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ありがとう、GRⅢ

先日、オトさんのGRⅢが、我が家から巣立つことになりました。


オトさんの半ば衝動的な?!X-Pro2購入以来、めっきり出番の減ってしまったGRⅢ。シンプルな黒い革ケースにおさまっていたこともあり、心なしか一層寂しげに映りました。


そんなGRIIIを哀れに感じたのか、オトさんは10年越しで手に入れたシリーズだったにもかかわらず、あっさりとフリマサイトで売却し、見切り発車購入の費用に補填してしまいました。(こういうところ、本当に家人としてはありがたいです)


X-Pro2でとてもカッコよく撮ったGRⅢの商品画像たちが、購入いただいた方の心の琴線に触れていただいたのか、ことさらに安いお値段ではなかったけれどご納得の上で購入いただいたようです。

オトさんは、外箱も何もかも全て綺麗に取っておいたようで、それらにGRⅢを丁寧に納めてお嫁入りさせたところ、届いたときとても喜んでいただけた様子でホッとしたそうです。


決して要らなくなって売った、というより、せっかく活躍できるカメラなのに、出番が少なくなるくらいだったら、使ってもらえる方のところへお嫁入りしたほうがカメラにとっても幸せだろう、と送り出したのでオトさんもわたしも嫁入り先が決まった時はとてもしんみりしてしまいました。


コッコの笑顔や泣き顔、くるくる変わるたくさんの愛らしい表情を1年近くにわたって撮影し続けてくれた思い入れの深いGRⅢ。

明るいレンズのおかげか、子供のピュアな雰囲気をよく写し取ってくれたと思います。

スマホ並みにいつでもどこでも携帯できるコンパクトさで、さっと気になる一枚を撮ってくれる速写性。そしてディスプレイにうつしだされる透明感のある画像。

購入当時、オトさんが率先してコッコのフォトブックを作っていましたが、仕上がりも綺麗なこと(アプリの使い勝手が苦手で続きませんでしたが)。

スマホカメラで済ませることにこだわっていたわたしが、この画で思い出を残すことができるならスマホより多少不便でも良くない?本格カメラって良いものかも、と気付かせてくれた本当に素敵なコンデジでした。


GRIIIは、わたしたちにカメラで撮るってやっぱり楽しいよ、って教えにきてくれたのでしょう。その役割を終えて、我が家から卒業することになったんだな、って思います。


オトさん本人も言っていましたが、きっと、GRⅢを手放したことは後悔するでしょう。

ミラーレス一眼と比べるとGRⅢは本当にコンパクトで、持ち運ぶ場面に悩むことはまずありません。同じ画角の単焦点レンズを購入する金額を考えればそこまで高いものではありません。いい写真を手軽に直ぐに、ならGR IIIに勝るものはないかもしれません。


でも、今は、


GRⅢよりも大きいし、持ち運びもポケットに納まるか微妙だし、スマホカメラより明らかに勝手が悪いけれど、

GRIIIよりさらに手間がかかっても、日々の会話やキラキラを沢山掘り起こしてくれるカメラのある暮らしをもっと楽しんでみたくなって、

オトさんはX-Pro2を、わたしはX-S10を相棒にしていくことに決めたのです。


だから、今はおわかれ。

また縁があったら手元に戻ってくることでしょう。


お嫁入り先でたくさん可愛がってもらってね。



ありがとう、GR III。



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