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哲人皇帝の思想【超訳】自省録26日目

・今日の超訳

立場にふさわしい行いをせよ。主体的であれ。今を生きろ。起こった事象を認識せよ。事象の原因と意味を分析せよ。死を想え。人の過ちに一喜一憂するな。

・引用原文(第7巻29章より)

「想像力を抹殺せよ。人形のように糸にあやつられるな。時を現在にかぎれ。君または他人に起ってくる事柄を認識せよ。君の眼前にあるものを原因と素材とに区別し分析せよ。最後の時を考えよ。人が過ちを犯したら、その過ちは、これを犯した人のものに留めておくがよい。」岩波文庫 神谷美恵子訳 自省録より

・ちょこっと解説

・ここでいう創造力を抹殺せよとは、マルクス・アウレリウスの指導理性にとって邪魔という話である。マルクス自体は大の哲学好きである。物事の思索に耽るのは、彼の夢であった。しかし、彼は指導哲学を優先し、皇帝の職務に勤しんだ。

・過去も未来もなく、今を懸命に生きろ。事実だけを認識して、余計な解釈や感情をそこに加えるな等。マルクスの思想が凝縮された章である。

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