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知って得するお酒の知識:お酒の種類

日本酒、焼酎、泡盛、ビール、ワイン、ウイスキー、ラム、ブランデー、ジン、ウオッカなどなど、お酒って種類がすごく多いですが、皆さんはその違いがすぐ分かるでしょうか?
私もよくどれがどれだが分からなくなってしまうことが多いのですが、プロは別として普段お酒を楽しむだけであれば細かい定義を知る必要はありません。ただし、それぞれのお酒がどんなものだったかをざっくり理解できていると、新しいお酒にチャレンジしやすくなりますので、この記事ではお酒の種類について解説します。

お酒の種類について理解する

お酒の種類についてひとつひとつ見ていくのは大変なので、ある程度グループ分けをして考えていきたいと思います。分類の仕方についてはいろんな方法があるかと思いますが、一番分かりやすいのは、飲み手にとって大切な「味わい」に影響する「アルコール度数」と「原料」の組み合わせで考えることだと思いますので、その観点で見ていきます。

アルコール度数を決定するのは「造り」

アルコール度数の高さを決めるのは、どのようにお酒を造っているかです。そしてお酒の造り方は大きく醸造酒と蒸留酒の2つに分類されます。そして、醸造酒はアルコール度数が低めのお酒、蒸留酒はアルコール度数が高いお酒、と覚えてください。なぜ蒸留酒の方がアルコール度数が高いのかというと、蒸留酒は醸造酒を使って蒸留という方法でより濃いお酒にするからと理解すると分かりやすいかと思います。

醸造酒
・アルコール度数が低め(5%〜20%前後)
・アルコール発酵(糖を酵母が分解)
・ワイン、日本酒、ビールなど
蒸留酒
・アルコール度数が高い(20%〜、スピリッツは40%〜)
・醸造酒を蒸留してできる
・ウイスキー、焼酎、ウオッカ、テキーラ、ジンなど

注:醸造酒の中にも20%を超えるものもありますが、その多くはアルコールを追加しているものになるので、あくまで醸造酒がベースの例外のものと考えてもらえればと思います。
ちなみにシェリー、ポートワインなどはワインにアルコールを添加したもの、またビールにおいてもアルコール60%を超えるものもあります。

お酒の主な原料はぶどう、穀物、芋

お酒の中でもリキュールや焼酎などは非常に多くの種類のもの(フルーツ、木の実、野菜、穀物など)を利用して作れますので、全てを把握する必要はありませんが、主なアルコールの原料は、ぶどう、穀物(麦、米、とうもろこし)であることは覚えておいてください。

主なお酒の種類を「造り」x「原料」で分類してみる

醸造酒
・ぶどう:ワイン
・麦:ビール
・米:日本酒
・とうもろこし:チチャ

蒸留酒
ぶどう:ブランデー、グラッパ
麦:ウォッカ、ジン、ウイスキー
米:焼酎、泡盛
とうもろこし:ウォッカ、ジン、ウイスキー

といった具合です。

お酒の種類によっては、複数の原料を使うものもあったり、同じ原料・造り方でも国や地域によって定義や名称が変わるものなどもありますので、この方法で全体をざっくり掴んだ後に、各々のお酒を楽しむ際に、さらに詳しく勉強してみてください。

またもう少しいろんなお酒の種類を知りたい方は以下もご参照ください。

地域ごとの主な蒸留酒

お酒の一般知識 (1)

原料ごとの主な蒸留酒

お酒の一般知識 (2)

製造方法ごとの主なお酒

お酒の一般知識

参考資料
「焼酎の基」日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会
「お酒を120%楽しむ」田村隆明著

www.caminosake.com


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