酒蔵の当主「蔵元」、そのなかでも若手の蔵元が集まり、新しい酒造りへの思いを発信してきたイベント「若手の夜明け」。2007年から続いているこのイベントの主催が、第32回から株式会社Clandに引き継がれました。
2022年9月21日から24日にかけて大手町仲通りの会場で行われた第32回「若手の夜明け」には、24の都道府県から41の酒蔵が参加。さらに、今回初めて酒販店も参加しました。これまでは試飲会の

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Clandという会社について

Clandという会社について

はじめまして。日本酒イベント「若手の夜明け」を主催している株式会社Clandのカワナアキと申します。多くの方にとっては初めて聞く社名であり、何をやっている会社なのかご存じない方も多いと思います。はじめにそうした方に向けて、Clandについてお話をしたいと思います。

Clandとは2007年から始まった若手の蔵の日本酒イベント「若手の夜明け」を、今年から引き継いで開催している会社です。日本酒の蔵の

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