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長距離便の機内に持ち込むモノ/ENFJ

長距離便に乗るとき、快適さを決めるのは何を持ち込むか、これにかなり依存している。悩まれる方も多いのではないだろうか。
在欧17年ほどになるが、大体帰国するとき飛行機に持ち込むものが固まってきた。
もしかしたら何かのお役に立つかもしれないので私のお気に入りをリストアップしていきたいと思う。


1.パスポートケース

まずはパスポートがなければ始まらない。
ただ、ケースと書いたが、私はカバーは推奨しない。
どうせ旅程中に何度も何度も取り外さなければならず、面倒くさいことこの上ない。
私が好んで使うのはこれくらいのサイズの布の平べったいポーチだ。

犬の歯形が付いていて申し訳ありません・・・。

これくらいのサイズ感だと、パスポートに挟んだ航空券ごと入れておけて、カバンの中でばらけることもないし、航空券も折れ曲がらない。
パスポートと航空券はいつも同時に請求されるので、もとから挟んでおくとスムーズにゲートを通過できる。
チェックインに使ったチケット発券用に印刷した紙もついでにここに入れておくとトラブルの時にもすぐ乗務員に見せることが出来る。

家族でまとめて旅行する場合、大体ひとりが人数分のパスポートと航空券をまとめて持っている方が都合がいいので、その場合でもこういうポーチは非常に使いやすい。
まあ、最近はスマホでオンラインチェックインして、画面のQRコードでゲートをくぐることも出来るようだ。
前回の帰国で旅程のうちの何便かがスマホ画面でいけたため初めて体験したが、大変快適であった。
スマホ画面で全旅程行けるならそれは全くもって天国であるが、飛行機旅行にはトラブルがつきものであり、紙の航空券にすり替わる可能性も考慮しておいた方が精神上焦らなくてよいと思う。

追記>写真の大きさのポーチだと航空券が折れ曲がってしまうことに後日気づきました。もっと大きいのをご購入ください!

2.睡眠グッズ

飛行機旅行は長い。
どんなに娯楽を持ち込んでも脳みそが疲れて飽きてくる。
だから飛行機旅行を楽しむにはどれだけ睡眠で時間を稼げるかにかかっている。
色々飛行機用の睡眠グッズを試したが、一番よく眠れてしかも起きた時首が寝違えていなかったのはこの商品だ。

見た目は頭の横に枕付きのシートベルトを設置するだけなのだが、首に巻くタイプよりもずっと心地よく眠れる。しかも起きた時に首がグキっと痛むこともない。
ここ5年くらいはこれとアイマスク、ノイズキャンセリング機能のついたイヤフォンの三点セットで大変ぐっすり眠れている。
ノイキャンのイヤフォンについては、ノイキャン性能、バッテリー持ち、機内でなくさないという三点の観点からSONYのネックバンド式を飛行機では愛用している。旅行中いつでも気軽に着脱出来るし、片耳でBGMっぽく使っていても無くさない。

あと、小さいお子様がいる旅行の場合には、座席の足の部分を埋めることのできるアイテムが非常に便利なのでご紹介したい。

ノルウェーでよく見るバージョンで申し訳ないのだが、多分日本にも似たようなのがあると思う。
普段は子供用スーツケースのようにおもちゃを入れたりしていて、子供を座らせて移動も出来る。意外と楽しそうに乗ってくれるので親としても一石二鳥である。
機内では足場を埋めてくれるので子供がとても大人しく快適に過ごしてくれる神アイテムだ。

あと、空港では大人ですら乗り換え時にはパニックになることもあるので、決して、絶対に、子供から手を離してはならない。
目を離さないではいけない。手を離してはダメだ。
4歳ごろの子供を連れていた時は自分の管理能力に自信が持てなかったため、空港の移動中は子供の手首と自分の手首をのびるひもでつないで移動していた。
子供は一瞬で消える。自分も思った以上に疲労困憊していることもあるので危険である。

後は個人的には、一人で旅行しているのであれば、寝入りをよくするためにメラトニン錠を飲んだり、強めの咳止めを飲んでもいいと思う。(私は医師ではないです。自己責任で)
気圧のせいでよく効くのかちょっとくらくらするが、くらくらが収まったころには丁度目的地についていて、あーよく寝たな、と感じているはずである。時差ぼけを治すのにも使えるので、前回メラトニンサプリをノルウェーから持ち込んだが、お咎めなしで入国できた。今日本はどうなのかわからないが、ノルウェーでは普通にスーパーでビタミン剤の横においてあるようなサプリ剤である。

