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写真からわかる子どもの興味と関心

 定期的に、仲間と写真を撮りに行っています。撮影散歩の楽しいところは、撮った写真が人それぞれ違うとこ。同じ場所、同じ道を歩いたはずなのに、後で写真を見比べると、自分の視界にまったく入っていなかったものが、相手のカメラに収まっていることにびっくりします。「えっ、こんなのどこにあった?」っていう感じです。私はこれが好きで、あなたはあれが好きなのね。そういう違いがとても分かりやすいのです。

 先日、深川から月島あたりをぶらぶらと撮影して歩きました。駅をスタートして、まずはお不動様をお参り。そのあと、牡丹町の牡丹を愛でながら、東京海洋大学の明治丸を見て、月島商店街をブラブラするというコースでした。

 撮影会の時は、私はあまり娘のことは気にかけません。迷子にならないように、通行人の迷惑にならないように等の注意はしますが、彼女と私の撮りたいものは違うし、どっちかに合わせると、どっちかが制限されてしまって、面白くなくなってしまうので。だから、彼女が撮った写真は、撮影中はあまり見ないようにしています。

 そして後日、彼女の撮った写真を見て、少し驚きました。彼女の撮ったのは「字体」でした。

 そういえば、部屋の机の横にレタリングされた「光」とか「平和」の紙が貼ってありました。お友達がポスターに書いていたので、興味を持ったそうです。書いてある字が習字っぽいのも、レタリングしやすかったからでしょうか。選んだ字も習字で書きそうな言葉ですね。撮った写真も、ポスターや看板、石に刻印されたもの等々、改めて見てみるとたくさんあります。世の中いろんな字体があるもんですねえ。

 先日、4才ぐらいの男の子が、つばめの糞をとっていました。男の子、うんち好きですよね。彼は「(ツバメの巣の真下に)うんちがいっぱいあったから撮った!」と話していました。お母さん的にはツバメの写真を撮ってほしかったと思いますが、彼の身長を考えると、頭のずっと上の方にあって、様子がよくわからない巣よりも、自らの足元に広がる汚いうんちに興味がいったんだと思います。そんな時は「え~汚い!」とか言わないで、「つばめのうんちと、ほかの動物のうんちもくらべてみよっか。」て誘ってあげると、いいですよ。図書館に行けば、そういうたぐいの絵本はたくさんありますから。

 娘がもっと小さい頃、ドングリばかりを写していることがありました。確か、北の丸公園(皇居周辺)に行った時だったと思います。保育園児だった彼女は、日中のお散歩でもよくドングリを集めていました。北の丸公園内にもドングリがたくさんあって、ドングリでハートを作ったりして写真を撮っていました。その時の彼女のブームはまさにドングリでした。

 小さい子のほうが「撮りたいもの=自分の好きなもの(関心があるもの)」であることが多いので、わかりやすいですね。興味のあるものは何枚も撮っていますから。昆虫ばかり写している子は虫博士になるかもしれない。電車を撮っている子は、鉄男君ですね。石に興味がある子は、もっと発展して化石なんかに興味を持つかもしれません。雲や空を撮る子はお天気博士に。いろんなものをまんべんなく撮っている子は好奇心旺盛なのかも!


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