クラフトビールと地域デザインの関係

初めまして!
岐阜県東濃地方にある「カマドブリュワリー」代表のえりちゃんです。
2020年4月にこちらへUターンして、ビール醸造家とともに醸造所を立ち上げました。
私の前職は、テレビ・ラジオ・観光体験づくりのディレクター的な立場でしたが、全くの異業種に見える「クラフトビール」でも通ずるところはあるんですね!
それは・・・

クラフトビール のデザインと、
地域デザインと、
地域デザインのディレクション。

中央線・無人駅の田舎まち、釜戸町=カマドでのクラフトビールづくりと、
そして地域づくりの日々について、
現場からお伝えできれば、とnoteを始めました。
クラフトビアラバーだけでなく、日本の地域を考えるみなさん、
地域デザインを考える皆さん!
うまいビールを飲みながら、課題も可能性も広がる地域の姿から、
少し先の未来の日本の姿を描いてみませんか?

クラフトビールの地域との関わり、地域に与える効果、
地域の方との連携で生み出される新たなビールなど
日々の現場からみなさんにお伝えできればとnoteをはじめました〜!

わたしが目指すのは、ビールでこの地のアイデンティティを掘り起こし、
アイデンティティを繋いだビールを作ること。

ちょこちょこと気づいたことをお伝えして行きます。

画像1

カマドン(仮名)誕生の話

初回なので、ガツンとしたネタで行きます!
報道記者時代に習ったのは、ファーストカットの重要性。
カマドnoteのファーストカットは、上の子でいきますよ🔥🍻

カマドブリュワリー のロゴ、カマドン(仮名)!

この子の成り立ちが、クラフトビール と地域デザインというテーマをまさに表しているのです。

何もないと思っていた釜戸、東濃地方だけど、
そこにはずっとカマドが在った。

ロゴづくりでは、本質や想いを体現するというのと同等に「パッと見てわかる、差別化ができる」という点が大切だと思います。

現在(2020年11月)日本にあるクラフトビール醸造所は480箇所以上。
クラフトビール のロゴは多種多様ですが、
ググっていただくとホップや麦、ビールを使ったデザインが多く見受けられます。
・・・麦とホップはビールに不可欠だけど
みんなが麦とホップを使ったら、全く埋もれてしまうよなぁ〜。

まずは、その理由で、定番でもある麦&ホップをロゴに使わないことにしました。
地域を見直し、考え抜いた末に
「唯一性」を感じたのは、誰もが使えるその形ではありませんでした。

私の生まれ、釜戸町(かまどちょう)。
一度は「こんな田舎で、何にもない」と離れた故郷ですが、
Uターンして戻ってきて醸造所を建てた故郷。カマド。

ここ岐阜県東濃地方は、日本の陶器のシェア50%を誇る「美濃焼」の産地であり、昔から続く窯元から若手作家まで多くの陶芸家がいます。

美濃焼などの器が「生まれる場所」であるのは、窯、カマド。

さらに、東濃の西側は農業に力を入れていますが、
コメを炊き、食卓を食を支えるのも、竈、カマドなのです。

地域を支え、新たなものを生み出すシンボルとしての「カマド」。

地域ならではの唯一性あるシンボルで、想いを具現化した。
その表象がカマドンなのです。
高校生までの私は、故郷の外に出ることだけを考えていたけれど、
まさかUターンして起業した醸造所の名前を
「カマドブリュワリー 」にするなんてね。

それは、心のシンボルで、私のアイデンティティなのだとも思います。

カマドンがどうなる?目指す先は…

私たちの醸造所は、
Uターンした私と、
同じく東濃出身でこれを機にUターンした腕利き醸造家・丹羽、
静岡から移住して東濃のまちづくり会社で働いていた、文化的な個性派男性の3人で起業しました。

醸造長・丹羽は、
天然酵母を使い日本で初めてハイアルコールビールを作ったり、
ビールの選手権で日本3連覇を果たすほどで、かつ多くの弟子を生み出したベテラン。

私たちは、ただ質の高いクラフトビールを作るだけでなく、
どう地域の唯一性を掘り起こして差別化をして、
飲む人に複合的な価値を楽しんでいただくかを、テーマにしています。

グビグビ飲んで、アロマ楽しんでプハーーーー!
の乾杯も好きですが、

そこに、
「えっ、器とビールでこんなに味が変わるの!?」
「えっ、こんなものを使ったビールが飲めるの!?」
という感激の1杯を地域から作っていければ、
乾杯がさらにさらに深みを持つと思うのです。

偉そうなことを書きましたが、
我々カマドの醸造所は、スタートを切ったばかり。
現場で実験しながら、クラフトマンシップと地域の唯一性あるデザインを追求します。

その願いを、カマドンに込めて!!

地域の誇り・唯一性・アイデンティティを、ビールで再認識していくのが
我々カマドブリュワリー の仕事です。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?