逆にお勧めしないのはアルコールの摂取だ。
確かに一時的に眠くなるので寝入りはいいが、アルコールのせいでとても眠りが浅くなり、40分かそこらで目が覚めてしまい、後は11時間も暗闇の中で悶々と過ごすことになる可能性が高い。実体験である。

3.靴下、上着、スリッパ

飛行機の中は寒い。
空調の温度設定だと分かっていても、-30度以上の外気温が入り込んでるからこんなに寒いんじゃないかと疑いたくなるレベルで寒い。
出立したときどんなに日本が灼熱地獄でも、素足にサンダルで長距離飛行機は無謀な挑戦だと思う。
サンダル自体は別にいいのだ。飛行機内でのみ使える、ホテルにあるような使い捨てスリッパがあると、トイレに立つときの快適度が段違いだ。
それはおすすめしたい。
でも靴下はカバンに入れておいた方がいい。
それがむくみがとれるような飛行機用ハイソックスならなおいい。
なんだか胡散臭い商品だと思っている方もいるかもしれないが、あのむくみ取りソックスはとてもいい。
別に美足を必要とするあなたじゃなくてもご利益はある。降りた時の足の疲れ具合がこれまた段違いだからだ。
後は長袖の上着は必須だ。なんなら春秋ものの薄手のアウターでもいいくらい寒い。

4.モバイルバッテリー

説明の必要はないと思う。バッテリーなければ何も動かない。
私は20000mAhと10000mAhをフルチャージして持ち込んでいる。
このご時世、どこの空港で足止めされるか分からないし、スマホが電池切れたら詰みそうだから多めに持って行く。
意外と一時帰国中も活躍してくれる。
Googleは翻訳もマップも神と崇めて構わない。
本当にトラブルに陥って、聞いたこともない言語で話しかけられて英語も通じねえ、あ、こりゃどうしようもねえな、って時には日本語でまくしたてれば大丈夫。人間、雰囲気でなんとでも通じるので大事なのは度胸。

5.非常食

日本でいえば、カロリーメイトみたいな奴とか、飴ちゃんとかは持っていたら便利だ。
トラブルなんてしょっちゅう起こるし、空港で買おうと思っていたら時間がないことなんてザラにある。
うっかり機内食をくいっぱぐれたり、明朝の空港で何時間か待つくらいなら大丈夫だろうとタカをくくっていたら意外とお腹がぐうぐうなるくらい減ってしまい、でも周りには自販しかないなんてことだってある。
だから、自分のお気に入りの非常食は少しカバンに入れておいた方がいい。
長い長い旅だから、本当に何が起こるかわからないし、だから楽しい。

6.滞在する国の数だけの財布

貨幣、混ぜるな危険。
こんだけ違ってるんだから絶対大丈夫だろ、間違えるわけないってとタカをくくって財布に外国貨幣を混じらせていて、自信たっぷりに外国貨幣を日本のコンビニのレジに出して待っている間の痛々しい沈黙は本当にいたたまれない。
疲れてると絶対間違えるから、財布は分けたほうがいい。


番外編

  1. スーツケースも手荷物も、うっかり紛れ込んだ気づかなかった落とし穴でゲートでひっかかり、全部開けられて引っ掻き回されることがある。だから下着や服は出来るだけ小袋に分けて詰めておいた方がいい。詰めなおすのも楽だし、見世物になってもなんとか恥はしのげる。私は一番最初の留学する年に日本の缶詰を詰めすぎてうっかり重量オーバーして、行列のすぐ横で全荷物を詰めなおす修行をした。

  2. 液体状の物を機内に持ち込みたいなら、あらかじめジップロックに全部詰めておくとワタワタしなくていい。出来るなら機内持ち込みに液体は一切入れないほうが一番いいが、たしか個別の量は100mlで、1Lのジップロックに入るんなら持ち込めたと思う。この液体状ってのは結構厳しくて、リキッドファンデーションとかドロドロしたものでも含まれるから注意。


ここまで読んでいただいてありがとうございました。
何か北欧、日本間の旅行で疑問がおありでしたらコメントしてください。精一杯わかる範囲でお答えいたします。

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